『遊戯王 マスターデュエル』のリリース以降、空前の大ブームとなっている『遊戯王』。アニメ・ゲームなどと幅広く展開しているシリーズですが、そこでは魅力的なヒロインたちが多数登場します。


今回はそんな『遊戯王』の歴代ヒロインを振り返り、彼女たちの使用デッキについて検証。各デッキの特徴についても触れていくので、デッキ構築の参考にしてみてはいかがでしょうか。

(1)「遊☆戯☆王」真崎杏子:使用デッキ「ウィッチクラフト」
最初にご紹介するのは、初代「遊☆戯☆王」のヒロイン・真崎杏子。主人公・武藤遊戯の小学生からの幼馴染ですが、インドアな遊戯とは違い、ニューヨークに留学してダンサーになる夢を持ったアクティブな女の子です。

そうしたキャラ設定もあり、原作でデュエルを披露するシーンはほとんどありません。しかしスマートフォン向けゲームとして絶賛配信中の『遊戯王 デュエルリンクス』では、専用デッキを獲得しています。そのデッキの内容は、「ウィッチクラフト」でした。

「ウィッチクラフト」はその名の通り、「ウィッチ=魔女」と「クラフト=工芸」、つまり魔女と魔法の工芸品を扱ったカード群。魔女たちは魔法工芸職人ギルドを作り、「ウィッチクラフトマスター・ヴェール」のもと、日夜新しい作品づくりに勤しんでいます。

デュエルにおいては、「ウィッチクラフト」モンスターを「ウィッチクラフト」魔法カードでサポートして戦うのがセオリー。「ウィッチクラフト」魔法カードは共通して「自分フィールドに『ウィッチクラフト』モンスターが存在する場合、自分エンドフェイズに墓地から手札に戻る」という効果を持っているので、手札切れを気にせず戦えます。

またエクストラデッキのモンスターをほとんど使わずに戦えるのも、同デッキの特徴。
もしかしたら初心者である杏子のために、遊戯が見繕ってあげたのかもしれませんね。

(2)「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」天上院明日香:使用デッキ「機械天使」
次にご紹介するのは、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」のヒロインである天上院明日香。

「GX」は、デュエルが今より一般的になった世界を描いた作品。天上院明日香は主人公・遊城十代と共に「デュエルアカデミア」に入学した新入生です。しかし十代が落ちこぼれの集う寮「オシリスレッド」に配属されたのとは対照的に、エリート寮「オベリスクブルー」に配属されることに。

実際に、作中で見せたデュエルの腕前はかなりのもの。初心者である杏子とは違って、屈指の強さを誇るデュエリストでした。

そんな彼女が使うのが、「機械天使」(サイバー・エンジェル)という儀式モンスターたち。「荼吉尼」(ダキニ)、「韋駄天」(いだてん)など、仏教由来の名前を持ち、仏像とロボットを融合したような見た目をしているのが特徴です。

儀式モンスターは、場に出すために「儀式モンスター」「儀式魔法」「リリース(生贄)モンスター」と多くのカードを消費するのが弱点。しかし「機械天使」儀式モンスターは、リリースされた時に効果を発揮するものが多く、この弱点を補えます。冷静沈着にデュエルを進める、明日香らしいテーマだと言えるでしょう。


(3)「遊☆戯☆王5D's」十六夜アキ:使用デッキ「ローズ・ドラゴン」
最後にご紹介するのは、「遊☆戯☆王5D's」のヒロイン・十六夜アキです。「5D’s」の舞台は、「GX」よりさらに未来。社会の階級化が進んだ「ネオ童実野シティ」で物語が紡ぎだされました。

そこでアキは、敵キャラとして登場。デュエルすると超能力で破壊をもたらしてしまう「サイコ・デュエリスト」であり、周囲に化け物扱いされ、やさぐれていました。しかし主人公の不動遊星や仲間たちと絆を深めることで、優しい心を取り戻していきます。

また彼女は、「赤き龍の痣」を持つ「シグナー」の1人という設定。5000年周期で現れる、世界に破滅をもたらす「ダークシグナー」と戦う宿命を持ち、その証として赤き龍のしもべであるドラゴンのカードを所持していました。

アキの持つドラゴンのカードは、「ブラック・ローズ・ドラゴン」。シンクロ召喚に成功した時、フィールドのカードを全て破壊するという強力な効果を持っています。しかし彼女は“植物族”のモンスターを使っていたため、かみ合わせはよくありません。

ところが作品の完結後、「ブルーローズ・ドラゴン」「レッドローズ・ドラゴン」といった他の「ローズ・ドラゴン」がカード化。
組み合わせることで、“ローズ・ドラゴンデッキ”を組めるようになりました。

追加された「ローズ・ドラゴン」たちは、植物族のモンスターと組み合わせることで真価を発揮できる仕様。すなわち、自然な形でアキのデッキを再現できる粋な計らいだと言えるでしょう。

以上、「遊戯王」シリーズのヒロイン3人が使っていたデッキをご紹介。ファンの方々は「マスターデュエル」でデッキを再現し、推し活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
編集部おすすめ