(1)創星神の名は伊達じゃない!?「創星神 Sophia」
最初にご紹介するのは「創星神 Sophia」。このカードは通常召喚できず、「自分・相手フィールド上に表側表示で存在する、儀式・融合・シンクロ・エクシーズモンスターをそれぞれ1体ずつゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる」という縛りをもっています。
すなわちこのモンスターを特殊召喚するためには、まず儀式・融合・シンクロ・エクシーズのモンスターをフィールド上に揃えなければなりません。いずれも複数枚のカードを使ってフィールドに出す必要があるため、すべて自分で用意するなら、消費するカードはざっと8枚以上。相手の妨害も考えると、決して一筋縄ではいかないでしょう。
また、苦労して4種類のモンスターをフィールドに揃えたとしても、「創星神 Sophia」自体が手札になければ特殊召喚できません。たとえばデッキから「創星神」と名のつくモンスターを手札に加えるカードがあればよいのですが、残念ながら存在しないのが現状。さらに攻撃力・守備力ともに1500を超えるため、汎用サーチである「クリッター」「黒き森のウィッチ」にも対応していません。
フィールドに4種類のモンスターを揃え、「創星神 Sophia」が運よく手札に加えられれば、ようやく準備完了。満を持して特殊召喚できます。あまりにも長い道のり…。
ただし苦労するだけあり、カードの効果は非常に強力。「特殊召喚に成功した時、このカード以外のお互いの手札・フィールド上・墓地のカードを全てゲームから除外する」というものです。そして「特殊召喚は無効化されず、相手は効果の発動に対して魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない」というおまけもあるため、ほぼ確実に「創星神 Sophia」以外の全カードを除外できるでしょう。
(2)光さす道となれ!リミットオーバー・アクセルシンクロ!!「シューティング・クェーサー・ドラゴン」
「シューティング・クェーサー・ドラゴン」は、アニメ「遊☆戯☆王5D's」の世界で最強のカード。作中では主人公・不動遊星が、ラスボス・Z-ONEを倒す際に使用しました。
このカードをシンクロ召喚するには、フィールドに「シンクロモンスターのチューナー+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上」が必要。さらに、それらのレベルの合計が12になるようにした上で、墓地に送らなければなりません。
デュエリストの中には、“ソリティア”とも称される複雑な手順を踏み、「シューティング・クェーサー・ドラゴン」をシンクロ召喚することに特化したデッキを組む人も。
なお、「シンクロモンスターのチューナー」と「チューナー以外のシンクロモンスター2体以上」を必要とするシンクロ召喚は、アニメ「5D’s」ではリミットオーバー・アクセルシンクロと呼ばれ、遊星のみが使える特別な技とされていました。
(3)インセクター羽蛾の切り札!しかし性能は…「究極完全態・グレート・モス」
原作「遊☆戯☆王」で有名な「究極完全態・グレート・モス」も、召喚条件が厳しいカードの筆頭。作中では敵キャラクター・インセクター羽蛾の切り札となっていましたが、その実用性は疑わしいでしょう。
召喚条件は、「『進化の繭』を装備した状態で、自分ターンで数えて6ターン以上が経過した自分フィールドの『プチモス』1体をリリースした場合に特殊召喚できる」というもの。
また、「進化の繭」を装備した「プチモス」のステータスは攻撃力0・守備力2000。このカードを6ターンもの間守り続けるのは、ゲームスピードの早い『マスターデュエル』ではほとんど不可能です。
そこまで苦労して特殊召喚できたとしても、「究極完全態・グレート・モス」はとくに有用な効果を持たないバニラモンスター。はっきりいって、手間と成果が見合っていません。
しかし、だからこそロマンがあることも事実。インセクター羽蛾のファンであれば、一度は召喚を狙ってみたくなるカードでしょう。
本稿では、“厳しすぎる召喚条件を持つモンスター”を紹介しました。召喚に成功すれば場が盛り上がること間違いなしなので、腕前と運に自信がある人は狙ってみてはいかがでしょうか。