早速プレイに臨みたい方も多いことと思いますが、本作は非常に多くの要素から成り立っており、その全てを最初から正確に把握するのは、相応にゲーム慣れした方でも手こずりそうなほどのボリュームに満ちています。
そこでまず、本作の発売日に合わせ、『Horizon Forbidden West』の序盤における注意点や心得など、プレイのサポートになるポイントを紹介。スムーズな立ち上がりの一助となる記事をお届けします。物語面のネタバレなどは一切ないので、安心してご覧ください!
■早速プレイ開始……の前に、最も大事な注意点が! 準備もしくは覚悟はOK?
まず最初にお伝えしたい点として、『Horizon Forbidden West』を立ち上げると、前作『Horizon Zero Dawn』に関するストーリーの要点を分かりやすく伝える映像が流れる点です。前作で描かれた物語の核心に直接触れており、この映像だけでも基本となる話の軸を十分理解できる内容になっています。
この映像が流れる意味はもちろんあり、『Horizon Forbidden West』で紡がれるストーリーが前作の物語と直接繋がっており、また密接に関係しているためです。前作のプレイ経験がなくとも、こうした映像や本作内でのフォローがあるおかげで、置き去りにされることなく『Horizon Forbidden West』の物語を楽しむことができます。また前作経験者にとっても、いい復習の機会になるでしょう。
こうした恩恵が提供される必然として、前作のネタバレが披露されてしまうのは、避けようのない事態と言えます。が、もし「『Horizon Forbidden West』が面白かったら、次は前作を遊ぼう」と考えている方がいたら、ネタバレ覚悟で本作を遊ぶか、まず『Horizon Zero Dawn』か、今一度改めて考えてみるのがお勧めです。
■最初に触れるべきは、プレイよりも「設定」! 調整すればあなた好みの快適プレイに
『Horizon Forbidden West』を開始したら、まず注目して欲しいのが「設定」です。最初に設定を自分好みに変更し、後はプレイと平行しながら微調整しましょう。ちなみに、タイトル画面から設定に入れますが、プレイ中でもポーズメニューから設定を変更できます。
設定は多岐にわたっており、その全てを紹介するとかなりの分量になってしまうため、ここでの直接の紹介は一部に留めます。例えば、矢が標的に当たりやすくなる「照準アシスト」は、戦闘をサポートしてくれる重要な要素。一方で、自分の力だけで当てたい人にとっては、頼りたくない機能の代表でしょう。この「照準アシスト」は、デフォルトや強め、そしてオフが選べるので、好みの段階に切り替えられます。
また、徒歩時や騎乗時に自動的にダッシュするかどうか、字幕の大きさはどれくらいにするか、画面は解像度とパフォーマンスのどちらを優先するか。いずれも最適な設定がプレイヤーごとに分かれるものが多いので、設定するかしないかで快適度が大きく変わります。
UIやサポートの表示についても調整できるので、没入感を重視して最小限にしたり、常に多くの情報を表示させたりと、こちらも自分好みの形を見つけましょう。この他にも調整できる項目は山のようにあるので、まずは設定と向き合うことをお勧めします。
■序盤のうちに、戦闘の基本を身に付けよう!
機械獣との戦闘は、本作でも大きなウェイトを占める要素のひとつ。雑魚であっても手強く、しかし十分な対処と立ち回りを意識すれば巨大な敵も倒すことができ、緊張感と達成感を存分に味わうことができます。
ですが、正面から無闇に立ち向かうのは、序盤でもあまり賢明な手段ではありません。もちろん、それなりの腕前があれば互角以上に立ち回れますが、それは上級者の嗜み。
まずは、戦闘に入る前の準備が肝心。フォーカス(R3ボタン長押し)で敵をチェックすると、弱点や破壊可能といったパーツの情報が分かります。武具のレベルアップに必要な素材が手に入るパーツも分かりますし、チェック後にタグをつければ離れていても見つけやすくなるので、「機械獣は、まずはフォーカスでチェック」を習慣づけるといいでしょう。
ちなみに、パーツはハイライトにできるので、戦闘中どこを狙えばいいか視覚的に分かりやすくすることも可能。この機能も便利なので、積極的に使っていきましょう。武器を構えている最中に、時間の流れを遅くする「精神統一」を発動させれば、エイミングがしやすくなります。
序盤のうちは、弓で各部位を狙うだけで大半の敵を問題なく倒せます。ゲームが進むと、弱点属性を活用したり、様々な武器を使いこなした方が戦闘を楽にこなせますが、そういった要素は少しずつ覚えていけばOKです。まずは、弓で各部位を狙う。ここから始めていきましょう。
その上で意識した方がいい点は、可能な限り1対1に持ち込むこと。
とはいえ、乱戦にならざるを得ない場合も少なからずあります。そんな時は、遮蔽物を上手く活かすのも効果的です。軌道にもよりますが、岩や樹木などが敵の遠距離攻撃を防いでくれるので、頼もしい盾として活用しましょう。これは、強敵との一騎打ちでも有効な手段です。
また、正面からぶつかるだけが戦闘ではありません。身を隠せる丈の高い草に潜めば、気付かれることなく敵に近づけます。そして一定距離に入れば、効果的に大ダメージを与える「サイレントストライク」を発動させることができ、弱めの敵なら一撃で倒せます。ただし倒しきれないと、間合いが詰まった状態で戦闘が始まるので、相手を選んで仕掛けるのがお勧めです。
少し長くなりましたが、「まずフォーカスで敵をチェック」「1対1に持ち込む」「弱い敵はサイレントストライクで倒すのもアリ」「遮蔽物の活用」「弱点のパーツを狙う」などが、序盤から身に付けたい戦闘の基本です。敵が人間の場合もありますが、ベースとなる戦い方は変わりません。
ちなみにゲームが進むと、「無傷で倒すと手に入る素材」が出てくるので、状況によってあえて特定のパーツを狙わない場面も出てきます。まだ先の話ですが、将来のために覚えておいてください。
■武具のアップデートは、急がなくても大丈夫
『Horizon Forbidden West』では、武器や防具をアップグレードできます。グレードを上げると攻撃力が増したり、武具についているスキルのレベルが上昇したりといった嬉しい効果が。そのため、アップグレードに勤しみたいと思う方も多いはず。
ですが、戦闘で行き詰まっているなどの理由がなければ、少なくとも序盤から急いで武具のグレードを上げなくても大丈夫です。ゲームを進めると新たな武具がそれなりの頻度で出てくるので、最初期の武具に焦って手をつける必要はありません。
本作は、弓だけでも短・中・長距離の3種類があり、さらに使える矢の種類や付属スキルで使い所が分かれます。加えて、スリングや投げ槍状のスパイクスローワー、機械獣を拘束するロープキャスター、罠を仕掛けるトラップキャスターなど、武器の種類も実に豊富です。
敵によって使いやすい武器も変わるため、まずは自分に合う武器を探すのも大事。武具のアップグレードはカテゴリー別ではなく武具ごとなので、「しばらく愛用しよう!」と思える武具と出会うまでグレード上げは放置する、という選択肢も悪くありません。
また武具のアップグレードは、時に貴重な素材を使う場合もあるので、その点でも序盤の強化は控えめでいいと思います。もちろん、素材と相談した上で「これを今強化したい!」と判断した時は、迷わず踏み切りましょう!
ちなみに、主人公のアーロイも当然レベルアップします。その際に取得するポイントを使えば、様々なスキルが取得可能。こちらも選択肢が多くて悩むことと思いますが、もったいなくてほとんど使わない状態でも十分進められたため(※難易度:ノーマルの場合)、貯めておくもよし、こまめに使ってスキルを取得するもまたよしです。好みのプレイスタイルが決まったら、その方向を強化する形でスキルを取っていきましょう。
■ポーチのアップグレードは積極的に!
少なくとも序盤のうちは、「武具のグレード上げは様子見で大丈夫」とお伝えしましたが、素材や矢弾などの所持上限に関わるポーチのアップグレードは、ガンガン進めるのがマストです。
ポーチはカテゴリー別に分かれており、少なくとも筆者がプレイした範囲では、それぞれをずっと使い続けます。ポーチの乗り換えはなさそうなので、早めにアップグレードした方が確実に便利だと実感しました。
主に使う武器の矢や弾の上限は戦闘時のテンポに繋がりますし、素材上限は一度に持ち運べる量に直結するので、こちらも大事な要素。HPを治す薬草や薬の上限は、文字通り生死に関わるので、こちらも決して外せません。
ポーチのグレードアップをしないと詰む、といった緊急性はないので、無理してまで上げなくても大丈夫ですが、“上げない方がいい理由”がほとんどないのも事実。グレードアップの恩恵は小さくないので、こちらは積極的に上げていきたいところ。
ただし序盤でアップグレードできる範囲は限られているので、その意味では焦る必要もありません。中盤に入ると一気に進められたりもするので、どうぞお楽しみに。
■探索で困った時は、まず「フォーカス」
戦闘や育成などが大きなウエイトを占めますが、探索要素も同じくらい重要です。平時の素材集めはもちろん、サブクエストでフィールドを駆け回る時も、探索要素は深く関わってきます。
メイン・サブ共に“優先クエスト”に設定すれば、一部の例外を除いて目的地が記され、マップ上にはルートも出ます。そのため、迷子になる心配はまずありません。目的地までの距離も表示されるので、どの程度の移動が必要なのかも一目瞭然です。画面上部にあるアイコンで周囲の状況も簡単に分かるので、探索の際に意識するとスムーズに進められます。
洞窟や遺跡の探索中は、時にギミックに対処しなければなりません。この時、必要な情報を集めたり、攻略のヒントを見つけるのに役立つのが、戦闘の時にも触れたフォーカスです。
フォーカスで周囲を観察すると、アイテムや重要なポイントが可視化されるので、闇雲に探し回る手間が省けます。遮蔽物の向こうも探知してくれるので、影に隠れて見落とすこともなし。フォーカス中は移動速度が大きく落ちますが、戦闘中はともかく、探索中なら実質上デメリットになりません。
また、フォーカスからパルスを出せば、素材が拾えるポイントにマーカーが置かれ、登坂可能なポイントをハイライト化してくれます。取りこぼしがないか確認したり、どこが移動できて先に進めそうかをチェックしたりと、こちらもかなり便利な機能。
遺跡の探索などは、時に行き詰まりを感じることもあります。ですが、特定のアイテムが必要な場合を除き、その場にあるものやギミックを使うことで先に進める場合がほとんど。そうした際の困りごとは、ほとんどフォーカスで手がかりを見つけられるので、「困った時はフォーカス」と覚えておいてください。
あと、本作は長距離の移動も多いため、機械獣の「チャージャー」をオーバーライトし、騎乗用に確保しておくのもお勧めです。チャージャーに気付かれないよう近づき、△ボタンを長押しすれば、いつでも呼び出せる便利な移動手段の出来上がり。ハプニングでやられてしまったら、また新しいチャージャーを見つけてオーバーライトしましょう。
今回触れた内容は、あくまで序盤に限った話。武具のレベルアップは後々重要さを増しますし、戦いもより選択肢が増えていきます。それは、『Horizon Forbidden West』の持つ懐の深さの証と言えるでしょう。前作と同様、そしてそれ以上の手応えが待ち受けているので、アーロイと共に少しずつ成長し、強敵が待つ「禁じられた西部」に立ち向かってください!