ポケットモンスター』において、“本来存在しているはず”のポケモンがいることをご存知でしょうか。ストーリー上や「ポケモンずかん」などで言及されているのに、なぜかプレイヤーが出会うことは一切ない…。
そんな謎めいたポケモンの秘密に迫っていきます。

(1)巻き貝タイプのシェルダー
シェルダーは、上下に開く二枚貝のような姿をしたポケモン。ファンの間では、ヤドンと密接な関係にあることで知られています。というのも、シェルダーはヤドンからにじみ出ているエキスが大好物で、すぐに噛みつこうとするのだとか。

また、これがキッカケとなって、ヤドンはなぜか進化してしまいます。具体的には、尻尾に噛み付けばヤドラン、頭に噛み付けばヤドキングに。なぜかその際には、シェルダーも巻き貝のような姿に変化します。

ちなみにシェルダーが離れると、ヤドランやヤドキングはヤドンに戻ってしまうのだとか。ではシェルダーも同じように、巻き貝フォルムから二枚貝フォルムへと戻るのでしょうか。

TVアニメ版を参照してみると、『ポケットモンスター』(2019年版)の第26話では、ヤドキングの頭からシェルダーが離れる描写が。しかしシェルダーの姿は、巻き貝のままとなっていました。この描写が真実だとすれば、ヤドンから離れ、巻き貝と化したまま過ごすシェルダーが少なからず存在するはずでしょう。


とはいえ、今のところゲームなどでは「個体としての巻き貝シェルダー」は確認されていません。その生態にはまだまだ謎が多そうです。

(2)キュレムの完全体
キュレムといえば、『ポケットモンスターブラック・ホワイト』(BW)で初登場した伝説のポケモン。氷を司るドラゴンポケモンであり、その力は世界に影響を及ぼすほど。

また、キュレムは『BW』のパッケージを飾るゼクロム・レシラムと深い関わりを持つポケモンでもあります。『BW2』では、「いでんしのくさび」を用いて各2匹を取り込んだブラックキュレムとホワイトキュレムという新たな姿を披露していました。

ただ、どうやらこれが真の姿というわけではない様子。実は、キュレムとゼクロム・レシラムは元々1匹のドラゴンポケモンだったとストーリー上で語られていました。

ひょっとすると、いつか『BW』がリメイクされた時に、三位一体の姿をお披露目してくれるかもしれませんね。

(3)ゲノセクトは元々むしポケモン?
ゲノセクトは、『BW』及び『BW2』に登場する幻のポケモン。設定としては、「プラズマ団」によって化石から復元されたポケモンだとされています。

なおかつゲノセクトには、戦闘兵器として改造を施された過去が。
特徴的な背中の砲台も、その時に取り付けられたのかもしれません。また、設定を考えると、レベルアップで習得する「じばく」も意味深なものに思えてきます。

それはともかく、現在知られているゲノセクトが改造された状態だということは、「かつては別の姿をしていた」事実を示しているでしょう。現在は「むし・はがね」タイプですが、改造によって兵器になったのだとすれば、元々はたんなる「むし」タイプだったのかもしれません。一体どんな姿をしていたのか、想像が膨らんでしまいますね。

このように、『ポケットモンスター』シリーズの設定を紐解いていくと「存在しているはずのポケモン」が次々と浮かび上がってきます。いつかこうした設定が“伏線”として回収されるかもしれないので、この機会に振り返ってみてはいかがでしょう。
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