時に野球に励む主人公の舞台裏で、時に主人公を巻き込みながら激しいバトルを繰り広げる彼らは、ネット上で度々“最強キャラ議論”の的になってきました。今回は、そんな『パワポケ』シリーズの最強キャラ「トップ3」を独断と偏見で決めていきます!
最強キャラの基本“洗脳能力”デス・マス『パワプロクンポケット11』ほか
デス・マスは、『パワプロクンポケット11』に登場するキャラクター。主人公の所属するプロ野球球団「ジャジメントナマーズ」の親会社・ジャジメントに所属する超能力者です。
一見、普通の外資系企業にみえるものの、実は世界を裏で牛耳る悪の秘密結社的存在であるジャジメント。彼は世界に4人しかいないSランク超能力者兼、サイボーグ手術を受けた強化人間です。
その能力は「対象に対して自分が言ったことを強制的に禁止する」というもの。例えば「私を攻撃しなさい」と命令すれば相手は攻撃ができず、「逃げ出しなさい」と命令すれば逃げ出すことができなくなります。ちなみに、否定形での命令(~するな)では発動しない、という縛りがあります。
どんな強い能力を持っていても、操ってしまえばこっちのもの…ということで、能力バトルの最強議論には必ずといっていいほど名を連ねる“洗脳能力”。『パワポケ』世界でも、しっかりと活躍しています。
しかし『パワポケ』世界では、デス・マス自身を含めサイボーグが闊歩しており、その戦闘描写は言葉を発する暇がないほど。一対一の戦闘では、他のキャラクターに軍配が上がることもありました。
そもそも、作中の設定ではSランクのSは“Strategy(戦略)”のSであり、戦闘の強さとは無関係。ジャジメントの都合のいいように戦争を起こしたり国家元首の意志を操ったりするのが本来の仕事だといいます。そうした搦め手的な強さを含めれば、彼が『パワポケ』最強かもしれません。
常識はずれの“300トンスーツ”大江和那『パワプロクンポケット10』ほか
甲子園を目指す高校球児が主人公の『パワプロクンポケット10』。「親切高校」は、そんな主人公の所属する学校です。この学校のスポンサーも、前述の「ジャジメントナマーズ」と同じくジャジメント。その真の目的は、人体実験により生徒を超能力者に改造することでした。
大江和那は、主人公の同級生で同作の彼女候補の1人。彼女は「しあわせ草」のエキスにより、自分でも気がつかないうちに超能力者となってしまいます。その能力は、「服を含めた自分にかかる重力を好きな方向に変更できる」というもの。一見、“最強議論”とは程遠い能力に思えます。
実際、作中でも初めのうちは、主に天井や壁に立つくらいしか使い道がない、と思われていました。
バッドエンドでは、ジャジメントの戦闘員となってしまう彼女。そこでは、300トンの鉄球を服として身につけ、自由落下の速度で敵の基地を踏み潰す彼女の姿が描かれました。このとんでもない描写には、ファンも仰天。他の能力バトル作品でも彼女を倒すのは容易ではないとして、ネット上では“最強議論”『パワポケ』代表の座を獲得しているようです。
やっぱり最強は“サムライ”!?犬井灰根『パワプロクンポケット11』ほか
300トンの鉄球を身につけひたすら体当たりしていれば、一見無敵に思える大江和那。しかし、そんな彼女にも敵わない存在がいます。それが“霊”です。
『パワポケ』世界では超能力者やサイボーグ以外にも、霊や妖怪、電子生命体といった存在が登場します。物理的な攻撃力しか持たない大江和那では、彼らに勝つことはできないでしょう。
しかし、そんな魑魅魍魎たちも決して無敵というわけではありません。彼らを倒すためには、“霊能力”が必要になってきます。それを持っているのが『パワプロクンポケット11』に登場する犬井灰根です。
彼は300億円以上を費やした、最強のサイボーグシリーズの1人として誕生しました。そしてシリーズの中で1人だけ、生まれながらにして霊能力を持っていたため、それを戦闘技術に組み込むことに。
基本的な戦闘スタイルは、重金属でできた刀を用いた剣術。サイボーグのパワーとスピード、そしてジャジメント特製の刀が合わさることにより、戦車程度なら容易く切り裂くことが可能、と描写されています。この刀は刃の部分が爆薬となっており、斬撃の衝撃と組み合わせることで巨大ビルを穴だらけにするほどの威力を発揮。
さらに生まれ持った霊能力を生かした呪術を身に着けており、刀に「斬られた相手は死ぬ」という呪いをかけているため、この世ならざる者をも倒すことが可能…と、死角なしの強さを誇っています。様々な超能力者が登場する『パワポケ』シリーズですが、最終的にはパワーとスピードを持つ“サムライ”が最強と言えるでしょう。
こうした能力バトルアリのストーリーも、『パワポケ』シリーズが人気な理由の一つとなっているのではないでしょうか!