1979年の連載スタートから、今なお根強い人気を誇る大ヒットマンガ「キン肉マン」。同作を題材としたゲームには、何故か熱心なファンの多い名作が揃っています。
今回は、そんな「キン肉マン」のゲームの中でも特に傑作の3作品を厳選してご紹介!

対戦格闘ゲームの元祖『キン肉マン マッスルタッグマッチ』
「2D対戦格闘ゲームの元祖は何か?」と問われると、多くの人はCAPCOMの『ストリートファイターII』あるいはその前作『ストリートファイター』と答えるでしょう。しかしこの『キン肉マン マッスルタッグマッチ』の発売は1985年。1987年に稼働を開始した『ストリートファイター』より2年も先に発売された2D対戦格闘ゲームなのです。

「格ゲー」という概念すらなかった時代のゲームながら、それぞれ能力の異なる8人のキャラクターからそれぞれ2人を選出してタッグを組み戦うという、後の『マーヴル VS. カプコン』シリーズを彷彿とさせる斬新なシステムを採用。ミート君が投げる命の玉を取ると使用できる「必殺技」システムも、プレイヤー同士の駆け引きを盛り上げました。

さらに、バトルステージとなるリングは通常の「ノーマルリング」、滑りやすい「氷リング」、ロープに電流が流れていて触れるとダメージを受ける「電気リング」の3種類が存在。現在に至るまでの格闘ゲームの要素がギュッと詰まっており、「キン肉マン」ファンのみならず「格ゲー」ファンからも高い評価を受けている傑作ソフトです。

ストーリーの追体験が楽しい『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』
『キン肉マン マッスルタッグマッチ』に続くキン肉マンのファミコンソフト第2弾として発売されたのが『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』です。当時最先端だったファミコンディスクシステムを採用。『マッスルタッグマッチ』ではSD(二頭身)で表現されていたキン肉マンたちが、マンガそのままのグラフィックで描かれ、大きな話題となりました。

同作の一番の特徴は、なんといっても原作最終章である「キン肉星王位争奪戦編」を題材にしている点。このソフトが発売された1987年は、ちょうど「キン肉マン」が「週刊少年ジャンプ」での連載を終了したのと同じ年。
アニメではまだ「王位争奪戦編」は放送されておらず、同作でストーリーを知った、という子どもも多かったのだとか。

一般的な横スクロールアクションながら、ライバルである“運命の5王子”とそのチームメイトとの戦いでは、組み技アリのプロレスゲームになるという斬新なシステム。また当時のキャラゲーとしては最多クラスとなる23人もの個性豊かな超人たちにより、「王位争奪戦編」のストーリーが見事に再現されています。

原作再現を大事にしつつ、一部の味方キャラクターは特定の条件を満たさないと仲間にならないなど、一本道の単調なストーリーにならないよう「if」の要素も盛り込まれており、繰り返し遊んでも楽しむことができるよう工夫されていました。

ちなみに『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン』では、『キン肉マン マッスルタッグマッチ』『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』両方のソフトを遊ぶことができます。興味があるという方は、探してみてはいかがでしょうか。

3Dで再現される必殺技は必見『キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛』
最後は2007年に発売されたPS2の3D対戦格闘ゲーム『キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛』。アーケードで人気だった『キン肉マン マッスルグランプリ』シリーズの家庭用移植最後の作品となります。

同作最大のウリは、「キン肉マン」のキャラクターたちが3DCGで立体的に再現されている点。これにより、「パロ・スペシャル」や「キン肉ドライバー」といった、掛け手と受け手が複雑に絡み合う組み技・投げ技を、リアルに表現することが可能となっています。

そのリアルなプロレス描写は、2K Sportsの人気プロレスゲーム『エキサイティングプロレス』(エキプロ)シリーズも顔負けなほど。打撃あり・投げあり・組み技ありの、本格的なプロレスを楽しむことができます。


もちろん、ただのプロレスゲームではなく、「キン肉マン」のド派手な必殺技もしっかりと再現されており、プロレスファン、「キン肉マン」ファン双方が大満足の出来となっている同作。「キン肉マン」ゲームの最高傑作と評するファンも多いのだとか。

連載開始から40年以上が過ぎても未だに愛され続ける「キン肉マン」。その人気には原作だけでなく、こうした名作ゲームの存在も影響している…のかもしれませんね。
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