今回の『FF16』のプロデューサーを務めるのは、『FF14』を大人気MMOへと立て直したプロデューサー兼ディレクター、「吉P」でおなじみの吉田直樹氏。
今回はそんな『FF16』の最新トレイラーの中で、『FF14』プレイヤー(通称「光の戦士」、略して「ヒカセン」)の視点で気になったポイントをピックアップしてみました!
なお、記事内には『FF14』における「蒼天のイシュガルド」までのメインクエスト内容に触れる箇所があります。
◆第一印象は「『FF14』らしさがある!」祖堅氏によるアツいサウンド
まず、トレイラーの全般を通した演出や構成などが、『FF14』のアップデートの際などに配信されるものに似ている雰囲気を感じました。特にサウンドに関してはその印象も強かったのですが、それもそのはず、今回の『FF16』のコンポーザーを務めているのは、『FF14』のサウンドディレクターであり、数多くの名曲を産み出している祖堅正慶氏なのです。
『FF14』ではキーとなるトレイラーの字コンテ(絵ではないコンテ)を吉田氏自らが執筆しているということもあり、今回の吉田氏&祖堅氏のタッグによる演出は『FF14』の情報を追ってきたプレイヤーとしては、ある意味馴染み深いものであるのかもしれません。
「 “DOMINANCE”」トレイラーで使用されている楽曲も、コーラスが使用されるなど荘厳な雰囲気が感じられ、『FF14』の代表的な曲である「天より降りし力」のような印象を受けました。
◆月の横に衛星が?人が召喚獣に?トレイラーの気になるポイント!
実際に「DOMINANCE」トレイラー内で気になったポイントをいくつかご紹介します!
まずは35秒頃、夜空の月の下になにやら赤い星が浮かぶシーン。『FF14』でも「ダラガブ」という赤い月の衛星が登場しており、作中での設定は分からないものの繋がりを感じます。
そもそも「ダラガブ」とは古代のアラグ帝国が打ち上げた人工衛星であり、衛星は蛮神「バハムート」を拘束している巨大な装置でした。「新生エオルゼア」以前の旧版『FF14』では、このダラガブが地表へと落下。拘束を解かれたバハムートが地上を焼き尽くすという衝撃的な最後を迎え、「新生エオルゼア」へとストーリーが繋がっていきます。
そんな「赤い衛星」が『FF16』にも登場。なんらかの世界観が『FF14』のものと共通しているのかどうか、トレイラーにも登場していた「バハムート」との関連性などが気になるポイントです。
トレイラーでのゲームプレイシーンのUIにおいても注目するポイントが。『FF14』『FF16』どちらも画面左上に3つに分割されたゲージが存在しているのが分かります。『FF16』のアートディレクターは皆川裕史氏であり、『タクティクスオウガ』のアートディレクションのほか、『FF14』ではUIアーティストを担当しています。
『FF14』では「リミットブレイクゲージ」と呼ばれ、これを戦闘中に溜めて使用することで、各ジョブに応じた必殺技のようなものを発動可能です。もちろん『FF16』で同じようなシステムが採用されているのか、機能が同一なのかは分かりませんが、召喚獣の強力な技、「斬鉄剣」や「ダイヤモンドダスト」が使えるのでしょうか。
トレイラーの冒頭でも触れられている、人が召喚獣へと変化することについても、『FF14』プレイヤーは「イゼルとシヴァ」を思い浮かべた方も多いはず。『FF14』に登場する蛮神シヴァはNPCの一人、「イゼル」という女性に憑依し、変身する形で登場します。
『FF16』のトレイラーでも「ベネディクタ」が「ガルーダ」へ、「フーゴ」が「タイタン」へと変化しているのが確認できます。シヴァをはじめとした他の召喚獣についても、誰かが変化した姿であるのか、「ドミナント」の存在が物語をどう左右していくかも注目です。
トレイラーの最後では「イフリート」と「黒いイフリート」が激突するシーンも。
『FF14』では「召喚士」のジョブストーリーにてイフリート同士の対決があるほか、同じ姿をした古代の召喚獣「ベリアス」が登場しています。「黒いイフリート」だけでなく、すでに登場しているガルーダやタイタンなども別の個体が存在しているのか、「黒いイフリート」も人が変化した姿であるのか、そうなら誰が……なども気になるポイントです。
以上が『FF16』の最新トレイラーを見て、ヒカセン的に気になったポイントです。まだ明かされていない部分も多く、『FF14』のトレイラーでも思わせぶりなセリフとカットシーンを挿入してくることが多かったので、「ひっかけ」的な要素も今回のトレイラーには含まれているでしょう。今後の情報からも目が離せません!
『ファイナルファンタジーXVI』は2023年夏に発売予定です。