現地時間7月7日~7月10日に開催された、『Apex Legends』の世界大会「ALGS 2022 Championship」。各地域のトッププレイヤーたちが集まる最高峰の大会でしたが、そこで日本チームが数々の“ミラクル”を巻き起こしたことが話題を呼んでいます。


誰もが目を疑った“コーチ”の活躍
同大会では不運なことに、新型コロナウイルスの影響によって、参加辞退を迫られるアジア地域の選手が続出。たとえば日本代表チームの「FENNEL」は、ロースターメンバーのうちShakabo選手とPinotr選手が陽性反応により欠場。最終的にはmo-mon選手が、コーチのdexyuku(デューク)さんと“デュオ”で出場することになりました。

コーチが参戦している時点で異常事態ですが、世界大会のレベルでメンバーが1人欠けていることはもはや無謀そのもの。実際にグループステージの試合が始まると、あまり芳しくない順位が続いていました。しかし第5マッチにおいて、まさかの出来事が。

「FENNEL」はたった2人でラスト2部隊まで生き残り、最後は「Team Singularity」とのタイマンへ。dexyukuさんのワンピックから2vs2に持ち込むと、そのまま冴えた立ち回りで相手を追い詰めていき、なんとチャンピオンを獲得してしまいます。

一連の快進撃を公式ミラーで見守っていたNiceWiggさんは、思わず立ち上がってしまうほどに盛り上がり、「2人でALGSの歴史を作った」「ALGS史上、初となるデュオの勝利」と絶賛。

そして日本人プロである「Riddle456」のゆきお選手も、同じくミラーで勝利の瞬間を見守り、大興奮することに。とくに先日32歳を迎えたdexyukuさんの活躍に、「世界の最前線で前衛張ってるやん!」「伝説だな、マジで」と驚きを隠せない様子でした。

ちなみにこのマッチで、mo-mon選手は2,786ダメージを記録。
チーム合計で8キルを稼いでいます。

会場中を虜にした「PULVEREX」の快進撃
一方、同じく日本代表の「PULVEREX」(前「Team UNITE」)も、チームの大黒柱的存在であるsaku選手がコロナ感染で離脱。さらに2日目以降は、代打を務めていたコーチのちゃんりよさんも陽性反応が発覚し、Lejetta選手とFtyan選手がデュオで参加することに…。

それでも、2人は決して勝負を諦めませんでした。敗退がかかった「Loser's BracketRound 1」では、“世界的司令塔”であるLejetta選手のオーダーが冴え渡り、ボーダーの10位へと到達する快進撃を披露します。

決定打となった試合では、「GMT Esports」、「FOR7」、「AYM Esports」との四つ巴状態に。巧みに射線管理を行い、Ftyan選手が「GMT Esports」からダウンを奪ったことで、会場から大歓声が起こります。そして3位に食い込んだことで、まさかのデュオでのDay3進出という偉業を果たしました。

惜しくもその後は敗退してしまったものの、常識で考えればありえないほどの奮闘。会場にて“PULVEREXコール”が沸き起こる、感動的な一幕もありました。彼らは今年4月の「ALGS Year2 Split2 Playoffs」で世界3位に輝いた実績もあるため、海外でもファンが増えていたのではないでしょうか。

当然、日本のファンからも「PULVEREXデュオとは思えない強さで大興奮!そして戦い続ける姿に感動」「感動をありがとう。
よく2人でここまで頑張りました。本当にお疲れ様です」と労いの声が寄せられています。

いずれも信じられない大活躍ですが、日本代表チームがすべてフルメンバーで揃うところを見たかったことも事実。今後の公式大会にて、本領を発揮してくれることを期待しましょう!
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