株式会社コロプラから10月26日にリリース予定の『白猫GOLF』。リリースに先駆け、他メディアの方々に加え、格ゲープロ「ときど」選手を解説に迎えたメディア対抗戦にお招きいただき、模擬的なトーナメントマッチを体感してきました。
本題に入る前に伝えておきたいのが、『白猫GOLF』で勝つためには高い技術力や操作テクニックだけでなく、緊張感との向き合い方といったメンタル的な面が重要だということ。オンラインで行われる大会と比べ、オフラインでの大会では他の方からの視線が直接的に集まり、誰かに見られながらプレーすることの難しさ、そして『白猫GOLF』の奥深さを知る機会になりました。
なお、『白猫GOLF』のゲーム内で行われる予定の大会「キャッシュトーナメント」はオンラインでの開催なので、プレイ予定の方や本作に興味がある方はご安心を。多少の緊張感はあれど、技術力を磨けば磨くだけ上位入賞及び賞金獲得のチャンスがあります。
それでは、オフラインならではの緊張感に包まれたメディア対抗戦の様子、そしてときど選手への囲み取材の様子を綴っていきます。本稿の最後では、開発チームから伺ったゲームやキャラクターに関するお話も掲載しています。
◆開発者とときど選手に実況解説されながらのプレイに緊張感MAX
今回のメディア対抗戦は、1stコース、2ndコースそれぞれをプレイし、その合計スコアを競うもの。インサイドはiPhoneを画面に接続し、その様子をときど選手と開発者の方が実況解説するという緊張感の高まる中で最初のコースをプレイしました。
「人に見られながら」のプレイはいつも通りとはいかず、右に左に流れて1stコースを+4というなかなかにまずい形で終えます。
■2コース目で大きな巻き返しに成功
画面接続が外れた2ndコースでは、1stコースより難易度が高いものの順調に進み、-1でフィニッシュ。インサイドのスコア合計は+3となり、他メディアの結果を待つことになりました。
なお、2ndコースでは各所に建物が並んでいて、風やフェードショットを駆使して建物と建物の間を縫うように運べれば、打数を抑えやすくなっているのが特徴です。
■3メディアが同率1位、そしてニアピンショットでの順位決定戦へ
各コースの実況解説後、ときど選手も実際に対抗戦の舞台となる同じコースをプレイしました。どちらのコースも+2で終え、合計スコアは+4。プロのeスポーツ選手でも、人前でのプレイでは本来の力を発揮しにくく、また『白猫GOLF』はプレイングに相当のテクニックを要するゲームであることを改めて実感しました。
その後、いよいよ運命の結果発表の時間となりました。順位が下から発表され、下位チームにインサイドの名前がない!比較的簡単な1stコースを+4で出遅れていたものの、優勝の可能性があることにドキドキしながら、司会者の方の次のコメントを待ちます。
上位チームの発表に移り、大画面に映し出されたのは「インサイド+3、GAME Watch+3、ファミ通App+3」の文字。なんと3メディアが同じ順位でした。
ニアピンショット1打での記録勝負を行うサドンデスで順位を決定することに。各メディアが1打ずつ、画面に映しながらのプレイになり、緊張感が高まりました。
結果はGAME Watchが1位、ファミ通Appが2位、インサイドが3位となり、惜しくも優勝を逃す形になりました。
次ページ:メンタル面の重要性を語るときど選手への囲みインタビュー
◆囲みインタビューではメンタル面に関する話題が飛び交う
本稿冒頭でも触れたように、メンタル面が重要な『白猫GOLF』。
〈ときど選手プロフィール〉
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麻布高校→東京大学というエリート街道を捨て、プロゲーマーの道を選んだ異色の経歴を持つ。
ゲームに対する取り組みが非常にストイックであることも特徴で、現在主戦としている「ストリートファイターV」では、世界最高峰の格闘ゲーム大会「EVO」の2017年大会優勝を始めとして多くの国際大会で優勝を果たしている。
著書2冊が大ヒットを記録しただけでなく、テレビ「情熱大陸(毎日放送)」や雑誌「NewsWeek日本版、エコノミスト等」でも特集されるなど、多くのメディアにも出演。
(実績:EVO2017 優勝・CanadaCup2019 優勝 など)
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――(司会者さん)『白猫GOLF』をプレイしてみていかがだったでしょうか。
対戦というのがいいですよね。今回は相手の顔が見えるので、どんなことを考えているのかプレイできるのもよかったです。『白猫GOLF』には幸いなことにボイスチャットがあるみたいなので、オンラインでも相手の思考を考えたりしながら対戦できるのかな、と期待しています。
――ときどさんは数々の世界大会で優勝の経験がありますが、決勝などではもちろん緊張されていると思います。そんなタイミングでも、普段通りプレイするためにしていることを教えてください。
いつも通りのプレイをするって難しいんですよ。若いプレイヤーはものすごく技術があったり、反射神経がよかったりすると思うんですが、いざ本番になると普段通りにできない、普段と本番の違いがどうして表れるのかなって思いますよね。
大きい舞台でも普段通りにするためにまず重要なのは、本番の舞台ではいつも通りのプレイができないことを自覚して練習することです。その思いがあるだけでちょっとずつ大舞台でも自分の動きが出せるようになってくると思います。
あとは色々な人生経験を積むことが大事だと思っています。ゲームが上達するのは別にゲームの中だけではない。攻略することだけで勝負をしているわけじゃないです。体を動かしたり鍛えてみたり、自分の限界に少しずつ挑戦するとか、ゲームの中じゃなくてもできることがあります。そういったゲーム以外の取り組みでいろんなことにチャレンジしてみる、というのが案外プレッシャーがかかってきます。それが人としていいプレーができるかどうかというところにつながるのかな、と最近思っています。
――普段から緊張、プレッシャーがあったほうがいいという話があったりします。ときどさんが緊張、プレッシャーがかかる場面って試合を含めて日常生活でどんな場面でしょうか?
僕これすごいいい質問だと思っていて、自分も考えてたし、皆さんも考えると思います。「じゃあ大会で緊張するなら、普段から緊張するプレイをすればいいじゃん」と。でも、野試合(=練習試合)だと緊張感は味わえないんですよ。
僕の場合はゲームじゃないところで緊張の練習をします。例えば筋トレで自分があげられない重量をあげようとするなどといった体験は、無理やり精神状態を追いつめるので、そのように自分を攻めてみたりだとかしてもいいです。僕は空手をやらせてもらっているので、空手の師匠にスパーリングをお願いすると、相手が自分より全然強い相手なので、強制的に緊張状態になるわけです。
そういうような日常からの緊張の経験は重要な局面で自分を見失わないようにする大事な取り組みなのではないかと思っています。
――『白猫GOLF』はプレイしていてかなり緊張感、自分とのメンタルの戦いがフィーチャーされていると感じました。ときどさんは空手ゲーム会の歴戦の猛者の部類はいるになると思います。その中で『白猫GOLF』をやってみて、「緊張感」を含めて一番重要になりそうなポイントはどこだと感じましたか。
緊張感についてはすでにお話しましたが、あと大事なことは普段のプレイの精度をどこまで高められるかだと思います。このゲームは操作が簡単というか、シンプルじゃないですか。「フリックして離す」という。
その操作だけならほとんど難なくできると思うんですけど、指を離す方向とタイミングの部分は結構難しいなと思っています。そこの精度を高めるっていうのは、自分ひとりでの練習が必要なので、結構やりこみがいがあると思います。
――反復練習が大事ということですか。
反復練習は大事ですね。まずは普段のプレイの精度を高めて、あとはいかに自分の力を出しきるか(普段通りのプレイができるか)っていうことも大事です。
2つは互いに相関関係があります。精度が良くなれば、大会でも自分のプレイが良くなってくるし、大会でいい成績を残せるということはプレイの精度も高められるということなので、両方大事だと思います。
実際にオフラインの場でプレイをして、さらにときど選手への囲み取材を通して、練習で普段のプレイの精度を高め、本番でできるだけ普段通りのプレイをすることの重要さ、そして難しさを学べました。
『白猫GOLF』では賞金をかけた大会「キャッシュトーナメント」の開催が予定されているので、ガチの挑戦をしたい方は技術の向上と緊張感とうまく付き合うことが重要と言えるでしょう。
また、開発者インタビューではリリースしてまもなく新しいキャラクターが登場する他、一月に一人くらいのペースで新キャラクターを追加していきたいといったお話も伺えました。
『白猫GOLF』は10月26日リリース予定。まだ技術を磨くことはできませんが、普段から緊張しておく練習から始めてみるといいかもしれません。
※記事中のゲーム内の画像は、開発中のため変更になる可能性がございます
(C)COLOPL, Inc.
本題に入る前に伝えておきたいのが、『白猫GOLF』で勝つためには高い技術力や操作テクニックだけでなく、緊張感との向き合い方といったメンタル的な面が重要だということ。オンラインで行われる大会と比べ、オフラインでの大会では他の方からの視線が直接的に集まり、誰かに見られながらプレーすることの難しさ、そして『白猫GOLF』の奥深さを知る機会になりました。
なお、『白猫GOLF』のゲーム内で行われる予定の大会「キャッシュトーナメント」はオンラインでの開催なので、プレイ予定の方や本作に興味がある方はご安心を。多少の緊張感はあれど、技術力を磨けば磨くだけ上位入賞及び賞金獲得のチャンスがあります。
それでは、オフラインならではの緊張感に包まれたメディア対抗戦の様子、そしてときど選手への囲み取材の様子を綴っていきます。本稿の最後では、開発チームから伺ったゲームやキャラクターに関するお話も掲載しています。
◆開発者とときど選手に実況解説されながらのプレイに緊張感MAX
今回のメディア対抗戦は、1stコース、2ndコースそれぞれをプレイし、その合計スコアを競うもの。インサイドはiPhoneを画面に接続し、その様子をときど選手と開発者の方が実況解説するという緊張感の高まる中で最初のコースをプレイしました。
「人に見られながら」のプレイはいつも通りとはいかず、右に左に流れて1stコースを+4というなかなかにまずい形で終えます。
■2コース目で大きな巻き返しに成功
画面接続が外れた2ndコースでは、1stコースより難易度が高いものの順調に進み、-1でフィニッシュ。インサイドのスコア合計は+3となり、他メディアの結果を待つことになりました。
なお、2ndコースでは各所に建物が並んでいて、風やフェードショットを駆使して建物と建物の間を縫うように運べれば、打数を抑えやすくなっているのが特徴です。
失敗したときのリスクは大きいものの、練習次第で安定させることも可能でしょう。
■3メディアが同率1位、そしてニアピンショットでの順位決定戦へ
各コースの実況解説後、ときど選手も実際に対抗戦の舞台となる同じコースをプレイしました。どちらのコースも+2で終え、合計スコアは+4。プロのeスポーツ選手でも、人前でのプレイでは本来の力を発揮しにくく、また『白猫GOLF』はプレイングに相当のテクニックを要するゲームであることを改めて実感しました。
その後、いよいよ運命の結果発表の時間となりました。順位が下から発表され、下位チームにインサイドの名前がない!比較的簡単な1stコースを+4で出遅れていたものの、優勝の可能性があることにドキドキしながら、司会者の方の次のコメントを待ちます。
上位チームの発表に移り、大画面に映し出されたのは「インサイド+3、GAME Watch+3、ファミ通App+3」の文字。なんと3メディアが同じ順位でした。
ニアピンショット1打での記録勝負を行うサドンデスで順位を決定することに。各メディアが1打ずつ、画面に映しながらのプレイになり、緊張感が高まりました。
結果はGAME Watchが1位、ファミ通Appが2位、インサイドが3位となり、惜しくも優勝を逃す形になりました。
次ページ:メンタル面の重要性を語るときど選手への囲みインタビュー
◆囲みインタビューではメンタル面に関する話題が飛び交う
本稿冒頭でも触れたように、メンタル面が重要な『白猫GOLF』。
プロのeスポーツ選手であるときどさんへの囲み取材でも、メンタルに関する質問が多く飛び交いました。
〈ときど選手プロフィール〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
麻布高校→東京大学というエリート街道を捨て、プロゲーマーの道を選んだ異色の経歴を持つ。
ゲームに対する取り組みが非常にストイックであることも特徴で、現在主戦としている「ストリートファイターV」では、世界最高峰の格闘ゲーム大会「EVO」の2017年大会優勝を始めとして多くの国際大会で優勝を果たしている。
著書2冊が大ヒットを記録しただけでなく、テレビ「情熱大陸(毎日放送)」や雑誌「NewsWeek日本版、エコノミスト等」でも特集されるなど、多くのメディアにも出演。
(実績:EVO2017 優勝・CanadaCup2019 優勝 など)
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――(司会者さん)『白猫GOLF』をプレイしてみていかがだったでしょうか。
対戦というのがいいですよね。今回は相手の顔が見えるので、どんなことを考えているのかプレイできるのもよかったです。『白猫GOLF』には幸いなことにボイスチャットがあるみたいなので、オンラインでも相手の思考を考えたりしながら対戦できるのかな、と期待しています。
――ときどさんは数々の世界大会で優勝の経験がありますが、決勝などではもちろん緊張されていると思います。そんなタイミングでも、普段通りプレイするためにしていることを教えてください。
いつも通りのプレイをするって難しいんですよ。若いプレイヤーはものすごく技術があったり、反射神経がよかったりすると思うんですが、いざ本番になると普段通りにできない、普段と本番の違いがどうして表れるのかなって思いますよね。
大きい舞台でも普段通りにするためにまず重要なのは、本番の舞台ではいつも通りのプレイができないことを自覚して練習することです。その思いがあるだけでちょっとずつ大舞台でも自分の動きが出せるようになってくると思います。
あとは色々な人生経験を積むことが大事だと思っています。ゲームが上達するのは別にゲームの中だけではない。攻略することだけで勝負をしているわけじゃないです。体を動かしたり鍛えてみたり、自分の限界に少しずつ挑戦するとか、ゲームの中じゃなくてもできることがあります。そういったゲーム以外の取り組みでいろんなことにチャレンジしてみる、というのが案外プレッシャーがかかってきます。それが人としていいプレーができるかどうかというところにつながるのかな、と最近思っています。
――普段から緊張、プレッシャーがあったほうがいいという話があったりします。ときどさんが緊張、プレッシャーがかかる場面って試合を含めて日常生活でどんな場面でしょうか?
僕これすごいいい質問だと思っていて、自分も考えてたし、皆さんも考えると思います。「じゃあ大会で緊張するなら、普段から緊張するプレイをすればいいじゃん」と。でも、野試合(=練習試合)だと緊張感は味わえないんですよ。
僕の場合はゲームじゃないところで緊張の練習をします。例えば筋トレで自分があげられない重量をあげようとするなどといった体験は、無理やり精神状態を追いつめるので、そのように自分を攻めてみたりだとかしてもいいです。僕は空手をやらせてもらっているので、空手の師匠にスパーリングをお願いすると、相手が自分より全然強い相手なので、強制的に緊張状態になるわけです。
そういうような日常からの緊張の経験は重要な局面で自分を見失わないようにする大事な取り組みなのではないかと思っています。
――『白猫GOLF』はプレイしていてかなり緊張感、自分とのメンタルの戦いがフィーチャーされていると感じました。ときどさんは空手ゲーム会の歴戦の猛者の部類はいるになると思います。その中で『白猫GOLF』をやってみて、「緊張感」を含めて一番重要になりそうなポイントはどこだと感じましたか。
緊張感についてはすでにお話しましたが、あと大事なことは普段のプレイの精度をどこまで高められるかだと思います。このゲームは操作が簡単というか、シンプルじゃないですか。「フリックして離す」という。
その操作だけならほとんど難なくできると思うんですけど、指を離す方向とタイミングの部分は結構難しいなと思っています。そこの精度を高めるっていうのは、自分ひとりでの練習が必要なので、結構やりこみがいがあると思います。
――反復練習が大事ということですか。
反復練習は大事ですね。まずは普段のプレイの精度を高めて、あとはいかに自分の力を出しきるか(普段通りのプレイができるか)っていうことも大事です。
2つは互いに相関関係があります。精度が良くなれば、大会でも自分のプレイが良くなってくるし、大会でいい成績を残せるということはプレイの精度も高められるということなので、両方大事だと思います。
実際にオフラインの場でプレイをして、さらにときど選手への囲み取材を通して、練習で普段のプレイの精度を高め、本番でできるだけ普段通りのプレイをすることの重要さ、そして難しさを学べました。
『白猫GOLF』では賞金をかけた大会「キャッシュトーナメント」の開催が予定されているので、ガチの挑戦をしたい方は技術の向上と緊張感とうまく付き合うことが重要と言えるでしょう。
また、開発者インタビューではリリースしてまもなく新しいキャラクターが登場する他、一月に一人くらいのペースで新キャラクターを追加していきたいといったお話も伺えました。
『白猫GOLF』は10月26日リリース予定。まだ技術を磨くことはできませんが、普段から緊張しておく練習から始めてみるといいかもしれません。
※記事中のゲーム内の画像は、開発中のため変更になる可能性がございます
(C)COLOPL, Inc.
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