この施策により、未だ戦力として有用な「坂田金時(ライダー)」をはじめ、複数の配布サーヴァントがグッと手に入れやすくなりました。
ここまで7騎の配布サーヴァントが交換対象に選ばれましたが、本日7月3日に「巡霊の祝祭 第3弾」が行われ、「スカサハ(アサシン)」、「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕(バーサーカー)」、「葛飾北斎(セイバー)」が新たに加わり、選択肢がさらに広がりました。
いずれも実装時期が異なり、中には黎明期にしか入手機会がなかった配布サーヴァントもいます。近年始めたプレイヤーからすれば、これまで縁がなく、どう活用すればいいのかピンと来ない方もいることでしょう。
そこで、「今回の3騎はどのような場面で生きるのか」「適したサポーターは誰なのか」など、これから使うために押さえておきたいポイントを、『FGO』歴5年のライター目線でお届けします。この記事を参考に、どの配布サーヴァントをゲットするかご判断ください!
なお、本記事では性能や運用面のポイントに迫りますが、「推しなので欲しい」は非の打ちどころのない最大級の動機。好きなサーヴァントがいれば、性能面の一般的な評価などに関わらず、なんら迷うことなくゲットしましょう。
また、配布サーヴァントが有用と言っても、格上の★5サーヴァントで戦力が足りている場合、相対的に出番は少なくなります。アタッカーが十分以上に揃っている方向けではありませんので、その点ご了承ください。
■幅広い攻撃有利かつ火力集中型の「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕(バーサーカー)」
「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕(バーサーカー)」(本記事では、ジャンヌオルタ(B)とします)は、2018年に開始された夏イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」の配布サーヴァントとして実装されました。
元々の「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕(アヴェンジャー)」は指折りと言っていいほどの人気サーヴァント。バリエーション違いや水着化の期待が年々高まっていた中、その念願が叶っての実装は大きな話題となりました。
しかもそのクラスはバーサーカーで、単体攻撃宝具持ち。多くのクラスに対して攻撃有利の相性となり、その高い火力を一点に集中します。メインシナリオの要所では、HP高めの敵が立ちはだかる場合が多いので、複数のクラス相手に大きめのダメージを出せる「ジャンヌオルタ(B)」はかなり便利な存在です。
また、イベント時の周回では全体攻撃宝具の方が活躍する機会が多いものの、近年ではHP高めの単体敵がWAVEの途中や最後で出てくる場合もあり、単体攻撃宝具の出番も増えつつあります。
「巡霊の葉」があれば、配布サーヴァント本体の入手だけでなく、宝具LVも最大まで上げられます。「ジャンヌオルタ(B)」は、自身のスキルと宝具LVを極めれば単独で10万ダメージに手が届くので、多数のクラス相手に使える汎用性の高い単体火力としてかなり有用です。
とはいえ、敵の強さも少しずつ増しているため、支援系サーヴァントや有用な礼装とのセット運用がお勧め。スキルで即時獲得できるNPは20%、これにアペンドスキル2を最大限加えても、1ターン目で獲得できるNPは最大で40%。すぐに宝具を撃つなら、あと60%分の支援を受けたいところです。
例えば「オベロン」なら、単体に最大70%のNPを付与できるので、この組み合わせだけで宝具の即発動が視野に入ります。また、「ジャンヌオルタ(B)」は宝具やカード配分などいずれもバースト系なので、「オベロン」のバフを余すところなく受けられるのも嬉しいところ。ただし「夢のおわり EX」の支援を受けると、次ターン以降は置物になるので注意が必要です。
バスター系なので、「光のコヤンスカヤ」との相性も良好。バスター系のバフに最大50%のNP付与など、「ジャンヌオルタ(B)」を力強く支援してくれます。NP系の概念礼装や、NPを付与できる魔術礼装と組み合わせれば、「光のコヤンスカヤ」と「オベロン」の支援で「ジャンヌオルタ(B)」の宝具2連打も可能。片方所持していれば、もう片方はフレンドから借りる手もあります。
このほかにも、「マーリン」や「諸葛孔明〔エルメロイII世〕」との相性も悪くありません。有用な、言い換えるなら多くの方が所持している可能性の高い支援系サーヴァントらと噛み合いやすいので、「ジャンヌオルタ(B)」を獲得して戦力の穴を広く埋めるのもお勧めです。
■宝具連打も狙える「葛飾北斎(セイバー)」も、戦力の穴埋めにうってつけ
「葛飾北斎(セイバー)」(以下、北斎(セイバー))は、フォーリナーとして初登場した「葛飾北斎」の別霊基バージョン。黒星紅白氏がデザインした「葛飾北斎」は、内面はもとよりその見た目に惹かれる方も多く、しかし限定サーヴァントなので入手機会は少な目。欲しいけど手に入れられないサーヴァントのひとりでした。
ですが、水着化&配布によって、誰でも手に入る「北斎(セイバー)」が登場。もちろんこちらも黒星氏が手がけており、華やかな装いと相まって大きな注目を集めました。宝具演出も、配布とは思えない鮮やかさなので、一見の価値アリです。
また「北斎(セイバー)」は、決して見た目だけのサーヴァントではありません。コマンドカードのヒット数は全体的に多めで、スター発生・NP回収ともにまずまず。また、アーツ属性の単体攻撃宝具もヒット数が多いため、宝具発動からのNP回収も悪くありません。
自前で用意できるNPは、スキルの20%とアペンドスキル2の20%のみなので、ここまでは「ジャンヌオルタ(B)」と同等。しかし、攻撃によるNP回収に優れているので、宝具発動を狙いやすい部類。支援や礼装で宝具をまず放ち、その後に通常攻撃→NP回収で2発目を狙いにいく、という小回りの良さも持ち合わせています。
さらに、自身のスキルで「スター最大20個獲得」「自分へのスター集中度アップ」「自身のアーツカード性能アップ」の効果を得られるので、アーツカードでクリティカルを出しやすく、うまく決まればNP回収量ががっつりと増えて宝具の発動に大きく近づきます。
こうした特徴を持つため、アーツ系やクリティカル関連の支援効果などがあると、「北斎(セイバー)」が更に輝きます。「ジャンヌオルタ(B)」と比べると、あちらは幅広いクラスに有用な高火力の短期集中型、こちらは宝具連射が狙いやすい手数型。複数のブレイクゲージを持つ敵が相手でも、「北斎(セイバー)」の長所がピッタリと当てはまります。しかも、有利が取れるランサーとバーサーカーに限りますが、スキル・宝具LV次第でこちらも10万超えのダメージを狙えるので、火力の面も十分です。
アーツ系アタッカーなので、「アルトリア・キャスター」や「レディ・アヴァロン」との相性が良好。
同じセイバークラスなら、クリティカル関連を支援してくれる「蘭陵王」や「ラクシュミー・バーイー」と並べて、怒涛のクリティカル攻撃を繰り出す立ち回りも一考の価値アリ。
また、★2の「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」はクリティカル関連の支援に特化しており、★1の「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」はスキル「小さな夜の曲 EX」を最大まで上げるとスター50個の即獲得が可能。「葛飾北斎(セイバー)」との相性がいい上に、レア度の関係でコストは軽く、入手もしやすいと、コスパの良さも光ります。
単体攻撃宝具持ちの配布セイバーは、これまで計4騎登場しました。属性やスキルで立ち回りも変わるので、一概に上下を決めつけられませんが、「葛飾北斎(セイバー)」の強さや使いやすさは上位と言っていいでしょう。単体攻撃宝具のセイバーが不足しているなら、入手する価値はかなり高いと思います。
■配布の中にもライバルが多い「スカサハ〔アサシン〕」、しかし強化クエでNPチャージが!
「スカサハ〔アサシン〕」は、ランサーとして登場した「スカサハ」の別霊基。同じくゲイ・ボルクを駆使して戦うものの、こちらの宝具は全体攻撃。また、コマンドカードもクイック3枚と、ランサー時よりもさらにクイックに傾倒しています。
彼女の実装は、2016年開催の夏イベント。初の水着配布サーヴァントなので、持っていないプレイヤーもかなり多いはず。
「スカサハ〔アサシン〕」実装時はまだ正式サービス開始から1年ほどなので、ある程度ガチャを回したプレイヤーでも、どこかしら戦力は不足気味でした。特に、全体攻撃宝具持ちのアサシンは高レア含めてもかなり少なく、★3の「風魔小太郎」が重宝されたほどです。
そんな折に登場した「スカサハ〔アサシン〕」は、アサシン枠の戦力増強にうってつけ。元々キャラクター人気も高かったため、その相乗効果で多くのマスターが「スカサハ〔アサシン〕」の実装を喜びました。
かつてのマスターたちを支えた「スカサハ〔アサシン〕」ですが、しかし今でも最前線で戦えるのかと問われると、少々難しいと言わざるを得ません。
実装がかなり前なので、所持スキルの効果はかなりシンプル。「自身に無敵貫通状態を付与」は便利ですが、直接火力に繋がるバフは「クイックカードの性能アップ」と「クリティカル威力アップ」の2つだけ。効果自体は高めですが1ターンしか持たないので、高火力は瞬間的なものに留まります。
また宝具効果も、敵全体を攻撃した後に低確率で即死効果を与えるのみなので、メインアタッカーとして考えると少々厳しいところ。カード性能は、スターはある程度稼げるもののNP回収は特筆するほどではなく、宝具発動は支援に頼る面が大きくなりがちです。
「スカサハ〔アサシン〕」にとってもうひとつ逆風があり、それは全体攻撃宝具持ちの配布アサシンが多いこと。
そして全体攻撃宝具持ちの配布アサシンもかなり多く、グラフィック違いの「スルーズ・ヒルド・オルトリンデ」を1騎と数えても、そのほかに「鬼一法眼」と「グレイ」がおり、「スカサハ〔アサシン〕」以外に計3騎が存在します。
「巡霊の葉」で入手できる全体攻撃宝具持ちのアサシンは、現時点では「スカサハ〔アサシン〕」のみ。しかし、昨年実装されたばかりの「スルーズ・ヒルド・オルトリンデ」を持っている方は少なくないでしょうし、宝具ダメージ1発の大きさなら「グレイ」に及びません。また、クイック系全体攻撃宝具アサシンという点に絞っても、後発ゆえに有能なスキルが多い「鬼一法眼」が立ちはだかります。
配布の中にもライバルが多く、彼女単体だけを見てもパンチの弱さが気になる「スカサハ〔アサシン〕」。汎用性が高いとも言いづらいので、純粋に戦力強化を狙う場合、あまり優先度は高くありません──というのは、実はこれまでの話。「巡霊の祝祭 第3弾」の開始に合わせ、「スカサハ〔アサシン〕」の強化クエストが実装されたため、彼女の立ち位置に変化が訪れそうです。
強化クエストをクリアすると、スキル「ビーチクライシス」が強化され、「〔神性〕特攻状態を付与(3ターン)」と「NPを増やす」が追加されます。チャージできるNPは最大で30。「巡霊の葉」でサーヴァントコインも入手すれば、アペンドスキル2と合わせ、1ターン目に計50%分のNPを確保できるようになりました。
宝具発動がやりやすくなり〔神性〕特攻も加わったので、「スカサハ〔アサシン〕」の使い勝手が大きく変化。また、スキル強化の恩恵で「クリティカル威力アップ」が1ターンから3ターンに伸びた点も見逃せません。
ライバルが多いのは依然変わりませんが、まだサーヴァントコインが絆以外で配布されていない「鬼一法眼」と比べると、宝具発動のやりやすさは1歩リード。クイック系の支援サーヴァントとの相性もいいので、手持ちと相談しつつ、「スカサハ〔アサシン〕」の入手を一考しましょう。
貴重な面々を手に入れる絶好の機会ですが、交換に必要な「巡霊の葉」は有限。現状で多少ゆとりがあっても、今後さらに追加される可能性を考えると使いすぎも怖いところ。手持ちの「巡霊の葉」や戦力のバランス、相性のいいサポートサーヴァントの有無などを考慮し、確保するかどうかご決断ください。