ニンテンドースイッチと同時に発売され、最新ハードの牽引にも大きく貢献した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、ゼルダの伝説 BotW)。2017年の発売から6年が過ぎても未だ中古価格は高値で安定しており、累計販売本数は2,981万本を記録するなど、国内外を問わぬ一大ヒット作として名を馳せています。


その直接的な続編として、華々しくリリースされた『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下、ゼルダの伝説 ティアキン)が発売。前作が人気作になればなるほど、続編への期待は高くなりがちです。

果たしてプレイヤーは、この続編をどのように楽しんでいるのか。また、発売からクリアした人はどれほどいるのか。その実態に迫るアンケート結果をお届けします。なお本アンケートは、本作発売から約1ヶ月後の時点で集計したものです。

■このプレイ時間も納得!? 魅力に惹きつけられ、長時間遊ぶユーザーが続出
今回行った『ゼルダの伝説 ティアキン』に関するアンケートでは、総数1,247件の回答が寄せられました。ご協力、誠にありがとうございます!

まず最初の統計は、プレイ時間について。週末のみプレイする人もいれば、平日もできるだけ遊ぶという人もおり、プレイスケジュールは千差万別。ですが1ヶ月以上もあれば、ある程度の時間を注ぎ込むことは難しくありません。

プレイ時間の回答で最も多かったのは、「100時間超え」という答え。その割合は全体の約36%を占めており、3人に1人が相当な時間を本作に注ぎ込んだことが浮き彫りとなります。


よほど大作のRPGでも、クリアまで100時間もかからないゲームがほとんど。もちろん本作も、クリアだけを目指すなら100時間はかかりません。ですが、世界の隅々まで探索し、味わい尽くしたいと考えると、プレイ時間は比例して右肩上がりになります。離れがたい魅力に、ついつい時間を費やしてしまう……そんな背景がこの結果から見えてきそうです。

次いで多かったのは、「50時間前後」との回答(23.6%)。100時間超えと比べると半分程度ですが、熱中していなければ1本のゲームに50時間は費やせません。また、詳しい結果は後述しますが、回答者の全員はクリア済みではなく、“まだプレイの途中だけど50時間”という人も多く、ここからさらにプレイ時間が積み重ねていくことでしょう。

また、3番目に多かった回答は「30時間前後」(20.3%)で、2番目と接戦。このままプレイ時間順に下がるかと思いきや、その次は「80時間前後」がランクイン。割合も16.7%と、それほど大きくは引き離されていません。

最も少なかった回答は「10時間未満」で、こちらは3.4%に留まりました。「100時間超え」が圧倒的な1位に君臨し、合算した場合、回答者の半数以上が50時間以上プレイした模様です。
この数字は、プレイする限りまだまだ増えるはず。最終的にどこまで伸びるか、興味は尽きません。

【アンケート時点のプレイ時間】
第1位:100時間超え
第2位:50時間前後
第3位:30時間前後
第4位:80時間前後
第5位:10時間未満

<cms-pagelink data-page="2" data-class="center">これだけプレイしてるなら、クリアした人数も多いはず……?</cms-pagelink>

■これだけプレイしても、クリアした人の割合は……!
多くの方が、相当な時間をかけてプレイしていることが分かりました。これだけ注力しているので、クリアした方もかなり多いはず……と思いきや、クリア状況について訊ねたところ最多数だったのが「まだクリアしておらず、プレイ中」という声。しかも、この回答は1,000件を超えており、割合で言えば82.5%を占めています。

過半数が50時間以上プレイしながらも、大半の方がアンケート回答時点でまだ未クリア。本作がどれだけ遊び続けられるのか、この数字からもボリュームの大きさが想像つきます。

割合は一気に減りますが、「エンディング後も引き続きプレイ」が2番目に多く、14.2%という結果に。エンディングを迎えても、遊びの余地がたっぷり残されている『ゼルダの伝説 ティアキン』。改めて、その作り込みに驚かされます。なお、無事クリアして一区切りがついた方々は、3.3%ほどでした。

【クリア状況について】
第1位:まだクリアしておらず、プレイ中
第2位:エンディング後も引き続きプレイ
第3位:無事クリアしました
■「ハートの器」と「がんばりの器」、プレイヤーはどっちを優先したのか?
強力な武器なども重要ですが、「ハートの器」と「がんばりの器」は、特に重要な要素です。
前者は生死に直結しますし、やられてしまうリンクを見るのは誰もがツライはず。「ハートの器」を増やせば増やすほど、その悲劇を避けられる可能性が増えていきます。

また「がんばりの器」は、ダッシュや崖登りの持続時間に関わり、快適な探索には欠かせません。特に、地下を探索していると険しい崖を登る機会が多いので、「がんばりの器」の成長は非常に大事です。

このふたつの器は、同じリソースで成長するため、どちらを伸ばすかはプレイヤーの任意。そこで、どちらを重視して成長させたのか訊ねたところ、「がんばりの器」を重視した方が57.7%で、最多回答となりました。

しかも「ハートの器」と意見が二分したわけではなく、次いで多かったのは「どちらも平均的に上げた」という意見。こちらは26.3%を占めており、4人に1人が同程度ずつ上げた模様です。

そして最も少なかったのは、「ハートの器」優先派。割合は16.1%に留まっており、傾向の差がくっきりと分かれる形になりました。自分の命を顧みずに探索へと赴く、冒険者気質のプレイヤーが多いのかもしれません。

【「ハートの器」と「がんばりの器」、どちらを重視した?】
第1位:より探索したいので「がんばりの器」
第2位:どちらも平均的に上げた
第3位:死にたくないのでハートの器

<cms-pagelink data-page="3" data-class="center">プレイヤーたちがハマった要素、そして好きなキャラは?</cms-pagelink>

■プレイヤーが1番ハマっている要素は?
『ゼルダの伝説 ティアキン』は自由度が高く、何をして過ごすにせよ、選択肢がいくつもあります。
その様々な要素の中で、最も多くのプレイヤーが惹かれたのは何か、その傾向にも迫ります。

「最もハマっている要素」について訊ねたところ、祠巡りやバッテリー強化、また衣装集めといった、リンクのパワーアップを目指すプレイが最多回答となりました。割合は、全体の4割ほどの41.5%。半分には満たなかったものの、相当のプレイヤーがリンクの強化、もしくは必要な素材集めに奔走していました。

2番目に多かったのは、地上を舞台とする冒険。見渡す限りの場所に行くことができるため、未知の土地に挑む夢とロマンに駆られる方も多かったようです。また、ついで多かったのは地下の探索。より危険が増す地下も、プレイヤーにとっては探索次第のある場所。前者は27.3%、後者は14.3%の支持を集めました。

「メインシナリオの進行」と答えた意見は、12.1%という結果に。行方不明になったゼルダ姫を懸命に追いかけるリンクは1割ちょっとで、他は寄り道に走ってしまった模様です。そして、新要素のクラフト系に励んでいる人たちが2.9%、バトルにハマっているのは1.8%程度でした、

【今一番ハマっている要素はどれですか?】
第1位:祠巡りやバッテリー強化、衣装集めなどのパワーアップ
第2位:地上の冒険
第3位:地下の探索
第4位:メインシナリオの進行
第5位:ウルトラハンドなどを活用するクラフト要素
第6位:バトル
■プレイヤーが好きなキャラは、もちろんあの人!
プレイ時間の大半を占めるのは、広大な世界に挑む冒険の数々。
しかし要所で展開するストーリーは興味深く、また登場するキャラクター陣も個性に溢れて魅力的です。

まだプレイ中の回答者もいますが、現時点で最も好きなキャラを伺ったところ、堂々の第1位は「ゼルダ」。割合は19.2%と、全体の約2割が彼女を支持しました。重要な役側に相応しい好順位、さすが姫様です。

続いては、我らが勇者「リンク」が15%で第2位に。プレイヤーが最も長く付き合う相手であり、自分の分身そのもの。その溢れんばかりの魅力は、本作でも健在です。

そして第3位には、「プルア」がランクイン(10.5%)。とある事情から前作では非常に幼い姿でしたが、今回は見目麗しい大人の女性に様変わり。そのギャップや、今回の容姿に惹かれた方が多く、見事ベスト3入りを果たす活躍ぶりを見せました。

そして、第4位には「チューリ」(7.2%)、第5位は「ルージュ」(7%)がそれぞれ滑り込み、人気上位の5人が明らかに。いずれもリンクと深く関わる者が多く、そうした繋がりから魅力を知る機会も多かったのでしょう。


また、「カバンダ」(第6位)やコログ(第8位)といった、ゲームプレイの上で忘れられない存在もベスト10に食い込むほか、あの「コーガ」も第10位に滑り込み。味方でもなければ一際カッコいい悪役でもありませんが、あの小物感がむしろクセになり、好印象を得た模様です。

【好きなキャラベスト10】
第1位:ゼルダ
第2位:リンク
第3位:プルア
第4位:チューリ
第5位:ルージュ
第6位:カバンダ
第7位:シド
第8位:コログ
第9位:ラウル
第10位:コーガ

今回のアンケートでは、以上の結果となりました。時間が経ち、クリアした人が増えれば、本作に対する評価や印象などはさらに変わるかもしれません。最終的に、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はどのような作品として語り継がれるのか。実に楽しみです。

※割合は小数点以下2桁目を四捨五入しています。そのため、合算しても100%にならない場合があります。
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