※本記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。


RPGを代表する人気シリーズのひとつとして、35年以上愛され続けてきた『ファイナルファンタジー』。各時代の最先端をいくグラフィック表現や、ドラマチックな物語展開、RPGの面白さを追い求めるゲーム性の追及など、人気作でありながら意欲作としての側面も備え、今日まで進化を続けてきました。

2023年6月22日に発売されたシリーズ最新作『ファイナルファンタジーXVI』(以下、FF16)も、その魅力を顕著に受け継いだ作品として登場。PS5の性能をふんだんに活かした描画や演出に加え、ナンバリングでは初となる本格アクションRPGに挑戦するなど、挑戦心溢れる姿勢で生み出された一作です。

高い関心のもと登場した一方で、『ファイナルファンタジー』シリーズが歩んだ歴史の長さから、若手のユーザー層にどれだけ響いたのかを危惧する声もありました。そこで、『FF16』の購買層やその内容への評価、不満点などの意見を集めるアンケートを実施し、購入者の実態へと迫ってみました。

総計631人もの回答者から寄せられた、『FF16』に向けた率直な意見とその傾向を、こちらでご確認ください。なお、クリア済みの回答者の声もあり、コメントにはネタバレも含まれています。発売から3ヶ月が経過し、クリアしている方も多いかと思いますが、ネタバレにはあらかじめご注意ください。

◆年齢層の約7割は「30~40代」
まずは、アンケートに答えていただいた回答者の年齢傾向をお届けします。最も多かったのは、全体の34.8%を占めた「40歳~49歳」。シリーズ1作目『ファイナルファンタジー』の発売が1987年なので、初代や2作目、3作目などの黎明期をリアルタイムで経験していると考えられる層が、今回の最多数派となりました。


次いで多かったのは、そのひとつ下の「30歳~39歳」で、割合は34.5%。その差はわずか0.03%なので、ほぼ同数と言ってもいいほどです。世代的にはスーパーファミコン~初代PSあたりなので、一世を風靡した『ファイナルファンタジーVII』でデビューした人も含まれていることでしょう。

3番目に多かった年齢層は、14.6%を集めた「20歳~29歳」。30~40代がかなり強い一方で、若い世代にも『FF16』の魅力が届いている模様です。また、次いで多かったのは「50歳~59歳」(11.3%)。若年層と初期シリーズの現役ユーザーが相次ぐ結果となりました。

10代を指す「~19歳」は、2.5%と低い結果に。『FF16』は現時点ではPS5版しかなく、PS5はゲーム機としては高価な部類です。自由に使える金額に最も限度がある層なので、そうしたハードの所持率もひとつの原因なのかもしれません。

そして最も少なかったのは、「60歳以上」と答えた方々で、割合は2.21%。少ないのは間違いありませんが、還暦を超える方々にも『FF16』の魅力が届いたと考えれば、むしろ侮れない数字と言えるでしょう。


◆『FF16』の購入動機は、やはり「シリーズ人気」!
『FF16』を買った理由について訊ねたところ、最多数は「『FF』のファンだから」との声。全体の半数を超える54.9%が、ファンの立場で『FF16』を購入した模様です。35年を超えるシリーズの歴史が、今もこれだけのユーザーを動かしました。

また、ゲームの購入理由としてはポピュラーな「面白そうだったから」という意見も多く、全体の21.2%を占めました。シリーズ経験の有無に関わらず、やはり「面白そう」と思えなかったら、なかなか手は伸びません。

「プロデューサーや開発陣に期待して」と、スタッフ側への期待が決めてとなった声もかなり集まっており、18.9%に。「面白そう」にかなり肉薄しており、別角度からの信頼感が高かった一面も窺えます。

「PS5の性能を実感できるゲームを遊びたかった」という理由で、ハイスペックなゲームを求めて『FF16』を購入した回答者は、5.12%でした。他の理由と比べると低めですが、PS5の性能を体験する試金石という役目も担った模様です。

◆シリーズファンからの厚い支持! 新規開拓はやや及ばずか
年齢層や購入理由に「シリーズ経験者」の影響を覗かせましたが、シリーズのファンと一口に言っても関わりの深さは人それぞれ。そこで、プレイした作品数の傾向も合わせて訊ねてみました。

シリーズ経験に関する回答で最も多かったのは、「シリーズは半分以上プレイしている」と回答した方々。
半数に近い45.8%が、多くの過去作を体験し、その上で『FF16』にもプレイ意欲を示しました。

次いで多かったのは「何作か遊んだことがある」と答えた声で、割合は31.2%。全般でこそありませんが、シリーズ作を遊んだ体験が最新作への興味も促したのでしょう。

「初代から『FF15』まで一通り」と答えた筋金入りのシリーズファンも、全体の2割を超える20.3%を占め、存在感を露わにしました。『FF』ナンバリング作の中にはオンラインゲームも含まれていますが、その全てを網羅したという熱烈なファンが、今も『FF』人気を支えています。

そして最も少なかったのは、「『FF16』が初めての『FF』」というシリーズ初心者。割合は2.6%に留まっています。新規ユーザーの取り込みという点で見ると、やや厳しい数字かもしれません。

あくまで今回のアンケートで見える範囲なので、実際の販売傾向とは異なる点もあるかと思いますが、購入層・購入理由・シリーズ経験の結果を通してみると、シリーズファンからの関心が高く、新規や未成年層からの支持は低い結果となりました。

この結果だけを取り上げて「『FF』のシリーズはまだ安泰」と言うこともできますし、「新規層の開拓に難あり」といったコメントも出せるでしょう。ですが、ここまではあくまで『FF16』を購入した時点のデータに過ぎません。

実際にプレイしたユーザーたちが、『FF16』をどのように受け止め、評価したのか。
ここからは、その手応えについて、寄せられたコメントを中心にお届けします。

◆『FF16』に満足の声多数! 「ストーリー」と「アクション」に賞賛の声
『FF16』の印象や手応えなど、魅力や不満について訊ねたところ、実に多くのコメントが寄せられました。賞賛から辛辣な声まで、いずれも生々しく力強い声ばかり。そうしたコメントを傾向別に分け、それぞれ紹介します。

集まったコメント群の中でまず目立ったのは、『FF16』を賞賛し、面白かったという回答です。「めちゃくちゃ面白い」「やめどきが無いゲームと言っていたのがわかる!」「近年のFFでは、一番の出来!」「これまでやってきたゲームの中で一番心に響いてます」と、短くも力強い賛美が多数届きました。

その中でも「ストーリーとキャラクターがしっかりできている」「バトルアクションやストーリーがとても面白いです」「これぞ1本道の王道J-RPG!」「アクションメインでありながらサポートが充実しているのは好印象」「歴代最高のストーリーと魅力的なアクションバトル」などの声が示す通り、ストーリーとバトルの2大要素が特に賞賛を集めています。

また興味深かったのは、『FF16』で楽しめるプレイの幅に関する意見でした。本作は、近年のRPGやアクションRPGと比べると自由度が低く、いわゆる「探索の楽しさ」も控えめです。

そうした点を不満に感じる声も複数ありましたが、一方で「昨今は、オープンワールドやマルチエンドが主流となる中で、かえって新鮮に映った。ただ批判は多いと思う。個人的にはフルプライスの価値はあった」「オープンワールドは物語の規模が小さくなるので、星や世界を救うようなRPGは『FF16』のようなエリア制で、その分ストーリーと演出に力を入れて欲しいと以前から思っていた。
『FF16』はそれを叶えてくれた。」と、現在の主流には沿わなかった点を評価する意見もありました。

【回答者コメント】(一部抜粋)

・ダークな内容で大人向けでいつもと違うFFタイトルです。ストーリーが最初から面白くてプレイするとワクワクします。
・映画とゲームの融合という新しいスタイルへの挑戦が成功した作品となった。 FFシリーズを知らない人、アクションが苦手な人にもプレイできるように様々な飽きさせない要素が組み込まれており、最後まで走り抜ける事ができる作品だと感じた。
・「ゲーム体験」に重きを置いている事が、ハッキリと体感出来る作りに感銘を受けている。
・24年ぶりにプレイした。ストーリーと美しいグラフィックによる演出も楽しいが、初期の作品のオマージュを感じるところもあり、心が弾む楽しさがある
・30代以上に刺さるシステム、FFらしいストーリー展開だと感じた。 セリフ回しで物語の全てを語らず、表情や声のトーンで悟らせるような演出も個人的にキャラクターのバックグラウンドを考察させる要素として良いと思った。 傑作とは言えずとも、良作以上の評価で今後も期待できる作品だと実感した。
・FF15と違って、それぞれのキャラの掘り下げが濃く、とても感情移入しやすくてRPGとしてかなりいいものになってると思います。戦闘もスピーディーで爽快感もあり、それでいて強敵にはしっかりと思考を捨てないで戦わないと苦戦するようになっており楽しいです。

・いつものFFとは違うが、簡単に受け入れられる範囲での変化版だと感じている。
・かなりの大作感。ストーリー・バトル共に最高峰と言ってもいい。ワクワクするFFが帰ってきたと感じさせるには十分な完成度でした。
・圧倒的なグラフィック、壮大なBGM、ストーリーは原点に近いクリスタルをめぐるダークファンタジー。 バトルはスピーディーかつ召喚獣の魅せるバトル、アクションゲームとして非常にまとまっていて、ストーリーが特に好みでした。
・映像とゲームの面白さは最高。 ストーリーはかなりダークな感じでFFタクティクス感を感じた。良いストーリーだったが、王道ド直球で素晴らしいストーリーだったFF14の漆黒、暁月と比べると、主人公のハッピーエンドをきちんと映像で見たかったと感じてしまう。
・細かい不満点はなくはないが、全体を通して大満足してます。 ジェットコースターのような止め時のないストーリーはまさにその通りでした。 FF16の為にPS5を購入しましたが、買って良かったと思えるくらいに満足しています。
・徹頭徹尾ダークファンタジーでシナリオがこれでもかと心をえぐってくる。非常に精巧なグラフィックもあいまって、続けるのが正直つらいとすら思うのに、引き込まれてやめられない。戦闘苦手なので不安だったがアクセサリでなんとかなるので安心。総じて初心者でもとっつきやすいアクションゲームになっていると思う。
・歴代最高のストーリーと魅力的なアクションバトル、そして召喚獣の演出やバトルは 未だかつてないエキサイティングなゲームを作り上げていると思います。 プレイ出来て本当に良かった。
◆「濃い」「面白い」「先が気になる」と、好評な“ストーリー”
全般的に「ストーリー」が高く評価された『FF16』ですが、この点を中心にしたコメントした方も多く、「ストーリーが面白すぎる」「ストーリーが濃い」「先が気になる展開で、やめ時が難しい」「ストーリーに引き込まれる」と、率直な声が集まっています。

RPGとしては寄り道も少なめなので、メインストーリーと向き合う時間が多い『FF16』。その主軸となる物語がつまらなければ、プレイ意欲にも大きく影響したことでしょう。ですが回答者からの声を見ると、かなりの方々が本作のストーリーにのめり込んでいることが分かり、その魅力について熱弁されています。

【回答者コメント】(一部抜粋)

・ストーリー、世界観、人の内面を重視して描いたと思われる今作は今までとは違ったFFで賛否は分かれると思いますが、楽しめてプレイしてます。
・ストーリーの見せ方が素晴らしい。 アニメやドラマを次へ次へと見てしまう感覚を感じさせてくれる。 そのストーリー内容を面白いと思えるかは大きなポイントだと思う。
・ストーリーの良さとゲーム性がちゃんと両立している。キャラクターが敵も含めて魅力的。面白いです!
・ストーリーが良い!先が気になる展開でやめ時が難しい。戦闘はついていけるか不安はあったけど、やっていくうちに慣れて楽しめている。 ただ、容量的に仕方ないのかもしれないが、何年後みたいに間の流れが飛ばされてしまうのは少し残念だった。
・ストーリーに引き込まれる。ムービーシーンが多いが、逆に映画をみているよう。PS5の能力もあって、映像もきれいで、動作が早く、ストレスが無い。
・ストーリーが面白く、補足も多いため分かりやすくなっていてゲームにのめり込める。
・ストーリーに引き込まれるが、やっぱり一本道。これはナンバリングFFなので仕方ないかな。ただ、前作とは違い、キャラ一人一人のバックグランドがしっかりとしていて説明も丁寧なので、感情移入できるし、メインキャラ以外にも気になるキャラクターが出来たのは評価できると思う。
・ストーリーの続きが気になり、つい長時間プレイしてしまう程楽しめています。 FFのナンバリングタイトルでストーリーに夢中になったのはかなり久しぶりで、個人的には非常に満足感の高い作品だと感じております。
・ストーリーがわかりやすく、しっかりしている。話の本筋がブレていない。 ムービーは確かに多いが、全てストーリーに関係しているものばかりなのでしっかり観ることができる。 ボス戦等のアクションバトルで疲れ切った直後にムービーが入るので、適度な休憩になってとっても手に優しい(バトル続きだと手が負傷するw)。トータルでみて、ほんとに素晴らしい作品だなと思います。

◆爽快アクションの実現と、アクセサリーによるサポート面が高く評価
バトルとアクションについては、「手ごたえがあって面白い」「アクションゲームの最高峰だと思う」「バトルモードが楽しい、気持ちいい」「召喚獣バトルが最高です!!」「戦闘システムが独特ですが、爽快感があり楽しめる」と、こちらも好ましい評価が目立っていました。

本作のバトルはアクション方面に大きく舵を切ったので、アクション慣れしていないユーザーが不安を抱いていたものの、アクセサリーのサポートが功を奏して間口の広い作品となりました。一方で、高難易度を求めるプレイヤーへの配慮もあり、全体的に良い印象を受けているようです。

【回答者コメント】(一部抜粋)

・アクション性が増していてやりごたえのある感じ。
・戦闘アクションは難しいけど、やりごたえがあり楽しい。
・アビリティの付け替えでさまざまなアクションを試せるのが面白い。
・アクションが苦手でもサポートアクセサリーがあるので、ボタンを押しているだけで楽しめる。
・アクションが苦手で一抹の不安がありましたが、今のところ滅茶苦茶面白いです!
・プレイフィールは完全にアクションゲーム RPGっぽさは希薄で物語主導のアクションゲームをプレイしてる感覚。
・オート系の装備があるため、戦闘がやりやすいけど、もの足りない。でも外せないといういい矛盾があります。
・このタイプの戦闘アクションゲームは初めて購入したが戦闘が楽しく、他の似たシステムのゲームがないか探してみたくなる出来だった。一方、戦闘が楽しいお陰でフィールド上の敵が少なく感じ、もっと戦いたい欲求が出てきて不満に思うことも(笑)
・アクション要素が多い中、初心者にも扱えるようにアシスト機能が付いているのはうれしい。ただ、グラフィックが良すぎるのとアクションが多いので、長時間プレイは厳しい歳になったかも。
◆ムービーの多さや長さ、ゲームの「遊び」が少ない点に不満集まる
こうした高評価をする人がいる反面、『FF16』のプレイ感や内容に不満を感じる方もいました。例えば、好感触のストーリーやバトルについても、「戦闘が単調」「ストーリーはあまり良くない。個々のキャラクターはいいものの土台となる展開に無理がある」など、厳しい意見もやはり存在しています。

特に目立った点のひとつが、「ムービー」についての不満。映像の美しさを評価する声が多かったものの、「ムービーが多く、意外と地味な印象」「ムービーだらけで面白くない 」「多すぎる」「長い」といった意見も複数寄せられています。

このほかにも、バトルからゲームの構造まで、様々な点に不満を感じるコメントも届いています。そうした生の声も、あわせてご覧ください。

【回答者コメント】(一部抜粋)

・ムービーが長すぎて、ゲームをしている印象が低い。 戦闘は派手だが、ファンタジー要素やRPGが薄い。一つ一つは凄いけど、全体がチグハグ。
・ムービー部分が多すぎてゲームとしての手ごたえがない。
・FF15と同じ軌道を辿りそうだなという予感。 好きだけど、好きになれないというか。 何度やってもFF15,FF16の戦闘システムは好きになれない。FFをやっている感じがしない。
・アクセサリーの種類が大量にあるのに、ストーリー進度によって装備枠が増えないのでビルドの拡張性には少し物足りなさを感じる。
・RPGでもなければゲームでもない印象でした。
・RPGとして見た時、あらゆる要素が薄いと感じる。育成も探索も収集も全てが異常に薄い。RPGというよりも、ステージクリア型のACTと言われた方がしっくりくると感じる。
・サブクエやマップの探索は退屈。
・オープンワールドになれたせいか自由度が少ない。バトルが長い(こちらからのダメージがすくない)。
・カットシーンが多すぎてストレス。基本的に作りが古い。
・最近のオープンワールド慣れしているからか、もう少し散策できる要素は欲しかった。
・悪くはないが、ナンバリング最新作と考えると物足りないし、驚きもない。
・最大まで明るさを上げたが画面が暗いので、道が分かりにくい。
・フィールドが思ってたほど広くない。RPG独特の探索要素がすくない。バトルがアクション要素が強すぎではないか。FF7Rくらいのアクションバトルのほうがバランスがとれている。召喚獣の連打バトルが多すぎる。
・映像の合間にアクション担当を任されてるだけの、ムービーゲーム。アクションにも深みがなく、万人受けとは言えば聞こえがいいが、まったく頭を使うことなくポンポン進む。プレイヤーが能動的に考えて試行錯誤する場面がまったくない。ゲーム性が皆無の為楽しみが見いだせない、ただの映像作品で良かった。

◆『FF16』プレイヤーの“熱い想い”は止まらない……!
ストーリーやバトルを中心とした賞賛の声から、本作の様々な点に対する不満まで、傾向に分けてそれぞれのコメントをお届けしました。ですがこのほかにも、一口に分類できないものや、熱意のこもった長文、クリアした回答者からのコメントなども寄せられました。

その一部となりますが、見逃すには惜しい熱意の数々を最後に紹介し、締めくくりとさせていただきます。アンケートにご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました! そして、『FF16』をまだプレイしていない方々は、こうした先人の声をぜひ参考にしてください。ただし、ネタバレ込みのコメントもあるので、ご注意を。

【回答者コメント】(一部抜粋)

・面白い。昨今のオープンワールドゲームは本編以外のサブイベント・探索が余りにも多く、やっていて疲れる印象があり、途中で挫折する。FF16はマップ探索やサブイベントが適度に絞られてストーリーとアクションを純粋に楽しめるようにシンプルに作られている印象で、自然とFF16の世界感に引き込まれる。
ストーリーは少し重いですが、少しずつ世界観に入って感情移入が出来るよう作られている。
・PS5の性能を最大限活用した美麗なグラフィックや演出は圧巻でした。また、アクションゲームとしての質も申し分なく、その点は非常に楽しめています。ただ、ストーリーに関しては手放しで賞賛できるほどではないと感じています。
・アクション苦手な人にもサポートが手厚いし、ゲーム進行も迷わないように目的地が表示されるなど、最後までクリアさせようという意思が感じられる。40代になって最近のゲームは中々ゲームをクリアまですることができなくなってきたので、ありがたい。
反面、探索要素が少し乏しく感じられる。次回作以降この開発チームでオープンワールドRPGのファイナルファンタジーを遊べる日がくることを期待する。
・グラフィックの進化に伴って、コマンドバトルはやはり捨てるしかなかったとは思うのですが、DevilMayCryのような爽快なアクションで違和感はないです。 PS5特有のハプティックフィードバックやアダプティブトリガーを存分に使うためとはわかってるのですが、扉を開く、レバーを降ろすが少々煩わしく感じました。それ以外は満点です!
・IIIからのファンですが、VIII以降の作品ではIXとXII以外は食指が動かなかった自分としては、より中世的なファンタジーの世界に回帰したことがありがたいです。
よく練られた難易度調整システムでゲーム面での行き詰まりを回避しやすく、ストーリーで魅せていた偶数ナンバリングを彷彿とさせるところも古参としてたまりません。
舞台背景については今の若者にとってとっつきにくさはあるかもしれまんが、それを今のゲームの主流と言えるアクションを主軸にすることで入り易くなっている印象です。
マップにしても描写を現実的に綺麗にするほど進むべき道や落ちているアイテムを見逃しやすくなりがちなところを、アクションアイコンで間接的にヒントを出していたり、宝箱の場所を没入感を邪魔しない極小アイコンで表示したり、しかしよく歩き回らないと見つからないアイテムがあったりと、ストレスを感じにくくかつ醍醐味もある作りでとても楽しめています。
過去作が綺麗に存分に踏襲された新作、とても良いです。
・FF14プレーヤーなので楽しめる部分は多いが、FF14プレーヤー以外の人はどう感じるのかという疑問はある。ストーリー、戦闘など面白いが、FFファンとしてはジョブシステムや、別のプレイアブルキャラクターも用意してほしかった。
・とにかくストーリーの続きが気になって、早くプレイしたくて仕方ない傑作。こんなFFを待っていた。 特にストーリー・演出や緻密に作り込まれた世界観は頭一つ抜けている印象。
あまりにハイクオリティであるが故に、他ゲームでは比較にならず、結果として傑作ドラマや映画と比較してしまい、物足りなさを錯覚してしまう程。個人的にFF10を初めてプレイした時の興奮に近い。
細かな不満や気になる点は確かにあるが、本当に些細なもの。今作が売りとする驚くほどリッチなゲーム体験を大きく損ねるものではない。
・ゲームとしてのクオリティは高く、近年発売されたゲームの中でもかなり楽しめたと感じる。特に戦闘システムとその迫力が好印象で、中でも召喚獣アクションはそのスピード感に圧倒された。
とはいえ、このゲームはFFシリーズの最新ナンバリングタイトルということもあり、過去作やライバルタイトルと比較してしまうのは必然で、そうした際の評価は残念ながら満足の行くものではなかった。
・プレイ対象年齢が上がってることもあって、また主人公が初のアラサーなこともあり、全体的に今までに感じたことのない“大人”な印象があります。
バトルも簡単にプレイ出来るように工夫されつつ、それでも面白いと感じるし、グラフィックも綺麗なのでオープンワールドではなくてもそれに匹敵するような開放感があります。
キャラも魅力的であり、感情移入して泣けるようなシーンもいくつかあり、物語が展開するにつれてどのようになっていくのだろうというワクワク感もありました。
・シナリオ、戦闘、世界設定、グラフィック、UI等々 細かいところを上げたらきりがないくらい完成度の高い作品に仕上がっていると思います(ただまだユーザーの意見を取り入れてブラッシュアップできる部分も残されているとも思います)。
方々では賛否ありますが、 個人的にFF史上初といっても過言ではないほどのダークな世界観や描写は新鮮でいて刺激的に感じます。
・吉田直樹氏率いる第3開発事業部の皆様の「ぼくのかんがえたいちばんかっこいいファイナルファンタジー」が詰まりに詰まった作品、という印象です。
シリーズファンには馴染み深い要素が山盛りながら、それを丁寧に新しい世界であるクライヴの冒険に落とし込み、その上で一番かっこよくなるように緻密に演出されています。
新規さんがどう思うかはわかりませんが、ファイナルファンタジーをかっこいいと思ったことがある人には必ず刺さる作品だと感じます。
ダークで救いの少ないシナリオには感じますが、最近はゲームオブスローンズやウィッチャーなど暗めなファンタジーも大いにウケていますし、若い人も手にさえとってもらえれば楽しいと感じてくれるはずです。
・久々にFFを遊んでみたが「一本道」で「ムービー多用」なのが、良くも悪くもFFらしいなと。一本道のゲームは自由度が低く少しストレスを感じてしまったのと、敵キャラ側にもムービーが多用されてて「何時まで見なければならないのだろう?」と退屈に感じてしまったのが残念。ただ、戦闘に関しては画面が派手で見応えがあり、ボタン連打ではあるものの爽快感があるアクションで良いと思う。
・従来のシリーズから変革しようとしている部分、自社の強みを押し出そうとしてる部分は見受けられ好印象は受けた。しかし、サブクエストなどがパターン化(お遣いに行く→敵を倒す)していたり、フィールド・ダンジョン探索要素が少なかったりが残念な部分。
・召喚獣戦は少し単調で長い気がします。チョコボでの移動は、デフォルトが走りだと使い勝手が良かったと思う。戦闘は選択肢が増えてくるとスピーディに展開できてよかった。街中でのジャンプが少し低いのは変な感覚でした。
・少なくともPS5で遊んだゲームでは一番面白い。FFシリーズでも10以降では一番シナリオが好み。
一本道であることを批判する声も聞こえるが、一本道なのはメインシナリオくらい。むしろ、なんでもできるゲームと違ってメインの芯が一本あるのでシナリオとして筋が通り、遊んでいて安心感がある。個人的になんでもできるオープンワールドはやっていて疲れるのでこれくらいの自由度で丁度良い。
マップはオープンワールドとは比較できないが、ある程度の探索ができるほどには広く、リスキーモブなど+αの要素もあるので楽しめる。総じて、神作とまでは言わないが良作の印象。
・世界観がよく練られていて、かつ理解しやすいように配慮がされている。ほか、痒い所に手が届く丁寧さがある。難易度は高めではあるが、工夫次第で誰でも進められると感じさせる。
やりこむタイプの人にはお勧めできるが、敷居の高くないサイドコンテンツがお遣いに絞られるため、物足りなさはあるかと思う。
FF14のようにプレイヤー同士のやり取りで幅が広がるわけではないので、古いゲームをブラッシュアップした感が強いように思えました。
・クリアしましたが、ストーリーや音楽が素晴らしくてラストは感動しました。操作性などの細かい部分はいくつか気になったものの、本当に満足できる作品だと思います。
・面白かった!アクションゲームは普段遊ばないが、アビリティの組み合わせでサポートアクセサリを使わなくてもクリアできたので、良い難度だったと思う。クライブの生き方をロールプレイする意味でのRPGでストーリーも良く、エンディングも納得。
・プレイスタイル・音楽・画像エフェクトは申し分無い仕上がりです。ここはさすがスクエニと言う感じです。ただ、エンディングの描写に関してはもう少し細かく丁寧に描き切って欲しかった。
青年・少年漫画的には多分良いのかもしれないけど、少女・女性的な視点からだともう少し最後まで恥ずかしがらずに踏み込んで欲しかったです。
・クリア済み。映画みたいなゲーム体験を突き詰めてたFFの完成形という感じ。昔の3Dでは出来なかった表現をようやく出来るようになった(技術的に)から作った…という印象。
肝心のゲーム性についてはおざなりになってる印象もするが、それなりに楽しめた。今までのFFみたいな世界を救う感覚が大分薄い割には、フィーチャーしている復讐感も薄い。
映画に追い付け追い越せという製作者側の意図は分かるが、今作でそれは一旦終わりにした方が良いのかもしれない。感覚的にはオクトパストラベラーの方がFFやってる感覚に近かったかも。
・クリア済みです。ストーリーが気に入らないと最後までなかなか遊べず、気に入れば先が気になって苦手なリアルタイムアクションも頑張れた人です。クライヴの人生を追いかけました。辛く、悲しく、歯を食いしばって生きた男の人生で、でも確かに幸せを感じる時間もあった人生でした。終わったあとも、思い返すと涙がでます。こんなゲームは初めてでした。
・ストーリーはローディングもなくセーブしどころ(止めどころ)がわからないなーと思いながら楽しめたのですが、アクションが苦手なのでオートドッジをつけても戦闘に関してはダルさを感じてしまいました。
(腕疲れたから今日はここまでにするか、となるくらいには) コマンドバトルがやっぱり好きですね。古い考えでしょうけど、RPGは色々考えながらゆっくりプレイしたいので、アクション好きな人にはアクション特化のゲームでやって欲しいです。
・バトルは非常に楽しく評価できる。ストーリー全振りと吉田さんは言っていたが、中盤までの盛り上がりは非常に良かったがラスボスが絡み始めたくらいから面白くなくなっていった。特にエンディングはもう少しやり方はあると思う。もやもやが残るしハッピーエンドではなぜいけないのか疑問に思う。
また、モブやサブクエが少なすぎて不満。モブはSランクも弱くサブクエもただ行くだけただ倒すだけのおつかい。まぁ、それでもFF15と比べるとクリアまでかなり時間かかったので損をしたという気分ではない。もう一度やるかと言われると、トロコンのためシナリオスキップでやるだけだと思います。昔のように何度もやりたくなるFFを待ってるけどもう出てこないだろうなと…。
・サブクエコンプして一周クリア済み。
難易度:オート系アクセなしで通してみたがそれでも難易度はかなり低めかも。特にアクション大得意というわけではないけれど、ほぼ詰まる事なくクリア可能でした。
アクション:FF7R・15・KHシリーズとスクエニのアクションを触ってきて、何か合わず上手く操作できなくイライラしていたけれど、今回は派手ながらも見やすくとても操作しやすかった。ただ、物語に重きを置いている事もあってカットシーンが長く多く、折角のアクションをもっと堪能したかった。アビリティも特色はあれど、使い勝手でいえば体験版で使えたフェニ・ガル・タイタンがあれば充分で、召喚獣が増えても結局構成を変えることは無かった。また敵の種類も少ないので、対処法を覚えやすいかわりにマンネリにも。
ストーリー:これはもう……文句なしに良かった。サブに強化要素や人物・世界観の掘り下げを割り振ってあり、これをやるのとやらないのではストーリーの理解度が段違いに思える。
色々と惜しいところもあるけれど、あの映像であの物語をやられたらもう……満足ですとしか言葉が出ません。
「アクションゲー」として考えると60点くらいだけれど、「物語」としては98点。そして「ファイナルファンタジー」として120点でした……。「世界は救われた万歳」で終わらないあたりところが、凄く好きです。
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