アクションゲームの代名詞と言えるほど、その名を世界中に轟かせており、今もなお最前線で活躍し続けている『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ。3Dアクション系の作品も増えていますが、2Dアクション系も決して譲ることなく、完全新作『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』(以下、マリオワンダー)が10月20日に発売されました。


横スクロールの2Dアクションは『スーパーマリオブラザーズ』以前から存在しており、長い歴史を持ちます。そのため人によってはクラシックに感じる場合もあり、特にシリーズから離れている人ほど、『スーパーマリオブラザーズ』シリーズに目新しさを感じず、今時の作品ではない印象を抱きがちです。

そうしたイメージは、最新作の『マリオワンダー』に当てはまるのか。それとも、全く異なっているのか。その実態に迫るべく、本作に触れたユーザーに向けたアンケートを実施。皆様から寄せられた評価とコメントを、今回お届けします。

■5段階評価の平均は、驚きの「★4.5」
このアンケートでは、『マリオワンダー』について、最高評価の★5から最低の★1まで5段階の選択肢を用意し、回答者ひとりにつきひとつ選んでいただきました。その評価を集計したところ、平均で★4.5という驚異的な高評価をマーク。10点満点で換算すると、90点に匹敵する高スコアです。

特に印象的な点は、★1、★2と答えた回答者が皆無だったこと。最も低くても、「まあまあ満足」の★3評価にとどまっており、コメントも「凝っていて複雑過ぎ。もっとシンプルでいいのに」など、盛り込まれた要素が多すぎるといったものでした。


2Dアクションを古くさいものと感じる人からすれば、『マリオワンダー』も単調で刺激に乏しく、凡庸というイメージを抱いていることでしょう。しかし実際は、むしろ凝り過ぎと指摘して評価を下げる──といっても★3ですが──人がいるほど、その内容は盛りだくさんです。

好みは千差万別なので、好き嫌いは出るのはむしろ当然の話です。ですが、自分の思い込みだけで本質とかけ離れた印象を持ち、その結果遠ざけてしまうのは、勿体ないと言うほかありません。

■新たな、そして多彩な要素に賞賛の声
★3評価を下した方の2倍以上の票数を得たのが、★4評価の「期待以上の仕上がり」でした。メタスコアをはじめ、各メディアのレビューの反応も良く、全体的に見てほとんどが★4相当の高評価を下しています。

『マリオワンダー』の魅力は、とても一口には言い表せられません。アイテムを獲得して変身するお馴染みの要素だけ見ても、「アワマリオ」や「ドリルマリオ」、そして特に話題となった「ゾウマリオ」などがあり、新たな姿と能力がプレイ体験をより豊かに彩ってくれます。

また、各地にある「ワンダーフラワー」に触れると、ステージの有様が一変。土管が動き出したり、地形が変化したりと、まるで夢の中にいるかのような光景が広がり、予想外のゲーム展開でユーザーを驚かせます。

また本作には、操作キャラの性能やアクションを変更できる「バッジ」という要素もあります。「滑空」や「カベ登りジャンプ」、つるを発射してカベにはりつく「つるショット」など、その種類も多種多彩。
プレイの幅を広げたり、不得手なアクションを補ったりと、その使い方はユーザー次第なので、初心者から上級者まで楽しめます。

『マリオワンダー』の特徴は多岐にわたっており、★4評価を下した方から「想像以上に多くの要素が盛り込まれていて驚いた」といったコメントも届きました。

また、あまりにも要素が多すぎるため、「マリオワンダーと言えばこれ!というように記憶に残る要素が少なくなってしまっているように感じた」といった問題に言及する声もありました。

<cms-pagelink data-page="2" data-class="center">最高評価を選んだ回答者、その生の声は?</cms-pagelink>

■『マリオワンダー』に集まる賞賛、今後に期待する生の声も
そして最も多く選ばれたのが、★5評価の「最高! シリーズでも屈指の出来」でした。支持率も飛び抜けており、全体の約2/3が★5評価を選択。多くの方が、本作に好印象を抱いた模様です。

今年の任天堂は、すでに『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』という大ヒット作を生み出していますが、本作の評価も負けず劣らず。今のゲーム業界にこの作品ありと、最新作でもその存在感を示す形となりました。

コメントでも「いろんな仕掛けや変身、特にゾウマリオは最高にかわいいです」「とにかく楽しい!」「操作していて楽しい、新しいことが多い。難しいステージでも立ち直りが早いから、気楽にできる」「2Dマリオの特性を生かしたゲームに仕上がっている。4人プレイが出きるのも良い。またゾウマリオなど、色々な変化をすることにより、攻撃の多様性を変化させるなど、飽きさせない工夫がされている」と、多彩な要素を楽しむ声が集まっています。


また、「通常ステージのワンダーシードギミックが秀逸。残念だったのは各ステージボスのクッパJr戦が面白くないこと。その分ラスボスのクッパ戦は、ギミックが非常に楽しい仕上がりになっていた。また、ゆるく繋がるオンライン要素もかなり良いアクセントになっていた。ただ、フレンドとはオンラインでも、緩くではなくガッツリオフラインのような協力がしたかった」と、絶賛だけでなく気になる点を挙げた意見も。その上で、この回答者も★5を選んでおり、高い水準にある作品だと評価していました。

最後に、今後の「マリオ」シリーズに期待する点を訊ねたところ、「進化に期待」と更なる驚きと刺激を求める意見が。良質なプレイ体験だったからこそ、より高みを求めてしまうのは、人としてごく自然な発想です。

また「猫、たぬき、象、おじそうさんなどいろんなものに変身していますが、次はどんなものに変身するか期待しています。ドンキーコングも待っています」と、シリーズ定番の変身要素に期待するコメントや、「もうマリオシリーズはマンネリかと思ったがその上を行った。素人が口を出すレベルは超えているように思うので、次回作を楽しみに待とうと思います」のように、信頼感から静かに見守るとの回答も。

届いた意見は様々でしたが、いずれも本作を一定以上評価するものばかり。
無理に興味のないゲームを遊ぶ必要は全くありませんが、思い込みだけで『マリオワンダー』に見切りをつけているのであれば、こうした声を参考にしてみるのも一興かと思います。

これから年末にかけて、スイッチに吹き荒れる『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』旋風。本作がどこまでの人気を獲得するのか、今後の展開も実に楽しみです。
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