『ペルソナ』シリーズの最新作であり、『ぺルソナ5』(以下、P5)と直接的に繋がる『ペルソナ5 タクティカ』(以下、P5T)が、本日11月17日に無事リリースされました。

この『P5T』の魅力を伝える生放送番組が11月16日に行われ、主人公のジョーカー役を務める福山潤さんを中心に、実機プレイや密度の濃いトークなどを綴りました。
その番組を見逃した人のために、福山さんが自身の役柄や『P5T』について語った内容を、こちらでまとめてお届けします。

■8年にわたる、福山さんとジョーカーのコンビネーション
『P5』は2016年9月発売ですが、福山さんとジョーカーの付き合いはその収録から始まっているので、そこから数えると8年も関わっている計算になります。また今回の『P5T』も、丸2年ではないものの、それに近い時期に収録がスタートしたとのこと。演者も含め、ゲームが完成するまでの長い苦労が偲ばれます。

『P5』の前作にあたる『ペルソナ4』では、浪川大輔さんが主人公を演じました。そのため福山さんは、『ペルソナ』シリーズの主人公役を、浪川さんからバトンタッチされた形になります。

福山さんは『P5』発売直前に浪川さんと会う機会があり、「その時に、“馬車馬だぞ~”と言われました(笑)」と発言。主人公役を担う大変さを、ユニークな形で告げられたとして場の笑いを誘います。

また実際のところ、“馬車馬”の例えもあながち間違っておらず、ジョーカー役を通して「実際に色々な活動をさせていただいた」と語る福山さん。

そして、ジョーカーと長く付き合うことで「キャラクターが自分の中で成長していく実感」が沸き、自分の中で不思議な感じもあったと告白。「色々な経験をさせていただき、役得なことばかり」と、感謝を述べる場面もありました。

■ゲーム本編のジョーカーの演技は、「息芸」!?
『P5』におけるジョーカーは、ゲームの主人公という立場柄、その意志を雄弁に語ったりはしません。
プレイヤーが選ぶ選択肢や、言葉にはしない行動から人となりを窺うことは出来ますが、声に出すような台詞はほとんどありません。

福山さんの発言によれば、システム上のボイスやペルソナを呼ぶ際の掛け声以外は、「ん」「ああ」といった相槌のようなボイスが大半を占めているとのこと。ゲーム本編におけるジョーカーの演技を、本人自ら「息芸」と表現し、ゲームの主人公ならではの声優裏話を覗かせます。

ちなみに、アニメ版などではジョーカーも普通に喋るため、福山さんの演技はそちらでたっぷり堪能できます。

■様々な作品で、ジョーカーと共に活躍
前述した通り、福山さんとジョーカーは長年コンビを組み、その活躍を様々な作品で見せています。

原点の『P5』からはじまり、追加要素を加えた『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』、リズムゲームでキレのあるダンスを披露した『ペルソナ5 ダンシング・スターナイト』、過去作との共演も果たす『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』など、2010年代後半だけでもこれだけの作品に登場しました。

そして、シリーズ初のアクションRPG『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』の発売を経て、最新作の『ペルソナ5 タクティカ』に繋がります。しかもこれは、『ペルソナ』シリーズに限った話。他作品への出張やコラボレーションを数えると、枚挙に暇がないほどです。

その中でも、ファンだけでなく多くのゲーマーを驚かせたのが、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL 』へのジョーカー参戦。栄えある追加コンテンツ第一弾を飾り、当時大きな話題となりました。

この時のことを振り返った福山さんは、「普段、俺の作品を見ないような人からも「スマブラに出るんですね」と言われました」と、影響の大きさをエピソード越しに告げ、他の登壇者を驚かせます。


■『P5T』は「力押しでも全然イケます」
今回の番組では、ジョーカー役という立場から、福山さんが様々な裏話を語りました。こうなると俄然気になるのは、『P5T』について。ですが、この時はまだ発売前なので、残念ながら具体的な話は口にできません。

しかし、シナリオや作品全体について述べる場面はありました。まずは、「これまでは、“彼ら(※怪盗団)の物語”という部分が大きかったが、本作は“彼らも含めた、別の角度から”(のもの)」「怪盗団としての、ひとつの活動の大きなミッション、に近いと思います」と、主人公役ならではの立場から、シナリオに関して言及します。

また番組の締めくくりでは、『P5T』のゲーム性や難易度に触れ、「ちょっと難易度高いかなと思うかもしれませんが、色んな角度でプレイができる」「僕は比較的、頭を使わない力押しが好きなんです。それでも全然イケます」といった発言で、プレイヤーを安心させます。

そして最後に、「かなり素晴らしいストーリーになっている」と、物語も強い魅力を放っていると熱弁。このゲームを余すところなく味わって欲しいと、その想いを露わとしました。

福山さんの視点から語られた裏話と、『P5T』を推す力強い言葉。そんな彼が演じたジョーカーの新たな活躍は、本日11月17日より始まります。どうぞお見逃しなく!
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