女性VTuberグループ「ホロライブ」は、所属する夜空メルさんの契約解除を発表。それに伴い、SNSでは契約解除の理由となった“情報漏洩”に関する話題が取り沙汰されています。


◆ゲーム企業では株価へ影響する可能性も
ホロライブを運営するカバー株式会社は夜空メルさんについての発表のなかで、取得した機密情報や、やり取りを許可なく第三者に漏洩するといった契約違反行為が認められたとし、企業としてマネジメントやサポートを継続することが困難と判断したと説明しています。

夜空メルさんがどのような情報を漏洩したか定かではありませんが、この発表をきっかけに、X(旧Twitter)では、さまざまな業界での情報漏洩に関する注意喚起やエピソードが投稿されています。

なかでもゲーム企業では、元ゲーム会社勤務で現在フリーランスだというイラストレーター/Live2Dモデラーの舌山葵氏は、「「誰にも言ってはいけない事」は、本当に""誰にも""言ってはいけません。ネットや友人はもちろん、家族も絶対にダメです。「作っているゲームの名前」言えません。「念願の夢を叶えた報告」出来ません。
全部、墓まで持っていってください」と注意を促しています。

この投稿を引用する形で、Electronic Arts・日本ゼネラルマネージャーの野口ショーン氏は、他社タイトルの宣伝担当であった前職では“鼻血が出るような”未発表の機密情報が入ってくるため、とても気を遣っていたとエピソードを話しています。また、情報漏洩による影響は企業の信頼を貶めるだけでなく、株価にまで影響を与える可能性が高いと、その危険性を指摘しています。

◆決して他人事ではない情報漏洩
そのほか、『閃乱カグラ』シリーズの飛鳥役や『アイドルマスター シンデレラガールズ』十時愛梨役などで知られる声優の原田ひとみさんもこの問題に触れ、自身も一般のアルバイト、大企業の社員、公務員、病院などの一部で情報漏洩やコンプラ違反などと思われることをされていると被害を報告しています。

また、これらの被害は表で騒がないから問題になっていないだけであり、身近な問題であるとし、知らずに芸能関係者やVTuberなどをひとくくりに批判するのは職業差別的であると批判しています。

いずれにせよ、会社や仕事で知り得た情報を気軽に話すのはやめておいたほうが賢明であるということに間違いはありません。