『パルワールド(Palworld)』を手掛ける企業「ポケットペア」の代表、溝部拓郎氏は、作品に関わったアーティストへの誹謗中傷を辞めるよう、自身のX(旧Twitter)で促しています。

◆作品がどんなに嫌いでも、誹謗中傷の免罪符にはならない
『パルワールド』は、不思議な生物「パル」が住まう世界を舞台に、ダンジョンやボス討伐(或いは捕獲)をはじめとした冒険や、パルの捕獲、使役、加工の自動化などをしつつ、プレイヤーが自由に拠点を成長させていくオープンワールドサバイバルです。


本作は1月19日(金)にアーリーアクセスとして発売され、リリースからわずか3日でSteam版の売り上げ本数が500万本を突破したほか、いっときはSteam版の同時接続者数が150万人を超え、Steam歴代トップ3に踊り出るなど、日本のみならず世界で爆発的な流行をみせています。

そして、本作に登場する「パル」が『ポケットモンスター』シリーズのポケモンにデザインが似ているのではないか、という議論がSNSを中心に勃発。物議を醸しています。

1月22日(月)、本作を手掛けるスタジオの代表である溝部拓郎氏は、「弊社のアーティストに対して誹謗中傷が届いており、殺害予告に近いようなツイートも散見されます。パルワールドに関して様々な意見を頂いておりますが、パルワールドに関する制作物の監修は全て私を含めた複数人で行っており、制作物の責任は私にあります。パルワールドに関わったアーティストを誹謗中傷するのはお辞め頂けると幸いです。」と自身のX(旧Twitter)を通じて注意喚起をしています。


言うまでもありませんが、ゲームに対する意見ではなく個人への攻撃には価値がないだけでなく、他者を不要に傷つける愚かな行為です。2021年には、スクウェア・エニックスの社員に対し殺害予告のメールを繰り返し送った男性が脅迫と威力業務妨害の疑いで逮捕された事例もあります。

似ているかどうかや作品を好きか嫌いか、思想を自由に持つことは許されていますが、他者を攻撃することは犯罪になるのです。