1997年1月に発売された『ファイナルファンタジー7』(以下、FF7)を原作とし、3部作構成で蘇らせるリメイクシリーズが現在進行中です。

その2作目にあたる『ファイナルファンタジー7 リバース』(以下、FF7 リバース)のリリースが今月29日に控えていますが、その登場に先駆けてファイナルトレーラーとゲームプレイ紹介映像が公開されました。


リメイクシリーズの物語は、『FF7』の展開に沿いながら深掘りしつつ、原作にはない新要素なども用意。そのため新規ユーザーのみならず、原作ファンにとっても非常に刺激的な作品となっています。

このたび公開された2本の新映像にも、原作ファンが驚く情報やその断片がたっぷりと盛り込まれていました。まだ映像を見ていない人は、新映像で描かれた見逃せないポイントをこちらでご確認ください。

■エアリスとザックスが再会!?
今回の新映像で多くのファンが驚いた点は、エアリスとザックスが再会しているシーンでしょう。これまでの映像では、ザックスがクラウドを背負いながらミッドガルに帰還する姿はあったものの、エアリスと再会する場面は今回が初めてです。

ただし、これが本当に再会と呼ぶべきかどうかは、まだ意見が分かれるところです。というのも、ザックスとエアリスはどちらも薄汚れており、なんらかの事故や事件に巻き込まれたように見えます。

しかも、エアリスの目は閉じられたまま。「帰ってきたぞ……」とザックスが声をかけ、その頬を撫でても、エアリスは微動だにしません。また、このシーンの直前には「守る世界に君はいるのか」といった意味深な一文も表示するなど、不穏な気配が漂うばかりです。

ザックスにとって、エアリスとの再会は悲願でした。
ザックスのファンにとっても、夢に見た光景でしょう。しかし、映像で描かれた再会は、手放しで喜ぶにはいくつもの疑問が過ぎります。本当の意味で、2人は再会できるのか……『FF7 リバース』の発売がいっそう待ち遠しくなるばかりです。

■重要な「白マテリア」をクラウドに渡す……?
ファイナルトレーラーの終盤、エアリスが白いマテリアを差し出し、「これ、持ってて。このマテリアがきっと、世界を救う」と言いながらクラウドに渡そうとするシーンがありました。

原作未プレイの人も多いため、ネタバレを防止するために詳細は省きますが、このマテリアはおそらく「白マテリア」だと思われます。原作では非常に重要な役目を担っており、物語とエアリスの双方に深く関わるマテリアです。

しかし原作では、この白マテリアをクラウドに手渡す場面はありません。仮に渡した場合、その先のエアリスの行動が変化する可能性があるほど、物語に影響を及ぼす大きなアクションです。

また、これも憶測に過ぎませんが、該当シーンの背景は教会のようにも見えます。教会といえば、エアリスとクラウドが出会ったミッドガルの教会を思い出す人も多いはず。しかし、前作の『ファイナルファンタジー7 リメイク』(以下、FF7 リメイク)でも、白マテリアを渡す場面はありません。


『FF7 リバース』はミッドガル脱出以降の話になるので、一度舞い戻ってから渡すのでしょうか。もしくは、夢の中や回想なのかもしれませんが……とにかく謎の多いシーンなのは確かです。

<cms-pagelink data-page="2" data-class="center">過去作のキャラが登場、そして気になる「レノ」役は……</cms-pagelink>

■『CCFF』のシスネが『FF7 リバース』に登場! そしてまさかのシルエットも
『FF7 リバース』では、原作でパーティメンバーだったキャラクターが全員登場し、合流を果たします。また、その全員ではないものの、バトルに参戦する面々も『FF7 リメイク』と比べて増加し、より華やかな戦闘を楽しめます。

ですが、新たに登場するのは主要キャラだけではありません。『FF7 リメイク』で初登場したローチェや、ミッドガルを飛び出したジョニーなども、『FF7 リバース』で活躍します。

そして、本作から新たに登場するキャラクターとして、「シスネ」の存在が明らかになりました。シスネは、『クライシスコア ファイナルファンタジーVII』にて、タークスの一員としてザックスと関わりのあったキャラクター。『FF7』では出番のなかった彼女ですが、リメイク版で新たに脚光を浴びる形となりました。

『FF7 リバース』におけるシスネは、ゴンガガの青年団でリーダーを務めており、魔晄の影響で増加したモンスターの対処に励んでいる模様。同名の別人でない限り、『クライシスコア ファイナルファンタジーVII』のシスネと見て間違いないでしょう。

そして、もうひとり気になるのが、『FF』シリーズの作品に多数出演している「ギルガメッシュ」の存在です。
今回の映像では、ギルガメッシュらしき姿が映っており、こちらも注目の的となっています。

■「レノ」役は、今回も藤原啓治さん!
今回の映像でファンを驚かせたポイントは、ゲームの新要素や物語だけではありません。『FF7 リメイク』にも登場したキャラクターのひとりである「レノ」が登場したシーンも、多くのファンを釘付けにしました。

『FF7 リメイク』や過去作を含め、レノのキャラクターボイスを担当したのは、藤原啓治さんです。卓越したその演技力により、レノ役も好評を博しました。ですが藤原さんは、2020年4月に亡くなっており、レノ役も代替わりすると思われていました。

ですが、今回の映像に登場したレノの声は、他ならぬ藤原さんのもの。代替わりもやむなしと考えていたファンにとって予想外のサプライズとなり、驚きと喜びの声がSNS上を駆け巡りました。

ファミ通.comが公開しているインタビュー記事によれば、本作のクリエイティブ・ディレクターを務める野村哲也氏の強い意向があり、『FFVII リバース』のレノにも藤原さんの声を当てたとのこと。これまでに録音した声で構成できるように、調整を行った模様です。

なお、今後予定されている第3作目では、レノの登場シーンが増えるため、代替わりが示唆されています。

圧巻の映像美、予想外の展開、嬉しい新要素、細部へのこだわりなど、様々な魅力が新映像で綴られた『FFVII リバース』。
その一端に触れられる体験版の配信も開始したので、いち早く遊んでみるのもお勧めです。また、新映像が気になる人は、その目で直接チェックしましょう。
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