みんな「オグリキャップ」のことをただの“大食い”だと思ってない？‘‘カサマツの誇り”背負ったひとりのウマ娘が描かれる「ウマ娘シンデレラグレイ」を語らせてほしい (2024年2月24日)

皆さんは「オグリキャップ」というウマ娘にどういったイメージを持っていますか？多くのトレーナーにとってオグリキャップは「大食い」「天然」のイメージが強いのではないでしょうか。もちろんそれも彼女のかわいらしい一面ですが、彼女の魅力はそれだけじゃありません。彼女が主役の漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」では他のメディアではあまり語られないカサマツでのエピソードが登場。普段と違った魅力をもつオグリキャップの姿が描かれています。本稿では、2月24日に迎えた『ウマ娘 プリティーダービー』リリース3周年を記念して、そんな彼女の魅力をご紹介しましょう。※ここから先は、漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」1巻から2巻までのネタバレを含みます。◆みんな、オグリキャップの事をただの「大食いで天然」だと思ってない？恐らく、アニメやゲームを中心にウマ娘を楽しんでいるトレーナーにとって、オグリキャップといえば「大食い」や「天然」というイメージのはず。実際、彼女が登場するエピソードの多くでそのどちらかが強調されたエピソードが展開され、彼女のマイペースな一面を色濃く印象付けています。アニメではタマモクロスやスーパークリークなどとドーナツの大食い競争をするなど、かわいらしい姿が描かれており、彼女の最大の魅力と言えるでしょう。ですが、オグリキャップの魅力はそれだけではありません。◆アプリ版などではほとんど語られることのない、オグリキャップの真の魅力とは？オグリキャップが主役の漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」では、ただの大食いではない彼女の「真の魅力」が描かれています。物語は、彼女が「カサマツトレセン学園」に入学する所から始まります。学園に入ったばかりの彼女は、持ち前の天然な性格で周囲から奇異の目で見られるように。そんなこともあり、あまり期待されないなかでで迎えた最初の授業。そこで彼女トレーナーとなる「北原穣」（以下、キタハラ）と出会います。スターを探し求めるキタハラは、これまで自分を焚き付けてくれるようなウマ娘を見つけられず、夢の東海ダービーを半ば諦めつつありました。そんな中、オグリキャップの走る姿を目にしたキタハラ。“超”前傾姿勢で新入生を次々に追い抜く彼女に見惚れ、「俺と一緒に天下を取らないか！」とすぐさまスカウトします。キタハラトレーナーと「運命の出会い」を果たしたオグリキャップ。「東海ダービー」を目指し、彼のもとでひたむきにレースへと挑む中、ある葛藤が生まれます。それは、シンボリルドルフからの「中央ダービー」への誘いでした。十分な実力を持つオグリキャップは、シンボリルドルフから提示された新たな挑戦に心が揺らぎます。キタハラとの目標であった「東海ダービー」の出走と、シンボリルドルフに打診された「中央ダービー」へのチャレンジ。ふたつの夢の間に立つ彼女はカサマツ時代に大きな葛藤を乗り越え、決断していくのです。その決断の先にあるのは、彼女の「覚悟」。自身の将来を決める瞬間は、他媒体で見せている「大食い」や「天然」だけではない、レースにひたむきで誰よりも走る情熱が強い「ひとりのウマ娘」という事をはっきりと思い出させてくれます。◆田舎の「灰被り娘」が中央で大活躍する。そんな夢を見てみませんか？他のウマ娘漫画とは一線を画す違った目線でウマ娘を描いた本作、「ウマ娘 シンデレラグレイ」は2024年3月18日には第14巻が発売予定。マイルチャンピオンシップを終え、新たにジャパンカップへと挑むオグリキャップの挑戦が描かれます。他の媒体ではあまり見られないオグリキャップの覚悟。そしてその覚悟を生み出すきっかけとなった彼女の過去を、ぜひ味わってください。