◆故人の情熱を形に:「遊戯王」カードをモチーフにした墓石が再び注目を浴びる
この墓石は、2021年4月、ガンによって22歳の若さでこの世を去ったサイモン・ヒル・ウィリアムズさんの家族が、イギリスで墓地や墓石に関わる事業を展開する企業「Thornhill Memorials」に依頼をして制作されました。
サイモンさんは幼い頃から「遊戯王」カードの熱心なファンであり、生前多くのカードをコレクションしていたとのこと。サイモンさんの妹のシャーロットさんは、サイモンさんへのクリスマスプレゼントや誕生日に「遊戯王」カードを贈っていて、彼の「遊戯王」に対する情熱を形に残したいとこの墓石をThornhill Memorialsに依頼したと言います。
デザインはシャーロットさんをはじめ父親やサイモンさんの友達が制作し、それをベースにThornhill Memorialsのデザイナーがカードのデザインに近い色味である赤い花崗岩を用いて形にしました。
なお、「攻撃力 / 5000 防御力 / 0」は、彼が全力でガンと戦った攻撃力の高さと、最終的に敗北してしまったことを示しているとのこと。また、添えられた文章「なあ、さよならも言わずにいなくなるなんてないよ(Come now, it’s not polite to leave… without saying goodbye)」は、彼が好きだったRPG『Fable』の一節を引用したものです。
数年の時を経て再び注目を浴びたこの墓石に、彼の情熱とその情熱に応えた家族を讃える声が、言語を問わず多く寄せられています。