2020年11月に発売された「PlayStation 5」(以下、PS5)は、家庭用ゲーム機の中では高い性能を持ち、ゲーミングPCと比べるとコストパフォーマンスに優れているというポジションで登場し、多くのユーザーから視線と関心を集めました。
コロナ過や円安、物価高騰などのあおりを受け、手に入れにくい状況が2年以上も続きましたが、2023年頃には解消。
■今現在のPS5本体(ディスクドライブ版)の希望小売価格は、7万9,980円
今月2月28日には、キラータイトルとして期待されている『モンスターハンターワイルズ』が発売を迎えます。
本作はSteam版もあるため、PCでのプレイも可能ですが、要求スペックを満たすPCは性能に見合う出費がかかり、それなりの余裕がない限り、捻出は難しいところです。また、Xbox Series X|Sは流通量が少なく、どうしても購入先が限られます。
今から本体を購入して手早く遊びたいなら、購入できる店舗が多く、そしてPCと比べて出費を押さえられるPS5は、悪い選択肢ではありません。
しかしPS5は、これまで段階的に値上げを行っており、5万4,978円(ディスクドライブ版)から始まった本体価格は、今では7万9,980円まで上がっています。
「『モンハンワイルズ』を遊びたいけど、8万円はちょっときついなぁ」と考えている人は、新品ではなく中古のPS5本体を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
■モデルの違いは、中古価格にも影響が
新品を買うか、それとも中古にするか。また、中古のPS5は今どれくらいの価格帯なのか。購入予定のユーザーが気になるであろうPS5の中古価格について、いくつかの店舗を実際に見て回り、調査してみました。
PS5の中古本体といっても、ディスクドライブを搭載したもの(A01)と、非搭載のデジタル・エディション(B01)があります。また、2020年11月に発売された「CFI-1000A01/B01」にはじまり、2021年8月発売の「CFI-1100A01/B01」、2022年9月発売の「CFI-1200A01/B01」とマイナーチェンジが行われており、発売が近いものほど中古価格も高めです。
また、2023年11月発売の「CFI-2000A01/B01」は、内蔵SSDが1TBに増加したほか、ディスクドライブが着脱式となりました。そのため、デジタル・エディションの「CFI-2000B01」を購入しても、後から別売りのディスクドライブを装着できます。
こうした機能面の向上から、PS5本体の中古価格の中では、この「CFI-2000A01/B01」が最も高値となっています。型番の違いで価格が異なる点も留意しつつ、調査の結果をご覧ください。
■「ソフマップ」
最初に調べたのは、ゲーム関連だけなくPC製品や家電も扱う「ソフマップ」です。今回足を運んだ店舗は品揃えも良く、「Meta Quest 2」や「Meta Quest 3」といったVR機器の中古品取り扱いもありました。
PS5本体の中古をチェックすると、まず目を引いたのが「CFI-2000A01」61,980円でした。最新モデルのA01がこの価格は、かなりお得では……と一瞬思ったものの、よく見ると「ディスクドライブとディスクカバーが欠品」との記載が。実質的にデジタル・エディションと同性能の上、カバーがないのも残念です。
今回見た限りでは、「CFI-2000A01」の中古品は他に見当たらず、ほかは「CFI-1100B01」48,980円(ランクB)と「CFI-1200B01」55,980円(ランクA)がありました。状態に応じてランクと価格に違いがあるため、中古品を買う時はこうした点も確認したいところです。可能であれば、具体的な違いを店員に訊ねるのもアリでしょう。
■「ハードオフ」
2軒目には、中古品全般を取り扱う「ハードオフ」を選びました。ゲームだけでなく、家電にPC、楽器や家具、フィギュアなど取り扱いが幅広く、目的以外の商品にも気を取られてしまいます。
調査のために足を運んだ店舗では、「CFI-1100A01」が66,000円で販売中でした。マイナーチェンジの中では比較的初期ですが、欠品といった商品状態の問題はなさそうです。
複合型店舗のためか在庫数は少なめで、このほかのPS5本体の中古は「CFI-2000B01」71,500円があるのみでした。最新モデルのためか、中古ですが新品にかなり近い価格設定です。
■「古本市場」
ゲームや書籍、トレーディングカードにフィギュアといった商品を扱う「古本市場」を、3軒目の調査先としてチョイスしました。
取り扱う品目は多いものの、ゲーム関連が占めている割合も多く、今回調べた中ではPS5中古本体の在庫が最も多い店舗でした。
ディスクドライブ版のPS5中古本体は、「CFI-1000A01」が63,580円と最も安く、次いで「CFI-1200A01」の65,780円と続きます。マイナーチェンジの範囲で約2,000円ほど差があり、個人の好みで選べる自由があるのは嬉しいばかり。
また、最新モデル「CFI-2000A01」の中古価格は、72,380円でした。新品との差は7,600円ほど。
なお「古本市場」では、3月2日までセールが行われており、中古PS5本体も対象に含まれています。期間内なら、表示価格から3,000円引きで購入できるので、近いうちに購入する予定がある人は、セールも視野に入れておきましょう。
■「ゲオ」
今回最後に紹介するのは、Blu-rayやDVDのレンタルを中心に、ゲーム関連やスマホの販売、一部家電なども並んでいるメディアショップ「ゲオ」です。
現在「ゲオ」も、3月2日までゲームセールを行っています。PS5本体の中古価格もセールの対象になっており、今回の調査内容はゲームセール中の価格となります。
今回訪れた店舗では、デジタル・エディションの在庫はなく、「CFI-2000A01」を65,978円で販売していました。選択肢が少ないのは残念ですが、「CFI-2000A01」に限ってみれば同じくセール中の「古本市場」よりも安く、かなりお手頃と言えるでしょう。また、商品の状態に応じて値引きされている本体もありました。
店舗によって在庫の有無は大きく分かれるかと思いますが、上位機種の「PS5 Pro」も、セール価格の107,778円で取り扱われています。新品の希望小売価格が119,980円なので、価格差は12,000円ほど。
今回調べた価格調査は、以上となります。中古市場は常に変動するため、近いうちにもっと安く買えるタイミングが訪れる可能性もありますが、逆に相場が上がる恐れもゼロではありません。
これまでの事例では、TVゲーム機本体は発売時期から時間が経つほど中古価格が下がり、手に入れやすくなってきました。しかしPS5は、様々な理由から値上がりを続け、最初期の新品価格を今の中古価格が上回る、といった状況が続いています。
いつ買うのが賢いのか、その見極めは非常に難しい問題です。そのため、遊びたいゲームが出るタイミングで購入する、というのもひとつの選択肢でしょう。『モンハンワイルズ』をきっかけに、という決断も悪いものではありません。
※店舗や地域、状況によって価格は変動するため、本記事の内容はPS5本体の中古相場や価格を保証するものではなく、あくまで一例としての紹介となります。そのため具体的な地域の明記も避けていますが、いずれも関東県内の店舗を調査したものです。
※記載価格はすべて、税込み表記です。
コロナ過や円安、物価高騰などのあおりを受け、手に入れにくい状況が2年以上も続きましたが、2023年頃には解消。
誰もがいつでも購入できるようになったものの、購入するタイミングを逃したまま今に至る……という人も少なからずいることでしょう。
■今現在のPS5本体(ディスクドライブ版)の希望小売価格は、7万9,980円
今月2月28日には、キラータイトルとして期待されている『モンスターハンターワイルズ』が発売を迎えます。
本作はSteam版もあるため、PCでのプレイも可能ですが、要求スペックを満たすPCは性能に見合う出費がかかり、それなりの余裕がない限り、捻出は難しいところです。また、Xbox Series X|Sは流通量が少なく、どうしても購入先が限られます。
今から本体を購入して手早く遊びたいなら、購入できる店舗が多く、そしてPCと比べて出費を押さえられるPS5は、悪い選択肢ではありません。
しかしPS5は、これまで段階的に値上げを行っており、5万4,978円(ディスクドライブ版)から始まった本体価格は、今では7万9,980円まで上がっています。
「『モンハンワイルズ』を遊びたいけど、8万円はちょっときついなぁ」と考えている人は、新品ではなく中古のPS5本体を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
■モデルの違いは、中古価格にも影響が
新品を買うか、それとも中古にするか。また、中古のPS5は今どれくらいの価格帯なのか。購入予定のユーザーが気になるであろうPS5の中古価格について、いくつかの店舗を実際に見て回り、調査してみました。
PS5の中古本体といっても、ディスクドライブを搭載したもの(A01)と、非搭載のデジタル・エディション(B01)があります。また、2020年11月に発売された「CFI-1000A01/B01」にはじまり、2021年8月発売の「CFI-1100A01/B01」、2022年9月発売の「CFI-1200A01/B01」とマイナーチェンジが行われており、発売が近いものほど中古価格も高めです。
また、2023年11月発売の「CFI-2000A01/B01」は、内蔵SSDが1TBに増加したほか、ディスクドライブが着脱式となりました。そのため、デジタル・エディションの「CFI-2000B01」を購入しても、後から別売りのディスクドライブを装着できます。
こうした機能面の向上から、PS5本体の中古価格の中では、この「CFI-2000A01/B01」が最も高値となっています。型番の違いで価格が異なる点も留意しつつ、調査の結果をご覧ください。
■「ソフマップ」
最初に調べたのは、ゲーム関連だけなくPC製品や家電も扱う「ソフマップ」です。今回足を運んだ店舗は品揃えも良く、「Meta Quest 2」や「Meta Quest 3」といったVR機器の中古品取り扱いもありました。
PS5本体の中古をチェックすると、まず目を引いたのが「CFI-2000A01」61,980円でした。最新モデルのA01がこの価格は、かなりお得では……と一瞬思ったものの、よく見ると「ディスクドライブとディスクカバーが欠品」との記載が。実質的にデジタル・エディションと同性能の上、カバーがないのも残念です。
今回見た限りでは、「CFI-2000A01」の中古品は他に見当たらず、ほかは「CFI-1100B01」48,980円(ランクB)と「CFI-1200B01」55,980円(ランクA)がありました。状態に応じてランクと価格に違いがあるため、中古品を買う時はこうした点も確認したいところです。可能であれば、具体的な違いを店員に訊ねるのもアリでしょう。
■「ハードオフ」
2軒目には、中古品全般を取り扱う「ハードオフ」を選びました。ゲームだけでなく、家電にPC、楽器や家具、フィギュアなど取り扱いが幅広く、目的以外の商品にも気を取られてしまいます。
調査のために足を運んだ店舗では、「CFI-1100A01」が66,000円で販売中でした。マイナーチェンジの中では比較的初期ですが、欠品といった商品状態の問題はなさそうです。
複合型店舗のためか在庫数は少なめで、このほかのPS5本体の中古は「CFI-2000B01」71,500円があるのみでした。最新モデルのためか、中古ですが新品にかなり近い価格設定です。
■「古本市場」
ゲームや書籍、トレーディングカードにフィギュアといった商品を扱う「古本市場」を、3軒目の調査先としてチョイスしました。
取り扱う品目は多いものの、ゲーム関連が占めている割合も多く、今回調べた中ではPS5中古本体の在庫が最も多い店舗でした。
ディスクドライブ版のPS5中古本体は、「CFI-1000A01」が63,580円と最も安く、次いで「CFI-1200A01」の65,780円と続きます。マイナーチェンジの範囲で約2,000円ほど差があり、個人の好みで選べる自由があるのは嬉しいばかり。
また、最新モデル「CFI-2000A01」の中古価格は、72,380円でした。新品との差は7,600円ほど。
どちらを取るか、人によって悩ましいところでしょう。また、デジタル・エディションの中古本体価格は、「CFI-2000B01」が65,780円でした。
なお「古本市場」では、3月2日までセールが行われており、中古PS5本体も対象に含まれています。期間内なら、表示価格から3,000円引きで購入できるので、近いうちに購入する予定がある人は、セールも視野に入れておきましょう。
■「ゲオ」
今回最後に紹介するのは、Blu-rayやDVDのレンタルを中心に、ゲーム関連やスマホの販売、一部家電なども並んでいるメディアショップ「ゲオ」です。
現在「ゲオ」も、3月2日までゲームセールを行っています。PS5本体の中古価格もセールの対象になっており、今回の調査内容はゲームセール中の価格となります。
今回訪れた店舗では、デジタル・エディションの在庫はなく、「CFI-2000A01」を65,978円で販売していました。選択肢が少ないのは残念ですが、「CFI-2000A01」に限ってみれば同じくセール中の「古本市場」よりも安く、かなりお手頃と言えるでしょう。また、商品の状態に応じて値引きされている本体もありました。
店舗によって在庫の有無は大きく分かれるかと思いますが、上位機種の「PS5 Pro」も、セール価格の107,778円で取り扱われています。新品の希望小売価格が119,980円なので、価格差は12,000円ほど。
新品を取るか、安さを取るか、悩ましいところです。
今回調べた価格調査は、以上となります。中古市場は常に変動するため、近いうちにもっと安く買えるタイミングが訪れる可能性もありますが、逆に相場が上がる恐れもゼロではありません。
これまでの事例では、TVゲーム機本体は発売時期から時間が経つほど中古価格が下がり、手に入れやすくなってきました。しかしPS5は、様々な理由から値上がりを続け、最初期の新品価格を今の中古価格が上回る、といった状況が続いています。
いつ買うのが賢いのか、その見極めは非常に難しい問題です。そのため、遊びたいゲームが出るタイミングで購入する、というのもひとつの選択肢でしょう。『モンハンワイルズ』をきっかけに、という決断も悪いものではありません。
※店舗や地域、状況によって価格は変動するため、本記事の内容はPS5本体の中古相場や価格を保証するものではなく、あくまで一例としての紹介となります。そのため具体的な地域の明記も避けていますが、いずれも関東県内の店舗を調査したものです。
※記載価格はすべて、税込み表記です。
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