2025年2月で、最も注目を集める話題作といっても過言ではない『モンスターハンターワイルズ』。ハンティングアクションの新たな境地を切り開く本作が、間もなく登場を迎えます。


拠点とフィールドのシームレス化にはじまり、2つの武器の切り替えや、「傷口」を狙う「集中モード」と「集中弱点攻撃」、移動から騎乗中のアイテム使用まで役立つ「セクレト」、「相殺」に「鍔迫り合い」など、本作における新要素は多種多彩です。

また「アルシュベルド」を筆頭に、「チャタカブラ」や「ドシャグマ」、「ジン・ダハド」に「ヌ・エグドラ」など、すでに判明している新モンスターにも心が躍ります。

しかし、シリーズを通して遊んでいるベテランハンターならば、新モンスターだけでなく、本作で再会できる「復活モンスター」も気になるところでしょう。

近年の作品で登場の機会がなく、この『モンハンワイルズ』で念願の復活を果たすモンスターが既に何体も明らかになっています。現在判明している復活枠には、どのモンスターが食い込んでいるのでしょうか。発売前に予習をどうぞ。

■「影蜘蛛 ネルスキュラ」
まず最初に取り上げたいのは、「影蜘蛛」の別名でも恐れられている「ネルスキュラ」です。

ネルスキュラは、新モンスターの「ラバラ・バリナ」と同じ“鋏角種”に分類されており、メインシリーズの『モンスターハンター4』で初登場を飾りました。

二つ名からも分かる通り、蜘蛛を連想させる見た目で、吐き出す糸や作り上げた巣で獲物を捉えるなど、性質的にも共通する部分があります。しかも獲物となる対象は幅広く、ゲリョスのような大型モンスターですら獲物とする、恐るべきモンスターです。

しかも、ゲリョスの外皮を使って自分の弱点を補うといった性質もあり、その周到さもハンターにとって恐るべき点といえるでしょう。『モンスターハンターダブルクロス』以来の参戦となりますが、『モンハンワイルズ』の世界でネルスキュラがどのように描かれるのか、恐ろしくも期待が高まるばかりです。


■「毒怪鳥 ゲリョス」
ネルスキュラに狩られる対象として紹介した「毒怪鳥 ゲリョス」も、この『モンハンワイルズ』で復活を果たします。

ゲリョスの初登場は、記念すべき1作目『モンスターハンター』なので、古参モンスターのひとりならぬ1体と言えます。シリーズの黎明期にも常連のように顔を出していたものの、その後は登場したりしなかったりを繰り返し、こちらも『モンハンダブルクロス』ぶりの参戦になります。

怪鳥ながら身体はずんぐりとしており、特徴的なトサカが目立つなど、見た目もかなり個性的なゲリョス。しかし、口からは毒を吐き、トサカから放つ閃光でハンターの目をくらまし、死んだふりで油断を誘うなど、芸達者で決して侮れない相手です。

先日行われた第2回オープンベータテストに登場したため、発売に先駆けて戦ったハンターも少なくないでしょう。また、1月27日に配信された映像「カプコンTV!!」の後半にて、芸人の狩野英孝さんが「ゲリョス」に挑む様子が描かれました。テストに参加できなかった人は、「カプコンTV!!」でその動きをチェックしておきましょう。

■「鎧竜 グラビモス」
ゲリョスと同様、1作目から登場を果たしている「鎧竜 グラビモス」も、これまでメインシリーズでは最後の出演作だった『モンハンダブルクロス』から一気に飛び越え、『モンハンワイルズ』でその勇姿を披露します。

グラビモスの特徴といえば、二つ名の「鎧」が示す通り、非常に頑強な外殻が印象的です。十分鍛えた武器であっても、的確に肉質を見極めなければ、渾身の攻撃ですら弾かれることも少なくありません。

重量級のため動きは全般的に速くはないものの、重い分だけ一撃も力強く、武器が弾かれた際の硬直時に致命傷を負わされることも。
また、身体のサイズもかなり大きく、その圧迫感も恐ろしさを倍増させます。

グラビモスの亜種になりますが、カプコン公式YouTubeチャンネル内のモンハン部マネージャー「G級ハンターへの道」第10回にて、『モンハン4G』版のグラビモス亜種と戦う映像が今も公開中です。当時はどんな姿で、いかなる攻撃を繰り出したのか。懐かしい映像で振り返ってみるのも一興でしょう。

■「桃毛獣 ババコンガ」
桃毛獣という二つ名を聞くだけで、経験者は誰もがその姿を鮮明に思い出すであろう「ババコンガ」が、『モンハンワイルズ』で復活を果たします。鮮やかな桃色の体毛は、どれだけ月日が経っても忘れられないほど鮮明です。

『モンスターハンター2』で初登場を飾ったババコンガは、逆立てたトサカを持ち、人間のように両手を器用に使いこなすモンスター。直接的な攻撃はもちろん、糞を投げつけてくるなど、心理的にも恐ろしい手段でハンターたちに迫ります。

しかし、ある意味最も恐ろしいのは、戦闘中であっても構わず放つ「放屁」かもしれません。放屁といってもその勢いは凄まじく、至近距離だとハンターですら吹き飛ばすほどの風圧です。野生の獣が放つ強烈な屁を浴びる……想像しただけで、絶対食らいたくないと心底思うばかりです。

『モンハンワイルズ』は、グラフィックが大きく進化し、生態系がより緻密に描かれるようになりました。
その没入感溢れる世界で、ババコンガがどれだけリアルに描かれるのか。強さだけでなく、別の意味でも実に恐ろしい存在です。

■「雪獅子 ドドブランゴ」
ババコンガと同じ牙獣種に属する「ドドブランゴ」も、『モンハンワイルズ』への参戦が明らかになっています。

過去作では、まず『モンハン2』で初登場を果たし、2関連の作品で活躍しましたが、『3』以降ではしばらく休止状態に。その後、『モンハンクロス』『モンハンダブルクロス』で存在感を示し、そこから再び空白期間を挟んだ後、『モンハンワイルズ』での再復活となりました。

寒冷地帯や雪山に生息するため、ハンターたちも必然的に厳しい環境での戦いを強いられます。牙獣種同士なので、おおまかなフォルムもババコンガと似ているものの、桃毛獣のようなトリッキーなアクションをしない一方、身軽で素早く、軽やかな動きでハンターたちを一気に攻め立てます。

また、配下のブランゴとの連携を図るといった狡猾さも持ち合わせており、甘く見ていると手痛いしっぺ返しを食らうことでしょう。登場シーンはわずかですが、TVCM「止まらない狩りの熱狂」篇で、『モンハンワイルズ』版のドドブランゴを拝めるので、気になる人は併せてチェックしておきましょう。

■「怪鳥 イャンクック」
鳥竜種として1作目に登場し、シリーズの要所要所で活躍してきた「イャンクック」も、『モンハンワイルズ』を彩るモンスターの1体です。

初登場は1作目で、イャンクックも最古参組。また、かつてのイャンクックは、初心者ハンターが『モンハン』の立ち回りや戦い方を学ぶのに最適なモンスターに位置づけられており、その働きから「先生」とも呼ばれていました。


戦いのイロハを教えてくれた「先生」が、『モンハンワイルズ』で復活するとなれば、歴戦のハンターほど心が沸き立つかもしれません。

先生の参戦が気になる人は、「イャンクック」の実機プレイがライブ配信イベント「『モンスターハンターワイルズ』発売前夜イベント」(2月27日(木) 18時30分より)内にて行われます。そちらをチェックし、『モンハンワイルズ』の幕開けを心待ちにしましょう。

過去作からしばらく登場せず、『モンハンワイルズ』で復活を果たすモンスターたちは、現時点では以上の6体が判明しています。

また、メインシリーズの前作にあたる『モンスターハンターライズ』(サンブレイク含む)から引き続き登場するモンスターとして、「黒蝕竜 ゴア・マガラ」や「雌火竜 リオレイア」なども参戦します。

現時点の公式サイトで紹介されている復活モンスターは、ここまでに触れた計8体ですが(ゴア・マガラ、リオレイア含む)、2025年春に予定されている無料タイトルアップデート第1弾では、「泡狐竜 タマミツネ」も本作に登場します。

また、『モンハンワイルズ』初の映像公開となったアナウンストレーラーでは、映像のラストを「リオレウス」が締めくくりました。リオレウスは、シリーズ全体の顔ともいえるモンスターなので、本作でもおそらく登場するものと思われます。

ただし、第7弾のプロモーション映像に登場したリオレウスは、その見た目が大きく変わっており、謎を呼ぶ姿を披露しています。従来のようなリオレウスも登場するのか、その答えは製品版で明かされることでしょう。
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