任天堂の新たなゲーム機「Nintendo Switch2」(以下、スイッチ2)の発表は、ゲームファンを中心に多くの関心を集めました。未だ高い人気を誇る「Nintendo Switch」(以下、スイッチ)の後継機がどんなゲーム機になるのか、注目している人が少なくありません。


また、ゲーム機自体の性能や価格も気になりますが、どんなゲームが遊べるのかが、非常に重要なポイントです。スイッチ2向けのタイトルはまだ発表されていませんが、だからこそ遊びたいソフトの希望や要望が高まり続けています。

ユーザーは、スイッチ2のローンチソフトにどんなタイトルを望んでいるのか。その実態に迫るアンケート結果を発表します。

■スイッチ2に求めるタイトルは、多岐に広がる!
「スイッチ2に求めるローンチソフト」というお題に、多くの回答者からご意見が届きました。投票されたタイトルは幅広い一方で、一部のシリーズや人気作に意見が集まっています。

比較的多く集まった意見では、『星のカービィ』シリーズの作品を望む声がありました。投票率は2.1%で、シリーズの完全新作を願う意見も多かったほか、『カービィのエアライド』に言及したコメントも届いています。

『星のカービィ』と僅差だったのが、いずれも2.7%を占めた『メトロイド』と『ドラゴンクエスト』。『メトロイド』シリーズでは、『メトロイドプライム4 ビヨンド』が2025年に発売される予定ですが、現状のプラットフォームはスイッチのみ。スイッチ2版もリリースされるのか、気になるところです。

また『ドラゴンクエスト』では、ナンバリング最新作の『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』が開発中のほか、『ドラゴンクエストI&II』のリメイク版が2025年にリリース予定。
いずれもスイッチ2に出るのかは未定ですが、だからこそ期待が募ります。

そして投票率3.2%を集めたのは、『ファイアーエムブレム』でした。最新作の『ファイアーエムブレム エンゲージ』が2023年1月に発売されて以来、メインシリーズの動きはないため、そろそろ新作を……と願う気持ちも分かります。また、過去作のリメイクや『FE無双』シリーズの新展開を望む声もありました。

惜しくも5%に届かなかったものの、4.3%と着実な支持を集めたのは『どうぶつの森』。ニンテンドー64向けの1作目は知る人ぞ知るタイトルでしたが、シリーズ作を重ねるごとに知名度を上げ、『あつまれ どうぶつの森』は4,744万本を超えるヒット作に。スイッチ2で最新作が出たら、盛り上がること間違いないでしょう。

ゲームボーイソフトとして始まり、近年はスイッチ向けを主舞台としている『ポケットモンスター』シリーズは、支持率5.3%を獲得。現時点では『ポケモンレジェンズ Z-A』がスイッチ向けにリリースされる予定ですが、スイッチ2向けにも登場する可能性もまだ0ではありません。

また、『ポケモン Z-A』や新作だけでなく、スイッチ2対応の新たな『ポケモンバンク』の登場や、過去作のリメイクを求める意見も寄せられています。

『ポケモン』と同じく5.3%で横並びになったのが、『スプラトゥーン』と『大乱闘スマッシュブラザーズ』でした。こちらも、任天堂のプラットフォームでしか遊べないシリーズ作なので、その最新作をスイッチ2で……と期待するのも当然の話と言えます。


■第3位『マリオ』シリーズ:12.2%
寄せられたローンチタイトルの希望は多岐にわたりますが、その中でも特に多くの支持を集めた3作品がありました。任天堂の顔とも言える『マリオ』シリーズを推す意見は12.2%を占め、今回のアンケートで第3位にランクインしています。

『マリオ』シリーズと一口に言っても、ジャンルだけでも多種多彩。王道のアクション、パズルにスポーツ、パーティゲームなど、代表的なものだけでも枚挙に暇がないほどです。そして、今回『マリオ』シリーズに寄せられた意見の中でも顕著だったのが、「3Dマリオ」の新作を望む声でした。

『マリオ』シリーズのアクションは、大まかにくくると2D系と3D系に分かれます。2D系は、2023年に完全新作の『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』がリリースされましたが、3D系は2017年発売の『スーパーマリオ オデッセイ』を最後に完全新作は出ていません。

『スーパーマリオ オデッセイ』はスイッチ1年目にリリースされ、盛り上がりに貢献したタイトルのひとつ。『スーパーマリオ オデッセイ』のような新たな「3Dマリオ」を、スイッチ2でも遊びたいものです。

■第2位『ゼルダの伝説』シリーズ:14.4%
任天堂のスイッチソフトだけでも、様々なタイトルが大ヒットし、1,000万本単位で売れたものも珍しくありません。そのベスト10の中に2本もランクインしたのが、『ゼルダの伝説』シリーズです。

スイッチと同日に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、本体の販売台数を牽引するほど爆発的な人気となり、累計で3,262万本を販売。
その続編となる『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』も、2,155万本という見事な販売実績を残しています。

このほかにも、『ゼルダの伝説 夢をみる島』や『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』、『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』などのシリーズ作が、スイッチ市場を大いに盛り上げました。

その人気ぶりは今回のアンケートでも明らかで、ローンチに『ゼルダの伝説』シリーズを求める支持率は14.4%になり、第2位に滑り込みました。新作を求める声が大半ですが、『ふしぎの木の実』や『ふしぎのぼうし』、「3Dゼルダ」のリメイクや、『トワイライトプリンセス』のリマスターを要望する意見も届いています。

■第1位『マリオカート』シリーズ:14.9%
今回のアンケートで堂々の第1位に輝いたのは、『マリオカート』でした。支持率は、『ゼルダの伝説』をわずかにかわした14.9%。かなりの接戦ですが、この『マリオカート』が熱烈な支持を集めて単独首位となりました。

『マリオカート』も広い意味で『マリオ』シリーズに属しますが、独立したレースシリーズとして確立されており、アンケートでも本シリーズを単独扱いで名指しする方がほとんどだったため、個別で集計したところ最多数を記録しました。その圧倒的な人気ぶりは、疑うまでもありません。

実績も目覚ましく、2017年4月にリリースされた『マリオカート8 デラックス』は、6,735万本を超える販売実績を誇っています。この数字はスイッチ史上でもダントツで、“スイッチで最も売れたタイトル”と言っても過言ではありません。

しかも、これだけ人気を博した『マリオカート8 デラックス』は、Wii Uソフト『マリオカート8』のパワーアップバージョンであり、完全新作ではありません。
そのため、長らくお預けになっている『マリオカート』シリーズの完全新作を求める声が大きいのも、無理のない話でしょう。

正式発表こそまだですが、スイッチ2の紹介映像には、『マリオカート』らしき作品が含まれていました。そこまでお膳立てしておいて、新作がないとは考えにくいところ。要望も厚く、発表の気配もある『マリオカート』の新作に、期待が集まるのも至極当然です。

意見が集中した回答は以上の通りですが、『F-ZERO』、『スターフォックス』、『リズム天国』、『パイロットウイングス』、『ふぁみこんむかし話』、『ともだちコレクション』といった、近年動きのない任天堂タイトルの新展開を望む声も届いています。

また、『ゼノブレイド』シリーズで知られるモノリスソフトの完全新作や、Wiiを彩った名作アクション『朧村正』、シリーズ再始動の期待も込めた『MOTHER4』に『ベヨネッタ』新作など、要望の声は尽きません。

このほかには、サードパーティの人気シリーズを推す声も多く、その中では『モンスターハンターワイルズ』や『ファイナルファンタジーVII リメイク』シリーズ、『エルデンリング』、『黒神話悟空』、『原神』などの名前が挙げられています。

期待は膨らむ一方ですが、果たしてローンチタイトルとしてどんな作品が登場するのか。まずは、直近で最新情報を披露する「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2 - 2025.4.2」に注目しましょう。
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