また、4月24日以降順次、取り扱い店舗での予約受付も行われる見通しです。いくつかの店舗では抽選予約の実施を告知しており、「ノジマオンライン」ではいち早く販売方法も公開し、注目を集めました。
新型ゲーム機の発売は争奪戦になることも多く、万事手を尽くしても手に入るとは限りません。昨今では、その需要に目をつけた転売目的の購入も少なからずあり、競争率はさらに高まっています。
店舗全般の予約受付に関する詳細はまだ未定ですが、情報公開前でもできる準備や対処などを、過去の事例を元にまとめてみました。その全てが有効とは断言できませんが、スイッチやPS5が品薄だった時代の受付方式がベースになる可能性が高いため、参考としてお役立てください。
■「先着予約」はこまめな情報収集がマスト
予約にはいくつかの形式があり、近年のゲーム市場で主に扱われているのは、主に「先着予約」「抽選予約」「招待制」の3つです。
「先着予約」は、文字通り先着順で予約の権利を得られる受付方法のこと。オンラインストアなら開始時刻以降、実店舗の場合は開店と同時に、先着で予約を受け付けるのがポピュラーです。
いわゆる“早い者勝ち”なので、まずは予約受付の開始日時を知ることが重要事項と言えます。狙っているストアや店舗が発信する情報(公式サイトの「お知らせ」など)をこまめに確認し、公式Xなどがあればフォローもしておきましょう。
なお、オンラインストアでの「先着予約」の場合、申し込みが殺到してエラーが出たり、サーバーがダウンする可能性も考えられます。
■「抽選予約」のメリットを活かし、できる限り広く備える
「抽選予約」は、抽選販売に申し込む形になります。抽選なので当たるとは限らないというのがネックですが、受付期間内であれば急ぐ必要はなく、後から知っても申し込みが間に合えば問題はないというメリットもあります。
「先着予約」と違い、期間的にある程度の猶予が見込めるので、申し込みを焦らなくていいのは強いところ。とはいえ、受付期間が過ぎてから気づいても手遅れですから、やはりストアや実店舗の情報収集は欠かせません。
また、抽選なので外れる可能性もあります。そのため、できる限り複数の受付先への申し込みをお勧めします。各受付は申し込み数が限られている場合が多いので(おひとり様1回限りなど)、異なる企業や複数の受付先に幅広く申し込むことで、当選確率を上げることができます。
同一の受付先に複数口を申し込むと、無効となって全てキャンセル扱いになる場合もあるので、あらかじめご注意ください。気になる人は、詳細が発表された後に、応募条件などを詳しく確認しましょう。なお同一の企業でも、店舗販売の予約とオンラインストアの予約が異なり、その両方に申し込んでも規約違反にならないケースもあります。
また、複数の受付先に申し込み、欲しい台数よりも多く当選した場合、不要な分の当選はキャンセルの連絡をしましょう。
当選権利を譲るのは、過去の事例を見ると禁じられている場合が多く、現実的ではありません。自分が欲しい分を諦める必要はもちろんありませんが、余剰分は事前にキャンセルし、誰かが手に入れるチャンスを増やすのが健全な対応と言えるでしょう。
■手間は少ないが、予測が立ちにくい「招待制」
「招待制」は、前述の2つと比べるとやや特殊な受付方式です。予約ないし販売が可能となった際に、ストアもしくは実店舗側がユーザーを“招待”し、それに応じることで購入できる販売方式です。
招待受付を申請する場合もあれば、専用の手続きが不要な場合もあります。先日発表されたノジマオンラインの販売方式のひとつが、申込み不要の招待販売方式でした。この例では、「2025年4月1日時点でノジマオンラインの会員ランク上位」のユーザーに向け、権利獲得メールが送られるという形です。
招待される時期や順番などは基本的に分からず、申請なり条件のクリアなりが済んだ後は、ユーザーができることはなく、招待されるのをただ待つのみ。いずれ来るであろう招待を待つだけなので、手間いらずのメリットがある一方、いつ買えるのか分からない不透明さも付きまといます。
そのため、「招待制」を行うストアなどがあったとしても、そこだけに絞らず「先着予約」や「抽選予約」も平行して狙うのがお薦めです。
ちなみに、ノジマオンラインが実施しているスイッチ2の販売方式は、条件を満たしているユーザーに向けた「招待制」のほか、抽選販売に近い「シークレット販売」もあります。
これは、エントリーしたノジマオンライン会員を対象に、招待制販売による一定の案内が終了した時期に購入できるようになる販売方式のこと。このケースに限っての「シークレット販売」は、「招待制」が一区切りついた後に行う抽選販売、と考えて良さそうです。
■「スイッチ2」の予約に備え、「アプリの導入」と「会員登録」を
「先着予約」「抽選予約」「招待制」のいずれにせよ、どこでいつから受け付けるのか、その情報がまず重要になります。情報収集の手段はいくつもありますが、前述の公式サイトや公式Xのチェックだけでなく、公式アプリの導入もお勧めです。
大手のストアや店舗では、専用のアプリがあるケースも珍しくありません。また、先着や抽選の予約をアプリで受け付ける可能性もあるため、利用したい店舗のアプリがあれば早めにインストールしておきましょう。
また、狙ってる店舗に会員制度があれば、事前に登録を済ませておくのが吉。会員のみ予約可能という条件も多いので、抵抗がなければ会員になっておくことをお勧めします。
ただし、店舗によっては年会費などが発生するサービスやコースが置かれている場合もあり、(後々退会するとしても)スイッチ2の購入だけでそこまで踏み込むかは熟考の上でご判断ください。個人的には、無料会員で済む範囲で十分かと思います。
■意外と盲点になりがちな「購入履歴」
会員登録を済ませたら、後は予約の詳細が出るのを待つだけ……と言いたいところですが、スイッチ2の入手確率を少しでも上げたいなら、有利になる可能性のある行動がひとつあります。
それは、“一定の購入履歴を記す”──つまり、会員登録したストアや店舗で、あらかじめ買い物をしておくという行為です。というのも、人気商品を限定的な形で販売(予約含む)する場合、その条件のひとつに「一定額以上の購入履歴があること」という項目が加わる可能性があります。
前述したノジマオンラインを例に挙げると、「招待制販売」では会員ランク上位という条件が敷かれています。ノジマオンラインの会員制度は、「直近1年間の注文合計金額と注文回数」(加えて、メールマガジン配信登録)を参照し、レギュラーからプラチナまで4段階にランク分けされます。
この場合、プラチナ会員から優先的に招待されてもおかしくありません。また、もうひとつの「シークレット販売」でも、「当選発表時に5,000円以上のお買物履歴があること(会員ランクは関係しません)」といった条件があり、こちらも購入履歴の金額が直接問われています。
少しでもスイッチを手に入れやすくしたいと考えるなら、同じような条件を出すストアや店舗の可能性を踏まえ、対応できるよう実際に買い物をしておくのもひとつの手です。
ただし、買い物をする以上、当然支払いが発生します。リアルマネーが絡む話なので、無駄な買い物は絶対にお勧めしません。「今回の話がなくとも、絶対に購入するもの」がある場合に限り、そうした商品の購入タイミングを今回に合わせる、といった形で活用してください。
なお、現時点におけるノジマオンラインの「招待制」は、2025年4月1日時点の会員ランクを参照するため、これから購入しても対象にはなれません。「2025年5月1日、6月1日時点での会員ランク・メルマガ購読有無を参照して再案内も行う予定です」との案内があるため、どうしてもノジマオンラインの「招待制」を利用したいという人は、再案内を狙ってください。
利用したいストアや店舗を洗い出し、予約開始日時や条件の発表を見逃さずにチェック。同時に、アプリがあれば導入し、会員登録を済ませ、負担のない範囲で購入履歴をつけておく。ここまで済ませておけば、準備としては十分でしょう。
スイッチ2を買う予算の確保や、転売対策による本人確認書類の用意なども大事ですが、これらは予約確定時に揃えておけば問題ないはず。支払い方法が限定されている場合もあるので、当選時の購入方法の確認などもお忘れなく。万事を尽くし、諦めずにスイッチ2獲得に励んでください。