任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」(以下、スイッチ2)の発売が6月5日に決定し、任天堂のオンラインストアでは第1回目の抽選販売の結果も発表されました。また、各販売店の抽選販売受付もスタートし、発売日に向けてその活気はさらに勢いづいています。


多くのユーザーが注目しているスイッチ2は、前世代機であるスイッチの携帯性などの魅力を受け継ぎ、大半のソフトが後方互換でプレイ可能。また、『マリオカート ワールド』をはじめ、スイッチ2でしか遊べないタイトルも続々と登場する予定です。

こうしたラインナップも長所のひとつですが、スイッチ2の特徴は携帯性や遊べるゲームそのものだけではありません。スイッチ2に搭載されている機能を活用すれば、ゲーム体験の質も幅も大きく広がります。

そんな体験のひとつに、未体験の人にとっては新鮮で、昭和・平成時代に味わった人には懐かしいプレイスタイルの提案も、見逃せないポイントです。スイッチ2の機能で、どのような“懐かしくも新鮮な”体験が味わえるのでしょうか。

■「集まってみんなでワイワイ遊ぶ」がスイッチ2で蘇る
ゲームはひとりで遊んでも楽しいものですが、みんなでワイワイと遊ぶのもまた別種の面白さがあります。近年はインターネット環境の普及と充実から、オンライン経由で同じゲームを一緒に遊ぶ、というのも日常的な光景になりました。

しかし、ネット環境が今ほど発展していなかった昭和~平成初期・中期は、一緒にゲームを遊ぶといえば、誰かの家に集まったり、携帯ゲーム機を持ち寄って集合するのが基本でした。

それぞれがTVや携帯ゲーム機の画面を見つめながらも、そばに誰かがいる感覚を常に感じつつ、雑談をかわしながら同じゲームに興じる。他愛なく、そしてかけがえのない時間を味わった人も少なくないでしょう。

そんな“みんなで集まってワイワイ遊ぶ”という楽しさを、個々人が自分の部屋にいながら実感できるのが、スイッチ2の機能「ゲームチャット」です。


■一緒に遊んだり、それぞれ別のゲームを遊んだり
Cボタンを押して「ゲームチャット」を使えば、最大12人のフレンドとボイスチャットができます。スイッチ2本体にマイクが内蔵されているため、買ったその日に(設定さえ済ませれば)すぐにボイスチャットが楽しめます。

また、フレンドと共有できるのは音声だけではありません。自分やフレンドがリアルタイムに遊んでいるゲーム画面を共有(最大4人分)することが可能です。

同じゲームを遊んでいても映る画面はそれぞれで異なるので、フレンドのゲーム画面を直接見られるのは、なかなか新鮮な体験となるでしょう。一方で、かつてみんなで部屋に集まってゲームを遊んでいた頃は、誰かのゲームプレイを眺めるのは日常茶飯事でした。

友だちのゲームプレイを眺めるのは、自分がプレイするのとは一味違って、もどかしさがあったり、自分のプレイでは気づかなかった意外な発見に出会えたりと、予想外の楽しさがあります。あの頃の感覚が、ボイスチャット&ゲーム画面の共有のおかげで、自分の部屋にいながら楽しめるようになります。

ちなみに共有できるゲーム画面は、同じゲームに限りません。自分は『マリオカート ワールド』を遊びながら、フレンドがプレイしている『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の画面を共有して眺める、といった組み合わせも可能です。

思えば、友だちが家に集まった時、全員が同じゲームに興じることもあれば、ひとりはTVゲーム、別のひとりは携帯ゲームを遊ぶような時もありました。それぞれが別のゲームを楽しみながらも、会話は共有し、雑談に花を咲かせる。
そうしたかつての景色が、スイッチ2で改めて蘇るかもしれません。

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■カメラを導入すれば、臨場感も倍増
声とゲーム画面だけだと、ちょっと物足りない……と感じる人は、別途購入になりますが、「Nintendo Switch 2 カメラ」(5,980円 税込)の導入もご検討ください。

このカメラをスイッチ2に繋げてゲームチャットを始めれば、声とゲーム画面だけでなく、自分の姿も共有できます。それぞれがカメラをセットすれば、画面越しですがフレンドの姿や表情を直接見ることができ、一緒にいる臨場感はさらに増すことでしょう。(※ゲーム画面・ビデオチャットの映像を共有できるのは最大4人まで)

親しい友だち相手なら、声だけでも相手の感情や雰囲気が掴みやすいかと思いますが、表情が加わればその理解はさらに深まります。ゲームを遊ぶと感情が大きく動きやすいため、それが如実に現れる表情が直接見られれば、味わえる楽しさもひとしおです。

友だちの笑顔や驚きの表情を見ながら、ゲームを遊ぶ。その懐かしい光景が、スイッチ2とカメラがあれば、自分の部屋で再び蘇ります。

しかもカメラは映し方を選ぶことができ、背景を非表示にする「人物だけ」「顔だけ」といった設定も可能です。プライベートな空間を映さずに済むので、気兼ねなく楽しめます。

■他のデバイスが要らず、本体機能だけで完結している「スイッチ2」
ボイスチャットやビデオチャットは、スイッチ2だけの専売特許ではありません。しかし、スイッチ2が優れている点は、機能の大半が本体だけで完結している点です。


ボイスチャットだけなら、本体(とインターネット環境)のみで即日体験可能ですし、ビデオチャットもカメラを買い足すだけで済みます。また、フレンドの画面を共有し、ひとつの画面の中にまとめられるのも、嬉しい機能のひとつです。

こうした機能の数々を、スマホやPCといったほかのデバイスを介することなく、スイッチ2と専用の周辺機器だけで完結できる気軽さは、特にカジュアル層のユーザーが恩恵を受けるところでしょう。

また、「ゲームチャット」を利用するのは、有料のオンラインサービス「Nintendo Switch Online」に加入する必要があるものの、2026年3月31日まで「ゲームチャットおためしキャンペーン」が実施され、期間内は無料で「ゲームチャット」を利用できます。

折角ならこのキャンペーンを活用し、みんなでワイワイと遊んだあの頃の感覚を、手軽にもう一度味わってみてはいかがでしょうか。

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■「バーチャルゲームカード」でダウンロードゲームの貸し出しも可能に
懐かしいゲームスタイルといえば、お気に入りのゲームを広めるため友達に貸し出して、その話題で盛り上がる……という楽しみを味わった人も多いはず。

最近はダウンロードによる購入比率が高まっており、手軽に購入できるようになった反面、ダウンロードソフトなので友達に貸し出すことはできません。そのゲームを友だちに遊んで欲しくても、良さをプレゼンして買ってもらうのが関の山です。

しかし、そうした状況も近いうちに大きく変化します。スイッチおよびスイッチ2のダウンロードソフトを「バーチャルゲームカード」とし、新たに運用できるシステムを任天堂が提供します。

「バーチャルゲームカード」は、デジタル上でゲームカードのように扱えるシステムのことで、例えば本体を2台持っているユーザーなら、「バーチャルゲームカード」を移動させて任意の本体で遊ぶことが可能です。一度セットすれば、インターネットに接続する必要はないので、気軽に扱えるというメリットがあります。


また、ファミリーグループのメンバーに「バーチャルゲームカード」を貸し出すことができます。ひとつのアカウントに対して1本まで、最大3人までといった制限はありますが、ダウンロードソフトを貸し出せるのは大きな利点です。

貸し出すためには同じファミリーグループに加入していなければなりませんが、かつて行っていた「今度あのゲームを貸すから、遊んでよ」というスタイルを、「バーチャルゲームカード」がもう一度蘇らせてくれることでしょう。

昭和・平成の時代にゲームを貸し出した時は、返却されないまま縁遠くなってしまう悲しい事例もありましたが、「バーチャルゲームカード」の貸し出し期間は14日間と定められており、期間を過ぎると自動的に返却されます。「借りパク」の悲劇は繰り返されませんので、どうかご安心ください。

ちなみに、借りていた間に遊んだゲームデータは、「バーチャルゲームカード」返却後にも残ります。引き続きプレイする際には、そのゲームデータから続行できるので、借りる側も慌てる必要はありません。

仕事や学業で忙しくなると、友だちに直接会うのもなかなか難しくなります。しかしスイッチ2があれば、「みんなで集まって遊ぶ」や「お勧めゲームを貸して遊んでもらう」といった当時のプレイスタイルを、移動の手間を省略して味わうことができます。

ひとりの時間はソロプレイで深く楽しみ、時間が合えばスイッチ2を通してみんなで遊ぶ。そんな懐かしいプレイスタイルを、最新の環境で再度体験してみるのも一興ですよ。

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