突然ですが、皆さんは「ニンテンドースイッチ2」の第1回抽選販売に応募されたでしょうか。厳正なる抽選の元、運のよい方の元に届いた当選通知……まだまだ購入の機会はありますが初めての抽選販売とあってその結果はSNSを騒がせ、予想以上にセンシティブな話題となってしまうほどです。


時は遡り、第1回抽選販売の一週間ほど前。初めは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」的なメンタルであった筆者も、その日が近づくにつれ、手が震え足が震えスマホが震えていました。編集者も震えた声で締切の催促をするほど。ゲームライターだというのに天に祈る以外に成す術ないのか……!?

そこで気付きました。果たして筆者はベストを尽くせているのか?と問うた時、まだベストじゃないというしかありません。まだ手は残されている、足りていない部分がある……ここまで書いたなら、賢い読者の皆さまならお気づきでしょう。

そう、神への祈りが足りていないのです。

神への祈りが、足りていないのです。つまり「神頼み」への本気度が足りていないということです! 世の中の人間は「神頼み」といいつつ、部屋で手を合わせる程度です。まだまだ神に祈ることは可能、ベストの姿勢で抽選に向き合っていないでしょう。ゲームライターとしてこれは良くない。

そういうわけでゲーミング神頼みを編集部に提案。
流れるようにスムーズに承諾。「経費で絵馬落とせます!」という状況になりました。ゲームメディアの経費で絵馬が落ちているとかもうわけわからないな……とか諸々思いつつ、「ニンテンドースイッチ2」を確実に手に入れるため「ガチの神頼み」をすることに相成りました。

これが“ゲームライターの提案する「ニンテンドースイッチ2」当選の裏技”……徳を積む時間だコラァ!

「ニンテンドースイッチ2」本体・ゲームソフト・周辺機器はこちら ◆ゲームライターがコッソリ教える!「ニンテンドースイッチ2」当選必勝法【神に祈れ】
まずはなぜ参拝することにより当選率が向上し、確実に当選できるのか……整理しましょう。まずはアカデミック?な分析から始めます。

さしあたり、応募者全体の中で「普段から当選するほど徳を積んでいる勢」が上位10%とします。この方々はもう当選するわけで、敵わない。1度の参拝ごときで徳を積んでいる方に勝てるものか!だからこの下を狙うわけです。

ざっくり、その下に「どうかスイッチ2を当選させてください」と祈る神頼み勢が60%、その下に神に裏切られたと言わんばかりな無神論者が30%位いるとします。つまり以下のようなパワーバランスになるわけですね。

・第一回抽選 現環境Tier表
Tier1 当選するほど普段から徳を積んでいる勢:10%
Tier2 神頼み勢:60%(筆者はこのランク帯)
Tier3 無神論者:30%
Tier2、あるいはプラチナ~ゴールド帯あたりでモヤモヤとしているのが筆者の現状というわけ。

Tier2の中でのマッチでも、対戦相手のメタになる運勢ビルドで挑めば勝てるかもしれないレベルな、運頼みの結構シビアな戦いを強いられます。


しかしここで新しく差し込んでいく戦略として「参拝」を投入します。これによって環境に変化が生じ、以下のような構図が生まれるのです。

・第一回抽選 現環境Tier表【UPDATE】
Tier1 当選するほど普段から徳を積んでいる勢:10%
Tier1.5 神頼みガチ勢【NEW】:5~10%
Tier2 神頼み勢:50~55%
Tier3 無神論者:30%
なんと! 今まで上位70%の中にいた筆者がいつの間にか上位20%に食い込むわけですよ! これは強い! ゲームライターが教えるニンテンドースイッチ2抽選販売、必勝攻略裏技はコレです!

それでは早速実践していきましょう。訪れたのは都内にある某有名神社。身心を清めて参拝です。

サブカル関係の参拝者も多い神社なので、すでにかけられている絵馬を見ると、達者なイラストがずらり。今もなおファンを魅了する続ける有名ゲームのヒット祈願などもありました。「死にてぇ奴からかかってこい!」と書かれていて笑います。

豆知識ですが、自分の写真は同行者がいないと撮れません。祈っている写真などが欲しかったのですが編集部からは誰もついてきてくれませんでした。直前まで一緒に別件で取材をしていた編集者に「今から祈願に行くんですよ!」と告げても、ちょっと口角を上げて笑っただけでした。

ちなみにおみくじを引いたところ中吉。
「すぐには来ず。遅れてくる」みたいなことが書いてあったので本当にちょっと焦って、写真撮影を忘れてしまいます。境内の写真は意図的に撮っていなかったのですが、おみくじはガチで忘れました。豆知識ですが、絵馬は家で書いてもよいそうなので、持ち帰り筆を執ります。

ニンテンドースイッチ2が手に入りますように
ゲームライター 高村響

純朴な祈りですね。文字が下手。きっとこれを見た参拝者は「ゲーム好きの子がいるんだなぁ」と思うことでしょう。

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◆ガチ神頼みは成就するか!?
そして来る当落発表日。「もう当選した未来が見えるよw」と吹聴していた筆者ですが実はかなり戦々恐々……地味に中吉「すぐには来ず。遅れてくる」が効いています。本当はわかっているのですよ……参拝で当選結果は左右されないと!挑むは「ニンテンドースイッチ2(日本語・国内専用)」という狭き門です。

中吉の「すぐには来ず。
遅れてくる」だけが頭の中をリフレインします。12時、まだ通知は来ません。15時、公式のメンテナンスが入ります。SNSで、徐々に当落のポストが明かされていきます。もう記事のオチとかどうでもいいので当たっていてほしい。そして「いや、偶然当たっただけですよ!」とか言いつつ布団の中で「よっしゃぁ!」って言いたい……!

こっちは神頼みガチ勢なんだぞ!道を開けろ!

真摯に祈る中、一通のメールが届きました。

……マジで一瞬、メールの題名に書かれている(落選)の文字をスルーしましたね。「今一瞬不吉な文字が見えたけど本文読まなきゃわからないし」とメールを開きました。

このたびはマイニンテンドーストアの「Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)」抽選販売にご応募いただきありがとうございます。
厳正なる抽選の結果、○○○様は、誠に残念ながら【落選】となりました。

【お申し込み内容】
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2025年4月4日(金)~4月16日(水)実施
Nintendo Switch 2(日本語・国内専用)
第1回抽選販売
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当選した人はこのメールを読めないということで、優越感がありますね!

……はい。

実は本稿は落ちた後に書いています。
「第一回抽選現環境Tier表」とか「いつの間にか上位20%に食い込む」とか、全部落ちた後に書いていたわけです。じっくり当時のワクワクを思い出しながらここまで執筆したので、今もう一回落ちた気分です。

なぜ落選したのでしょうか。もしかすると……「経費で絵馬落とせます!」とした編集部のせいではないでしょうか。この構造をよくよく考えてみれば、初穂料を払っているのは筆者ではなく編集部なわけで……。

もしかして御利益がそっちに行ったのかもしれません。さてはそれを見越して経費の話を持ち出してきたのか……?本来は当たっていてもおかしくなかったのに、ライターに参拝をさせて御利益をピンハネするって算段か!?

※編注:編集部も落ちました。

結論:経費で絵馬の初穂料を支払ってはいけない。

スイッチ2 兵どもが 夢の跡。

SNSでは多くのファンがこの当落発表で、悲喜こもごも。当たって喜ぶ人もいれば、悲しい思いをしている人もいます。筆者もその数多くの悲劇のひとつ……とはいっても「第1回目で当選すればさっぱりする!」程度であって、第2回の抽選販売も控えていますし、家電量販店などでの抽選販売も始まっています。


これを読んでいる人の多くも、チャレンジし終わった人たちのはず。当選されているならめでたいことで「ぜひ発売日を楽しみに!」としか言えませんが、筆者と同様に落ちていたとしてもまだまだチャンスはあります。

外れたとしても、神頼みはいうほど悪いものじゃありません。当たるも八卦、当たらぬも八卦の精神で近くの寺社仏閣などの信仰を捧げられる場所に行ってみてはどうでしょうか。

ゆっくりお百度参りでもしながら、次世代ハード発売の日を楽しみに待ちましょう!

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