5月30日から6月1日の3日間、台湾台北市のカルチャースポット「松山文創園区」で日本最大級のコスプレイベント「acosta!」が初開催され、 3 万人超のコスプレイヤーとカメラマンが来場しました。

今回、「acosta!」が台湾での開催を決めた背景には、台湾ではコスプレに特化した大型イベントはまだ開催されておらず、楽しめる場所が限定されているのが現状というのがありました。
近年、台湾における日本のサブカルチャーへの関心は、アニメ・漫画・ゲームを中心により一層高まっており、その影響から台湾の同人誌即売会やアニメ・ゲーム関連イベントには日本発のキャラクターに扮したコスプレイヤーが多く参加しています。台湾でも増え続けるコスプレイヤーに、コスプレを楽しめる場を提供することが狙いです。

「acosta!」初の海外開催として台湾台北市で選ばれた会場は、1937 年に建設されたタバコ工場と関連施設をリノベーションした文化総合施設「松山文創園区」。約6.6ヘクタールの広大な敷地の屋内外を活用して、台湾全土、さらには日本や香港などアジアから集まった約3万人のコスプレイヤーとカメラマンが撮影や交流を楽しむ様子が見られました。屋外には池や噴水を備えた美しい庭園が広がり、趣深い風景を活かした撮影ができるのが特徴です。

また、コスプレに特化した同人即売会&フリーマーケット「acosta!マルシェ」も同時開催し、台湾と日本から各 50名計100組が出展し、日本の人気コスプレイヤー・伊織もえさんも、現地のコスプレファンとの交流を楽しんでいました。

3日間コスプレパレードも開場され、会場内に設けられたメインステージでは、コスプレダンスエンターテインメントフェスティバル「CDEF」や「TIF ASIA TOUR2025」とのコラボステージが行われ、出演アーティストのパフォーマンスに観客が沸いていました。

日本でも流行のアニメやゲームのコスプレを中心に、創作まで幅広いジャンルがありました。日本のコスプレ撮影はカメラマンが順番に並んで撮影するのですが、台湾ではカメラマンがコスプレイヤーを囲んで一斉に撮影するといった文化の違いも見られました。本稿では会場で見つけたコスプレイヤーをピックアップしてお届けします。

月村手毬『学園アイドルマスター』/月海つくね(X:@XaiabP)【日本】
ネロ『Fate/Grand Order』/ゆう(X:@yu_know_what)【日本】
葛飾北斎『Fate/Grand Order』/四巫日モミ(X:@momihi__44、Instagram:momihi__444)【台湾】
向坂雫「俺だけレベルアップな件」/玄子(X:@Genkocosplay、Instagram:genko_cosplay)【台湾】
アスカ「エヴァンゲリオン」/弋鳶鳶鳶~(Instagram:yuan_tonbi)【台湾】
常闇トワ「ホロライブ」/火火(Instagram:ka______f)【香港】
喜多川海夢「その着せ替え人形は恋をする」/キノコ菇菇(Instagram:kinoko_gu)【香港】
白雪姫/加藤桜(Instagram:sakura_skatingcosplayer)【台湾】
撮影:乃木章(X:@Osefly)
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