毎回様々な情報でゲームファンを魅了していますが、新たな配信となる「Nintendo Direct 2025.9.12」が、2025年9月12日22時に行われます。今冬発売するタイトルを中心に、ニンテンドースイッチ2/スイッチソフトの情報を発表するとのことです。
今回の放送時間は60分を予定しており、ゲームソフトの紹介を中心としたニンダイとしては異例と言ってもいいほどの長さです。そのため、発表されるタイトルに対する期待が自ずと高まっており、SNSでは新発表の要望や予想が一部で飛び交うほどです。
また、先々月に行われたニンダイはサードパーティのタイトルを紹介するものだったため、今回は任天堂が発売を手がける人気シリーズの続報に関心が集まっています。
今回のニンダイで、任天堂のどのシリーズが新たに発表されるのか。新展開が特に望まれているものや、再始動の期待が集まるものなど、注目したい12シリーズを紹介します。
◆「3Dマリオ」シリーズ
任天堂といえば「マリオ」を思い出す人も多いはず。「マリオ」シリーズの大定番といえば、2D横スクロールのアクションです。この系統は、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』が2023年に出ているため、完全新作はまだ少々早い気がします。
ただし、2Dマリオと双璧を成す「マリオ」アクションとなる3Dアクションのシリーズも高い人気を誇っています。こちらの完全新作は、2017年発売の『スーパーマリオ オデッセイ』が現状の最新作。
◆『ゼルダの伝説』シリーズ
初代スイッチを大いに盛り上げた立役者といえば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を外すわけにはいきません。直接的な続編の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』も大いに盛り上がりました。
『ゼルダの伝説』シリーズは、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』を2023年、『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』を2024年にリリースしているため、完全新作が出るのはまだ少し先かもしれません。ただし、平行してリメイクやリマスターが進んでいる可能性もあります。
一例ですが、シリーズの転換期となった『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』などがリメイク/リマスターされれば、喜ぶ人も多いことでしょう。
◆『どうぶつの森』シリーズ
ストーリーやゲーム性に追われることなく、日々の日常を楽しむスローライフという楽しみを提案した『どうぶつの森』シリーズは、当初こそ知る人ぞ知るタイトルでしたが、作品を重ねるに連れて支持が広まり、今では任天堂の代表作のひとつとして数えられる人気シリーズに成長しました。
買い切りアプリに切り替わった『どうぶつの森 ポケットキャンプ コンプリート』を除くと、本シリーズで最も新しい作品は、2020年発売の『あつまれ どうぶつの森』です。5年以上経っているため、そろそろ新作の発表が訪れてもおかしくありません。
◆『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ
生みの親である桜井政博氏が中心となって、長年作り続けてきた『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズは、対戦という緊張感のあるゲーム性に「吹っ飛ばしアクション」という逆転しやすい要素を加え、唯一無二の個性で好評を博しました。
昔はもちろん今も人気の高いシリーズで、最新作の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は2018年の発売ながら、今も中古市場では高値で安定しています。続編を望む声も多く、新たな新作が発表されれば大きく沸くことでしょう。
ただし、桜井氏は現在『カービィのエアライダー』の開発に関わっています。こちらの作品は11月20日に発売されるため、今まさに大詰めかもしれません。また、『スマブラSP』にて過去作のファイターが総出演し、一区切りついた印象もあります。
望む声こそ大きいものの、『スマブラ』の新展開は時期的にもまだ難しそうに思えます。
◆『ゼノブレイド』シリーズ
2000年代の任天堂のゲーム機は、RPG方面が弱いと言われることもありました。しかし、2010年に登場した『ゼノブレイド』の圧倒的な世界観と冒険感が、そうした空気を一掃。Wii、Wii U、スイッチと、歴代のハードにそれぞれシリーズ作を提供し、揺るぎない人気を勝ち取りました。
シリーズの完全新作は2022年発売の『ゼノブレイド3』が最新なので、新たな動きが欲しいところですが、『ゼノブレイドクロス ディフィニティブ・エディション』が2025年3月に出たばかり。過去作のスイッチ版とはいえ、追加要素も含めてかなり力が入っていたため、完全新作の発表はまだ先になるのかもしれません。
◆『ファイアーエムブレム』シリーズ
シミュレーションRPGの草分け的存在であり、今も多くのファンから支持されている『ファイアーエムブレム』シリーズ。スマホ向けの『ファイアーエムブレム ヒーローズ』が今も展開中ですが、家庭用向けの新展開にも期待したいところです。
しかし、シリーズ最新作の『ファイアーエムブレム エンゲージ』が発売されたのは、2023年のこと。
◆『MOTHER』シリーズ
踏襲されていたRPGのお約束を打ち破り、予想を超える味付けや展開に驚かされつつも、少年少女の冒険と成長を王道的に描いた『MOTHER』シリーズを、心の奥底に刻んでいる人が少なくありません。
シリーズ展開としては、2006年発売の『MOTHER3』が最新作。バーチャルコンソール化やNintendo Switch Online入りなどの動きはありましたが、20年近く新作は出ていません。海外からの反響もあるシリーズなので、再始動となれば大きな話題となりそうです。
◆『ファミコンウォーズ』シリーズ
「母ちゃんたちには内緒だぞ」のCMも忘れられない『ファミコンウォーズ』シリーズは、1988年発売の1作目から2008年発売の『突撃!!ファミコンウォーズVS』まで、20年もの歴史を持つシミュレーションゲームです。
海外向けに発売された『ファミコンウォーズDS 失われた光』が、会員向けの特典として配信(2013年)されたことはありますが、完全新作という意味では17年ほど音沙汰がありません。
この令和に『ファミコンウォーズ』が出たら、果たしてどんな進化を遂げるのか。その発展ぶりも含め、新たなシリーズ作と出会いたい気持ちもあります。
◆『F-ZERO』シリーズ
任天堂のレースゲームといえば『マリオカート』シリーズが大人気ですが、『F-ZERO』シリーズが忘れられない人も少なくないはず。スーパーファミコンからゲームボーイアドバンスまで時代と共に駆け抜けた名シリーズが、この令和に復活したらかなりアツい展開となるでしょう。
近年では、Nintendo Switch Online加入者向けのソフトとして、『F-ZERO 99』が2023年に登場しました。
◆『スターフォックス』シリーズ
3DSTGの『スターフォックス』シリーズは、スーパーファミコンからWii Uまで幅広く展開しており、ここまで取り上げた作品と比べると活躍が新しい部類でしょう。しかし、WiiU向けの『スターフォックス ゼロ』から数えても、完全新作は9年以上お預けの状態なので、待ち遠しさが募ります。
スーパーファミコンを復刻した「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に、当時未発売だった『スターフォックス2』が収録されたり、『スターリンク バトル・フォー・アトラス』のスイッチ版にフォックスチームがゲスト参加するなど、ピンポイントながら活躍を続けている『スターフォックス』シリーズ。そろそろ単独での活躍もお願いします。
◆『ガールズモード』シリーズ
プレイヤーが操作するキャラクターやお客さんをコーディネートし、経営するショップを運営していく『ガールズモード』シリーズ。この作品も発売元は任天堂で、女性ユーザーを強く意識した代表的なタイトルのひとつです。
女性向けなのは確かですが、男性がプレイしても楽しめるほどゲーム性もしっかりしており、決して見た目の華やかさだけのゲームではありません。これまでは携帯機向けのリリースだったので、スイッチ2向けにパワーアップした『ガールズモード』も一目見たいところです。
◆『罪と罰』シリーズ
『罪と罰』シリーズは、『罪と罰 ~地球の継承者~』および『罪と罰 ~宇宙の後継者~』の2作品が展開したアクションゲームです。
シリーズの作品数は少ないものの、『ガンスターヒーローズ』や『幽☆遊☆白書 魔強統一戦』、『エイリアンソルジャー』など、高評価を得たアクションゲームを数多く手がけたトレジャーが開発しており、『罪と罰』の2作品とも高い完成度を誇りました。
『罪と罰 ~地球の継承者~』はNINTENDO 64コントローラーの「レフトポジション」を採用し、『罪と罰 ~宇宙の後継者~』はWii リモコンの特徴を活かした操作性を提案。
定番の人気シリーズから復活して欲しいものまで、今回12シリーズを取り上げてみました。「Nintendo Direct 2025.9.12」で発表されるタイトルの中に、12シリーズのいずれかが入っているよう、一ファンとして願うばかりです。
また、今回はシリーズのみに絞りましたが、『パンドラの塔 君のもとへ帰るまで』や『斬撃のREGINLEIV』といった単発作品の復活や新作も、大いに期待しています。60分という大ボリュームの配信から、どのようなタイトルが飛び出てくるのか。9月12日22時の配信を心待ちにしましょう。