ゲームの発表から話題作の続報まで、ニンダイでは様々な情報が扱われ、毎回のようにユーザーは歓喜の渦に飲み込まれます。しかし、今回行われる新たなニンダイは、いつもにも増して注目度が高まっており、ゲームファンならば見逃し厳禁と言えるほどです。
「Nintendo Direct 2025.9.12」は、他のニンダイとどのような違いがあるのか。その注目すべきポイントに迫ります。
■スイッチ2発売後、任天堂のラインナップを含めたニンダイは今回が初!
ニンダイの開催日は一定の傾向こそありますが、変動する場合も少なからずあります。
特に今年は、「ニンテンドースイッチ2」の発売に合わせた「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2 - 2025.4.2」が4月に行われたり、『マリオカート ワールド』『ドンキーコング バナンザ』『カービィのエアライダー』単独のニンダイをそれぞれ配信するなど、変則的な動きが続いています。
また、8月には「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2024.8.27」が行われ、サードパーティが手がける様々なスイッチ2/スイッチソフトをお披露目し、こちらも話題となりました。
サードパーティの動向も気になりますが、同等かそれ以上に気になるのは、プラットフォーマーである任天堂の動きです。最新のゲーム機であるスイッチ2向けに、任天堂がどんなタイトルを提供するのかと、大きな関心が集まっています。
『カービィのエアライダー』(11月20日発売)のように、すでに発表されて発売日が決定している任天堂タイトルもあります。しかし、発売日が決まっていないものも多く、この冬に向けた任天堂の動きはまだ明確になっていないのが現状です。
そもそも6月5日にスイッチ2が発売されてから今日まで、前述した個別タイトルを除き、任天堂のゲーム展開を詳しく紹介するニンダイは行われていません。
スタートしたばかりのスイッチ2が、この冬に初めて年を越します。この大事な時期に、任天堂自身がどのようなタイトルで攻めてくるのか。「Nintendo Direct 2025.9.12」の発表次第で、スイッチ2の今後が大きく左右されることでしょう。
■放送時間のボリュームに高まる期待
スイッチ2の発売後、任天堂タイトルを含むニンダイが実施されるのは、今回が初となります。これだけでも注目すべき理由になりますが、タイミングだけが裏付けではありません。
ニンダイの放送時間は常に一定ではなく、内容に合わせて変動します。また、基本的にはタイトルごとの紹介は短めでさくさくと進行し、特に大きな発表がある場合は長めに時間をかけて扱います。
こうした傾向から、放送時間が長いほど紹介するタイトルが多く、また大きな発表がある可能性が高くなります。そして、今回行われる「Nintendo Direct 2025.9.12」の放送時間は、なんと約60分。過去のニンダイと照らし合わせても、上位に食い込むほどの長尺です。
比較対象として挙げると、今年の7月31日に行われたサードパーティー主体の「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2025.7.31」は、31分ほどの放送時間でした。
「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2 - 2025.4.2」は、スイッチ2の性能や機能が初めて詳細に明かされた場でした。また、スイッチ2向けのラインナップも発表され、ゲーム機+ゲームソフトをまとめて紹介したため、1時間超えも納得の内容と言えます。
それだけ内容が盛りだくさんだった「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2 - 2025.4.2」と、今回行われる「Nintendo Direct 2025.9.12」の放送時間がほぼ同じとなれば、どれだけのラインナップが、そして大きな発表が盛り込まれているのかと、期待が高まるのも当然です。
■あの話題作の発売日が決まるかも!?
「Nintendo Direct 2025.9.12」でどんな発表が飛び出すのかは、蓋を開けて見るまで分かりません。ただし、既に発表されているタイトルの続報が届く可能性は十分考えられます。
前述の『カービィのエアライダー』だけでなく、いよいよスイッチ2にも展開する『ポケモンレジェンズ Z-A』(10月16日)や『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~ 東日本編+西日本編(11月13日)といったタイトルのリリース日は明らかになっていますが、まだ発売日が発表されていない注目作も少なくありません。
任天堂が発売するタイトルでは、2017年に発表されたものの、開発体制の仕切り直しを経て、ようやく姿が見えてきた『メトロイドプライム4 ビヨンド』の発売時期が2025年に決まりましたが、発売日そのものはまだ未定。年内発表なら、今回のニンダイで告知される可能性が高そうです。
また、スイッチ2専用ソフトとして発表された『スプラトゥーン レイダース』は、シリーズ初のスピンオフ作品。そのため、シリーズファンの関心度もかなり高いタイトルですが、発売時期はまだ未定です。続報が届くことを願うばかりです。
コーエーテクモゲームスが開発中の『ゼルダ無双 封印戦記』は、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の過去に起きた「太古の封印戦争」を描いた作品で、今冬発売予定。こちらも『メトロイドプライム4 ビヨンド』同様、そろそろ発売日が出てもおかしくありません。
こちらはフロム・ソフトウェアの作品ですが、累計販売本数が3,000万本を超えた世界的な大ヒット作『ELDEN RING』と、大型DLCの「SHADOW OF THE ERDTREE」を収録したスイッチ2ソフト『ELDEN RING Tarnished Edition』も年内に登場する予定です。
高難易度の3Dアクション、俗に“死にゲー”と呼ばれることも多いカテゴリーは、スイッチでは手薄だったジャンルのひとつ。その代表作とも言える『ELDEN RING』がスイッチ2にいつ上陸するか、気になっている人も多いはず。年内発売予定のままなら、「Nintendo Direct 2025.9.12」で発表される見込みは十分あります。
任天堂の今冬に向けた動きを含め、60分もの長尺で綴られる「Nintendo Direct 2025.9.12」。話題作の発売日はもちろん、まだ発表されていないビッグタイトルの登場も期待できます。放送開始日時は、9月12日22時。今回の配信も、どうぞお見逃しなく。