『Ghost of Tsushima』の流れを受け継ぎつつも時代と舞台を大きく変え、復讐に身を投じる主人公・篤を描く『Ghost of Yotei』。その発売が近づく中、9月25日~28日にわたって開催される「東京ゲームショウ2025」にて、世界初のプレイアブル出展が行われています。
時間が限られる試遊の中で、『Ghost of Yotei』のどんな魅力を味わえるのか。TGSの一般公開日に先駆け、プレイレポートをお届けします。
■羊蹄山を望む自然の雄大さに圧倒
ゲームを開始してまず目に飛び込むのは、舞台となる羊蹄山を眺める景色の雄大さです。『Ghost of Tsushima』の舞台だった対馬もかなり広大でしたが、存在感のある羊蹄山を望む景色は、圧巻の一言に尽きます。
『Ghost of Yotei』は『Ghost of Tsushima』のゲーム性を数多く受け継いでおり、今回も馬を自由に呼び出せます。徒歩の旅も悪くありませんが、美しい大自然の中にいると、気持ち的にも効率的にも、やはり馬で駆け抜けたくなります。
自由気ままに馬を走らせていると、たまたまでしょうが野生の馬の群れに遭遇しました。『Ghost of Tsushima』でも動物の姿はたびたび目にしましたが、数十頭もの群れは別巻の迫力があります。当たり前の話ながら、舞台の違いを実感として味わった一瞬でした。
このほかにも、鳥が群れで羽ばたく場面や、靄がかかった森、様々な花の群生地など、羊蹄山周辺の自然は多彩で鮮やか。こうした景色を堪能するだけで、時間があっという間に過ぎてしまいます。
■多彩な武器種の使い分けが楽しい!
大自然を眺めていたい気持ちもありながら、『Ghost of Yotei』なのでやはりバトルも楽しみたいところ。
本作の戦闘も『Ghost of Tsushima』とプレイ感が近く、□ボタンでスピーディな攻撃、△ボタンで強力な攻撃を放ち、この2種類を組み合わせてコンボを繰り出します。
また、戦闘中に武器の持ち替えも可能で、刀だけでなく槍や鎖鎌といった武器も使用できました。試遊版では味わえませんでしたが、製品版では銃も使えるため、使用できる武器種類によって『Ghost of Tsushima』との違いがより強く感じられます。
武器種の切り替えは、R2ボタンと△〇□の各ボタンを組み合わせて、任意の武器を選ぶ形です。戦闘中にメニュー画面を挟まずに持ち替えられるため、バトルのテンポが損なわれないのも嬉しいところ。
個人的な感想ですが、刀はバランスの良さに秀でており、使いやすさは抜群。敵との間合いを有利に運びたいなら槍が向いており、複数の敵が近いなら範囲が広い鎖鎌に助けられました。
総じてバトルは、『Ghost of Tsushima』の手ごたえや気持ちよさを譲り受けているため、試遊での感触は文句なしです。このバトルをじっくり楽しめる製品版が、余計に待ち遠しく感じました。
■篤の気持ちを実感できる「過去」との遭遇
先ほど触れた通り、篤は「羊蹄六人衆」への復讐を糧に生きています。家族を殺された点は痛み入るばかりですが、プレイヤーの立場から見れば、過ぎた過去のこと。
しかし、その不安を払拭する体験も、この試遊版で味わえました。実は試遊版の開始直後、篤の生家を訪れることができます。荒んでしまい見る影もありませんが、ここでは過去の時代を覗き見ることが可能です。
タッチパッドを長押しして時代を切り変えると、当然篤も若い姿に。その風貌もさることながら、獲物も木刀に代わっており、なんだか微笑ましさを覚えます。
当然家も朽ちておらず、花畑の向こうには両親の姿が。生前の家族と出会い、会話を交わし、ともに羊蹄山を眺めるひとときを過ごせました。
試遊版を遊ぶまで、篤の家族のことは「過去の情報」でしたが、ゲーム内で過去を追体験したことで、「かつて実際に生きていた人」と認識が変わり、この人たちが理不尽に殺された事実を思うとやるせない気持ちになります。
篤が直面した絶望感とは比べ物にはなりませんが、プレイヤーの立場でも気持ちの入りどころが生まれたため、彼女との距離感がぐっと縮まったように感じました。
景色もバトルも期待以上の体験でしたが、篤の家族と直接出会えたことが、個人的には最大の収穫でした。TGSで試遊版に触れる機会がある人は、過去の生家にもぜひ立ち寄ってみてください。
時間が限られる試遊の中で、『Ghost of Yotei』のどんな魅力を味わえるのか。TGSの一般公開日に先駆け、プレイレポートをお届けします。
■羊蹄山を望む自然の雄大さに圧倒
ゲームを開始してまず目に飛び込むのは、舞台となる羊蹄山を眺める景色の雄大さです。『Ghost of Tsushima』の舞台だった対馬もかなり広大でしたが、存在感のある羊蹄山を望む景色は、圧巻の一言に尽きます。
『Ghost of Yotei』は『Ghost of Tsushima』のゲーム性を数多く受け継いでおり、今回も馬を自由に呼び出せます。徒歩の旅も悪くありませんが、美しい大自然の中にいると、気持ち的にも効率的にも、やはり馬で駆け抜けたくなります。
自由気ままに馬を走らせていると、たまたまでしょうが野生の馬の群れに遭遇しました。『Ghost of Tsushima』でも動物の姿はたびたび目にしましたが、数十頭もの群れは別巻の迫力があります。当たり前の話ながら、舞台の違いを実感として味わった一瞬でした。
このほかにも、鳥が群れで羽ばたく場面や、靄がかかった森、様々な花の群生地など、羊蹄山周辺の自然は多彩で鮮やか。こうした景色を堪能するだけで、時間があっという間に過ぎてしまいます。
■多彩な武器種の使い分けが楽しい!
大自然を眺めていたい気持ちもありながら、『Ghost of Yotei』なのでやはりバトルも楽しみたいところ。
篤は自分の家族を「羊蹄六人衆」に殺されており、その復讐を果たすべく旅を続けていますが、この手下と思われる一団と出会ったので、一騎打ちからの戦闘になだれ込みました。
本作の戦闘も『Ghost of Tsushima』とプレイ感が近く、□ボタンでスピーディな攻撃、△ボタンで強力な攻撃を放ち、この2種類を組み合わせてコンボを繰り出します。
また、戦闘中に武器の持ち替えも可能で、刀だけでなく槍や鎖鎌といった武器も使用できました。試遊版では味わえませんでしたが、製品版では銃も使えるため、使用できる武器種類によって『Ghost of Tsushima』との違いがより強く感じられます。
武器種の切り替えは、R2ボタンと△〇□の各ボタンを組み合わせて、任意の武器を選ぶ形です。戦闘中にメニュー画面を挟まずに持ち替えられるため、バトルのテンポが損なわれないのも嬉しいところ。
個人的な感想ですが、刀はバランスの良さに秀でており、使いやすさは抜群。敵との間合いを有利に運びたいなら槍が向いており、複数の敵が近いなら範囲が広い鎖鎌に助けられました。
総じてバトルは、『Ghost of Tsushima』の手ごたえや気持ちよさを譲り受けているため、試遊での感触は文句なしです。このバトルをじっくり楽しめる製品版が、余計に待ち遠しく感じました。
■篤の気持ちを実感できる「過去」との遭遇
先ほど触れた通り、篤は「羊蹄六人衆」への復讐を糧に生きています。家族を殺された点は痛み入るばかりですが、プレイヤーの立場から見れば、過ぎた過去のこと。
情報として理解しても、篤の心境とは距離感が生まれてしまうのでは……といった懸念も個人的にありました。
しかし、その不安を払拭する体験も、この試遊版で味わえました。実は試遊版の開始直後、篤の生家を訪れることができます。荒んでしまい見る影もありませんが、ここでは過去の時代を覗き見ることが可能です。
タッチパッドを長押しして時代を切り変えると、当然篤も若い姿に。その風貌もさることながら、獲物も木刀に代わっており、なんだか微笑ましさを覚えます。
当然家も朽ちておらず、花畑の向こうには両親の姿が。生前の家族と出会い、会話を交わし、ともに羊蹄山を眺めるひとときを過ごせました。
試遊版を遊ぶまで、篤の家族のことは「過去の情報」でしたが、ゲーム内で過去を追体験したことで、「かつて実際に生きていた人」と認識が変わり、この人たちが理不尽に殺された事実を思うとやるせない気持ちになります。
篤が直面した絶望感とは比べ物にはなりませんが、プレイヤーの立場でも気持ちの入りどころが生まれたため、彼女との距離感がぐっと縮まったように感じました。
景色もバトルも期待以上の体験でしたが、篤の家族と直接出会えたことが、個人的には最大の収穫でした。TGSで試遊版に触れる機会がある人は、過去の生家にもぜひ立ち寄ってみてください。
会場に足を運べない人は、10月2日の発売が間近に迫った製品版でじっくり堪能しましょう。
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