皆さん、一狩りしていますか?数々の作品を世界に展開し、狩猟ゲームの代表格と言える『モンスターハンター』シリーズ。その新たなタイトルとして突如去年発表されたのがTiMi Studio Groupとカプコンとの共同開発で制作される『モンスターハンターアウトランダーズ(以下、MHO)』です。


去年末の発表以降、ほぼ1年の間新たな情報が出ない中、東京ゲームショウ2025(TGS2025)にて世界初の実機試遊プレイが解禁。その貴重な機会に筆者も立ち会うことができたので、プレイレポートをお届けします。新たに輝く土地で繰り広げられる、伝統と革命の狩猟がそこにありました。

◆伝統と革命が重なった”新しい狩猟”
プレイを開始すると、まずはキャラクター選択画面に。本作では従来のシリーズ通りにプレイヤー自身のキャラクターの他に、ゲームを進行することで仲間になる冒険者と呼ばれる存在も選択し操作できるようになっています。

プレイヤー自身のキャラクターはこれまた従来通り武器を自由に選択することができます。

さらに本作オリジナルの要素として3つのタイプから1つ選択可能。極撃タイプは攻撃特化。連続で攻撃を当てることで火力が上がる、いわゆるDPS役。

巧作タイプは後述するクラフトをモンスターの狩猟中にも使用でき、罠や攻撃道具を作ることで支援も攻撃も行える万能型。

支援タイプはその名の通り他の仲間を回復したり、能力の底上げなどを行うヒーラー役になります。

今回の体験版では極撃タイプのみ選択可能だったのでそれでプレイ。
武器は大剣・双剣・太刀・弓・ヘビィボウガンの5種類が使用可能だったので、ボウガン使いの筆者はヘビィボウガンで狩猟に挑戦。

なお、仲間となる冒険者を選択した場合は武器が固定になる代わりにプレイヤー自身のキャラクターとは異なる装備や技を所有しているので、モンスターによって使い分けしたいところです。

さらに、オトモも従来通り参戦。ただしオトモも3つのタイプが存在します。

極撃タイプは従来作からのオトモアイルー。巧作タイプは本作オリジナルの猿のような容姿をしたオトモルタコン。支援タイプは鳥のようなオトモメドリー。

体験版では自動で決定されるようでしたが、実際のプレイではこのオトモもどれか1つを選択して連れていくことが可能ということで、自身の好みに合わせて色々カスタマイズが可能になるそうです。

キャラクターを選択した後、いよいよプレイ開始。本作の舞台は「アイソレシア島」と呼ばれる「融石」と呼ばれる不思議な鉱石が多く存在している島。その島の中でも瑰麗岩礁と呼ばれるエリア内でいくつかのクエストをこなすことに。

基本の流れは『モンスターハンターワイルズ』と同様で、オープンワールドのマップにクエストで示された場所に向かい、そしてモンスターを狩猟していく形式。
ただ、そのマップの広さはスマートフォン向けのタイトルとは思えないほど広大です。その広大な土地を移動するために活用するのが、本作オリジナルの要素「クラフト」です。

本作では素材を消費することでその場に色々な設備を配置することが可能。今回の体験版では垂直に風を起こし高いところまで飛べる「ブロワー」、一定距離に縄を張り、滑車で移動できるジップライン、そして自分自身を大砲の弾のように発射し遠くまで移動できる「カタパルト」の3つが使用可能だったので、それらを駆使して遠くの目的地まで移動します。

そしていよいよ『モンハン』シリーズの華、大型モンスターとの狩猟。今回の体験版では「プケプケ」と、『モンハン』シリーズの看板モンスターである「リオレウス」との戦いを体験できました。

しかもこの2体は本作オリジナル要素である「融光種」と呼ばれる、従来のものと外見と能力が違う個体なのです。

この「融光種」はある程度体力が低くなると、紫色の光を纏い凶暴化します。さらに今までの作品とは違う大技を持ち合わせており、時には地形を利用したり破壊したりしないと甚大な被害をプレイヤーたちに与えてくるので、対応策をしっかり理解した上で狩猟に望む必要があります。

そこまで攻撃が苛烈で種類も豊富となれば狩猟時の操作感が重要になってきますが、本作は直感的に遊べるようにユーザーフレンドリーに制作されています。

まず、基本攻撃はワンボタンを連打するだけでどの武器種でも華麗なコンボを繰り出してくれます。それ以外にも派生攻撃などもボタンを押すだけで簡単に発動可能。
ヘビィボウガンでは近接専用のショットガン、ジャストガード、特殊弾の装填が確認できました。

さらにどの武器種でも固有の必殺技が存在。これはある程度戦闘していると自動的にゲージが溜まり、最大まで貯まると発動可能。ヘビィボウガンは従来作の機関竜弾が使用できました。

そして本作オリジナルの要素として「共闘技」というものがあります。

これも必殺技と同様、共闘技のゲージが最大になると使用可能になり、使用すると始動技が発動。始動技が発動した部位にマークが付くので、他のキャラクターもそのマークが付いた部位に攻撃を加えると大ダメージを与え、モンスターをダウンさせることができます。

ソロプレイであってもNPCやオトモの攻撃で共闘技のダメージが上乗せされるので、決して無駄にはなりません。従来の『モンハン』シリーズ同様最大4人までのマルチプレイも実装されるため、マルチプレイ時には積極的に狙うことで狩猟効率が上がることでしょう。

そして個人的にありがたかったのは「部位ロック」機能の実装。本作では従来作通りモンスターをロックオンすることもできますが、特定の部位にロックオンすることも可能になりました。この仕様により狙った部位に攻撃が非常に当てやすく、先述の共闘技や部位破壊に大きく貢献してくれました。


今回の体験プレイではプケプケとリオレウスを倒したところで時間切れ。しかし動画ではディアブロスやリオレイア、また動画には登場していませんがネルギガンテの実装も予定されているようなので、非常に楽しみです。

◆あらゆる場所で、あらゆるシチュエーションで
今回、本作をプレイした感想としては「スマートフォンで本家と同じようなモンハンが遊べるなんて…」という気持ちでいっぱいでした。操作感はシンプルでありながら、そこには確かに今までのモンハンらしい遊び方が詰め込まれていました。

それだけではなく、新しい風や要素も沢山あり、ユーザーの発想力次第で色んな遊び方、戦い方ができる作品だなと思いました。

本作は11月にクローズドβテストが予定されており、現在テスターの募集を公式サイトで呼びかけています。ぜひ興味を持った方は応募してみてはいかがでしょうか。これからはスマホで”一狩り行こうぜ”。

©2025 Proxima Beta Pte. Ltd. All rights reserved. ©CAPCOM
編集部おすすめ