開発とパブリッシャーを務めるのは新規インディーメーカーの「FutureInvention」。日本語ローカライズも行われており、体験版の時点では中国語音声+たどたどしい日本語訳でしたが、正式リリース版では日本語オープニングムービーや日本人声優を起用し、よりプレイしやすい環境になっているようです。
そこで本稿では、露出度高めのコスチュームが気になる本作のプレイレポートを実施。プレイ時間約9時間という体験版をベースにお届したいと思います。
※現在、体験版は配信されておりません。
◆メインキャラはこちらの5名!
本作の舞台は、今よりもバーチャル技術が発展した架空の現代。巨大企業「INFI-X」に採用されたプレイヤーは、そこで新規に立ち上げられたバーチャルアイドルグループ「Alters」のプロデューサー(兼マネージャー)を担当することになります。そしてバーチャルアイドルグループの大規模オーディションイベント「千夜一夜」を勝ち抜くことになるのです。
メンバーは、田舎出身の天真爛漫な少女「光希(みつき)」、アイドルグループ出身のクール美女「七瀬(ななせ)」、特撮ヒーロー好きな熱血格闘ガール「星嵐(せいらん)」、金髪ツインテールのお嬢さま「茉莉(まり)」、テクノロジー大好きな帰国子女「夜葉瑠(よよる)」の計5名。プレイヤーは彼女たちと交流し、時に好感度を上げながら、バーチャル特撮ヒーローショーを配信してファンを獲得することになります(※体験版では各名称に表記ゆれがありました)。
なおヒロインと親密になるとそれぞれデートイベントが解放され、ゲームの進め方によってはヒロイン全員とハッピーになれる結末も用意されているとか。公式Xでポストされている画像にはイベントCGらしきものもあり、ご褒美イラストも見られる仕様のようです。
【バーチャルアイドルグループ「Alters」の活動とは?】
「Alters」とは巨大企業「INFI-X」が立ち上げた新規バーチャルアイドルグループ。五感を正確に再現できる独自開発のモーションキャプチャースーツを着用し、バーチャルステージで敵と戦うという新しいエンタメ(バーチャル特撮ヒーローショー)の配信を行っています。ストーリー開始当初はテスト配信を繰り返していましたが、「千夜一夜」プロジェクトへの参加を機に本配信をしていきます。
【田舎出身の天真爛漫な少女「光希(みつき)」】
「光希(みつき)」は田舎から出てきたばかりの純粋無垢な少女。バーチャルアイドルグループ「Alters」のメンバーは巨大企業「INFI-X」が誇るアルゴリズムがピックアップした「適任者」であり、スカウトされる形で上京しました。故郷の人々に温かく送りだしてもらえるような人物で、有名になったら故郷の特産品を全国に広めたいと思っています。
バトルでは近接戦闘を担当。移動能力が極端に低いため活躍の場は限られますが、単騎での火力はチーム随一なのでボス戦では火力担当としてその真価を発揮します。
【アイドルグループ出身のクール美女「七瀬(ななせ)」】
数年前に解散したアイドルグループ「Forever Light」の元リーダー。メンバーやマネージャーと折り合いが悪く、グループは後に解散することに。その時のことがまだ心にしこりを残しています。
バトルでは長距離攻撃を担当。
【特撮ヒーロー好きな熱血格闘ガール「星嵐(せいらん)」】
特撮ヒーローになるのが夢という熱血タイプ。変身後のヒーローネームは「カニス」を希望。早朝からサンドバッグを叩く一方でおしゃれにも興味があり、そのギャップが魅力となっています。なお自室には、変身ベルトを含む様々なヒーローグッズが並べられています。
バトルでは機動性ある格闘担当として活躍。移動距離が長いだけでなく、集団を蹴散らすスキルも持っているため使い勝手が良いユニットです。ただし光希ほどの火力はないため、ボス戦ではサポートに回ることが多そうでした。
【金髪ツインテールのお嬢さま「茉莉(まり)」】
光希たちを「庶民」、プレイヤーを「雑用係」と呼ぶ高貴なお嬢さま。その一方でお金のためにグループに参加したと発言したり、どこか親しみのある行動を取ることもあったりして、その背景は謎めいています。
バトルでは遠距離攻撃を担当。基本は単体攻撃ですが、七瀬よりもレンジが広ため、露払いや取りこぼしの始末にちょうどいいかと思われます。
【テクノロジー大好きな帰国子女「夜葉瑠(よよる)」】
幼少期を海外で過ごしたという帰国子女。思ったことをすぐ口にしてしまう性格で、なるべく対立が起こらないようコントロールしています。テクノロジーに詳しく、「INFI-X」の先進的な技術にも興味津々。謎めいた部分もありプレイヤーに「スパイではないか?」と一瞬疑われる場面もありました。
バトルでは特殊スキルを担当。基本となる遠距離攻撃では七瀬よりも広いレンジで範囲攻撃を実行します(ただし威力は弱い)。味方をテレポート移動させることもでき、厄介なボス戦でもサポートで活躍しそうです。
そんな彼女たちが集い、それぞれ抱えたドラマチックなストーリーを通じてプレイヤーや仲間と結束を強めていきます。
たとえば「誰かを助けるためにアイドル活動をしたい」と宣言した光希は、第2章で故郷の親友と思わぬ再会を果たします。個人勢としてバーチャルアイドルをしているという彼女は、かつて故郷で光希とケンカ別れしたこともあり、表向きは笑顔で接するもののその心の奥では今でも強い怒りを抱いています。そんな彼女の存在を通じ、光希というキャラクターを掘り下げ、ドラマチックな物語を紡ぐわけです。
◆難易度低めなS・RPG
「ストーリー重視のS・RPG」が謳い文句の本作は、ストーリーを読み進めながらバトルを繰り返してユニットを強化していくタイプのゲームです。難易度は低め。少なくとも第2章までの展開では苦戦するような場面はありません。選択肢を選びながら物語を楽しみ、夜にはバーチャル特撮ヒーローショーをしてファンを増やすといった流れです。
総プレイ時間は、プロモーションビデオで言及されている限りは約40時間。ただし体験版をプレイしたところ、プロローグ+2章分で9時間近くかかりましたから、じっくりプレイすればもっと楽しめるのではないでしょうか。なお第7章まで存在するのは強化画面を見る限り確定しています。(第7章で解放される要素があります)
バトルは斜め見下ろし型の3D仕様。スキル(技)を選ぶと移動が必要なスキルは移動してから攻撃。スキルごとクールタイムが設定されており、クールタイムが終了すると次の行動が取れるようになります。もちろん移動のみのコマンドや、体力回復のコマンドもあります。
バトルが終了するとリザルト画面に。
※「チーム経験」は全キャラ共通の経験値となり、獲得したその値を仲良く分け合って各キャラのレベルを上げることになります。
ありがたいのはスキルの振り直しがいつでも可能なこと。スキルの中には途中で異なる技に分岐し、一度選んだ新技以外は強化できなくなってしまうのですが、振り直しが可能であるため、スキルツリーをまっさらな状態に戻して試行錯誤することができます。
その他の要素としては、第2章から解禁される好感度システムなども。こちらは選択肢によって黒いハート、ハート2個、ハート3個で評価されるもので、各ヒロインとのサブクエストの解放のみならず、獲得経験値の上昇などバトルや育成面での恩恵も得られます。
またSNSでの宣伝活動でファンを増やしたり、バトル前には機嫌を損ねたメンバーのメンタルケアをしてバトルでのパフォーマンスを低下させないようにしたりするなど、場面は限られるものの、ストーリーの選択肢以外でも触れられる箇所が用意されています。
体験版では翻訳の表記ゆれがあったり日本語がたどたどしかったりした本作ですが、それでも前後の文章などで理解でき、シリアスな展開では引き込まれる場面もありました。新しいキャラクターもまだまだ登場しますし、なにより巨大企業「INFI-X」の暗躍も気になるところ。第2章の光希のエピソードも良かったので、気になるかたはぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
『究極少女アルタス』はただいまSTEAMにて配信中。


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