当日は参加者それぞれの視点で配信枠が立っていたので、血眼になって大金を稼ごうとする“推し”の愉快な姿を見て爆笑したホロライブリスナーも大勢いたはず。
しかし当たり前のように開催されるそれら“箱企画”ですが、実は腰を上げるのも相当な覚悟がいることを皆さんご存知でしたか? ホロライブ内の“箱企画”はこれまでも「holoGTA」や「ホロ鯖ハードコアマイクラ」などさまざまありましたが、個人企画として実施する際のハードルはひじょうに高く、企画の規模にもよりますが、現在のホロライブではなかなか実現が難しいものになっています。
そんな中で無事にやり遂げたどころか、圧倒的に好評で、日付が変わるまで阿鼻叫喚の叫びが聞こえていた本企画。
そこで本稿では改めて“箱企画”というものを振り返るとともに、本企画に全力を注いだ角巻わためさんの努力とその結晶である当日のようすをお伝えしたいと思います。
◆ドズル社のサポートで豪華なギャンブル都市に!
角巻わためさんが単独で実施した本企画「ラムベガス」とは、専用サーバーにて構築されたマイクラのカジノ都市「ラムベガス」を舞台にしたギャンブル企画です。
ホロライブのタレントたちを対象にしたいわゆる“箱企画”と呼ばれる大型コラボ企画で、ホロライブに所属するタレントであれば、国内、ID(インドネシアタレント)、EN(英語圏タレント)など国内外問わずに遊ぶことができます。
企画告知は2025年9月21日。そこから約2か月かけてカジノ都市や各遊技場を建築し、11月29日にグランドオープンイベントを実施。スケジュールの都合がついたホロライブメンバーを集めて「誰が一番メダルを獲得するか?」を競います。
またグランドオープンの一週間前よりプレオープンとしてサーバーをホロライブメンバーにも開放。装飾やちょっとした建築物などを建築してもらうのですが、こちらもスケジュールの都合がつくホロライブメンバーを対象に「無理せず気楽に参加して」と配慮したお願いとなっていました。
なお11月29日のグランドオープン以降は常設サーバーとなり、ホロライブメンバーならいつでも遊べる状態になるとのこと。
それでは実際に、どのような遊戯施設が建築されたのか? メダルがなくなった際の資金稼ぎ用ミニゲームなども含むと、なんと合計12施設! これに街並みや各会場などゼロからすべてを建築しました。
【遊戯施設一覧】
01.WATAMEスロット(スロットマシーン)
02.ブラックジャック
03.ルーレット
04.ハイ&ロー
05.バカラ
06.チンチロ
07.連打(ミニゲーム)
08.採掘(ミニゲーム)
09.釣り(ミニゲーム)
10.バトル(ミニゲーム)
11.じゃんけん大会(大会用のシステムのみ)
12.ドドドレース(競馬施設)
もちろんわためさんひとりではなく、ドズル社がサポートとして参加し全面バックアップ。わためさんが実際に建築したのは、スロット、ブラックジャック、会場のわため像、看板類と一部だけで済みましたが、それでも遊戯施設はすべて回路が使用されており、ひとりコツコツと建築するさまがグランドオープンまでの約2か月間、リスナーに向けて配信されていました。
そうしてようやく迎えたグランドオープン当日は20名を越えるホロライブメンバーが集ってギャンブルに大熱狂! 開場前からゲートに集った参加者は、「早く開けろー!」の大合唱で冒頭から配信を盛り上げます。そしてゲームがスタートすると、一心不乱に「儲かる台」を探して会場内を駆け回りました。
参加者はプレオープン時にお手伝いとして思い思いの装飾や観光スポットを建築し、「ここで小金を稼ごう」「盛り上がってもらおう」とネタを仕込んでいたのですが、もはやその存在すら忘れているようす。観光をする者など誰もいません。しかもギャンブルに熱中するあまり、大空スバルさんに至ってはメダルに一切関係ないミニゲームに人を集めて独自に賭け事をするなど「賭け狂う」始末。
プレオープン時は「誰も来ないかと思った……」と不安でいっぱいのわためさんでしたが、スケジュールの関係で1時間だけ参加した轟はじめさんや、途中参加の鷹嶺ルイさんなど「一瞬でも楽しみたい」と多くのホロライブメンバーが集って結果は大成功に。
翌30日に実施した振り返り配信でも予定外にホロライブメンバーたちがラムベガスを訪れ、グランドオープンでは遊ぶ暇がなかった遊戯施設に入ったり、わためさんが苦労して形にしたギャンブルをのんびり楽しんだりする姿が見られました。
◆多忙の中で実現した箱企画
さて、いつも当たり前のように開催される箱企画ですが、その実現には途方もない労力と時間が費やされます。
忙しい中で企画立案し、打ち合わせを重ね、準備をしつつ参加者を募る。実際どこまで主催者が関与し、どれほどの予算を自己負担するかまでは分からないものの、各企画の振り返り配信を覗く限りはその労力と出費はかなりのものです。
それだけに、日々、企画し実行してくれる主催者には頭が下がります。
実際、かつて実施されたマイクラ内の大運動会企画では、会場建築などあまりのタスクの多さに、主催者のひとりである「さくらみこ」さんが睡眠不足に陥ったこともありました。さらに、大型の箱企画に慣れていなかったことから共同主催者の大神ミオさんと険悪なムードになったことも。その時にヘルプで奮闘したのが大空スバルさんであり、ともに困難を乗り越えた“戦友”として今では一緒に海外旅行に行くほど仲が深まりました。
はじめて運動会が開催された2020年当時は今ほど忙しくなかったのですが、それでも主催者だけで企画・実施するにはハードルが高く、回を重ねるごとに少しずつカバー社のサポートが得られるよう改善していくことに。しかしそちらが改善される頃になると、今度は参加者の方が忙しくなり、なかなかスケジュールが合わないという事態に陥ってしまいました。そのため運動会企画は2023年を最後に一旦終了となってしまいます。
また「さくらみこ」さんと星街すいせいさんが共同主催した「holoGTA」では、事前の準備、ゲームの把握、ルールの構築など、みこさんとすいせいさんがインプットをする時間を含め、準備に多くの時間を割きました。
さらに参加者の数が膨大になることから、主催者の下に各職業のリーダーを決め、組織化することで円滑かつ主催者の負担を軽減する方法が取られました。
現在はカバー社のサポートが入り、負担が軽減される傾向にありますが、それでも主催者の負担はかなりのもの。「ラムベガス」ではドズル社がサポートをしてくれましたが、単独主催の大きな負担は当初から不安視されており、わためさん自身も配信内で「どうしてもだめそうなら考える」とリスナーに話す一幕がありました。
そのほか負担と言えば主催者の懐事情もひとつのハードルです。これまでどの箱企画においても、負担の範囲や具体的な金額が提示されたことはありませんでしたが、外部のスタジオを利用する時、またはオープニングムービー、ロゴ、メインビジュアルの作成などでは制作費が発生しているのは確実でしょう。
ホロライブのタレントいえばアイドルとしての煌びやかな姿が思い浮かびますが、箱企画などを主催している間はまさにクリエイター。しかも大型イベントを仕切るという意味ではイベンターでありプロデューサーでもあります。そう考えると、いかに多彩な才能を持った人間が配信に登場しているか、改めて尊敬の気持ちがわき上がってくるのではないでしょうか。
◆できれば第2回を……!の意志表明
大変でもやりたかった「ラムベガス」。もともとはマイクラの建築が大好きだったわためさんが、2023年5月にホロライブ共用サーバー内で細々と始めたものがきっかけでした。それが新サーバーを立ち上げるにあたり、カバー側から「何かマイクラで企画しませんか?」と打診されたのが今回の大型箱企画に繋がりました。
企画発表からグランドオープンまで2か月という長めの期間が設定されていましたが、それは「わためいと」(わためさんのファンの総称)と一緒に作り上げる感覚を味わいたかったから。
またホロライブメンバーに装飾を手伝ってもらったことについて、わためさんは「過去のマイクラ企画みたいに、ホロメン(ホロライブメンバー)にも何か作って欲しかった」と語っており、「みんなで作り上げること」にこだわっていたようです。
実際、2020年に「さくらみこ」さんと大神ミオさんが実施した運動会企画では、大部分の施設をホロライブのタレントたちが総出で建築しており、それがグループ内の横のつながりや、「箱推し」と呼ばれるファン層の獲得につながっていました。それが今や多忙を極め、なかなか当時のようにはいかなくなっています。
わためさんも誰もいなくなったホロライブサーバーでマイクラ配信をする少し寂し気な姿を見せていましたし、時おり開催されるマイクラの大型コラボでも、エンディングで「もっとやっていたかった」と寂し気な表情を浮かべていることがありました。そのような事情もあり、きっと「あの頃の楽しさ」をまた味わいたかったのではないでしょうか。
今回は2025年4月に実施した「ベイブレードドド杯」に続く主催企画で、大型の箱企画としては初の主催。実は作りたいものがもっと色々とあり、たとえば「ビンゴ」などオミットした施設も多数ありました。その点について、第2弾をもしやれるとしたら、その時はもっと楽しいことができればと語っていました。
プレオープン以来、訪れたホロライブメンバーに対し、そして支えてくれたドズル社、見守ってくれた「わためいと」、配信を覗いてくれたホロライブリスナー、カバーのスタッフに「感謝!」を連発していたわためさん。しかし忙しい中、多くのホロライブメンバーを巻き込んで楽しい配信をしてくれたわためさんにこそ、すべてのホロライブリスナーから「感謝!」されていたのではないでしょうか。
【12月10日11時50分】記事本文を一部、修正しました。


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