「パパ、Switch2買って」――そんな一言から始まった娘とのやりとりを巡るエピソードがXに投稿され、注目を集めている。投稿したのは3児の父で、全国各地のゲームセンターでダンスゲームの大会や交流会を開催している、りりぃ(@ugogon)さん。
Switch2を買って欲しさに小学2年生の娘が放った「ホーム画面に戻る時のロード時間が54秒から24秒に短縮される」という驚きのプレゼン内容に、1.6万件を超える“いいね”が寄せられた。

ベッドの中で始まったSwitch2のおねだり交渉――想像以上に冷静で論理的な娘の提案
愛知県在住のりりぃさんは会社員で、奥さんと3人の子どもたちと暮らす4人家族。今回話題となった“プレゼンター”は、小学2年生の長女だそう。

「ロード時間が54秒から24秒になるんだよ」

この言葉が飛び出したのは、夜の寝かしつけの時間。りりぃさんは娘とベッドに入り、その日あった出来事を語るのが毎晩の習慣なのだとか。ところが最近は学校での出来事よりもSwitch2の話題が中心となっており、この日も自然とその話になったという。

「Switch2を買って」とねだる娘に対して、「『どうぶつの森』しかやらないんだからいらないでしょ」と諭したところ、このプレゼンワードが飛び出したのだそう。

「思わず心の中で、『説得力、えぐ!』と叫びました。驚いたのは、“理由の質”。よくある『みんな持ってるから』『流行ってるから』といった漠然とした動機ではなく、具体的な数字と実用性に基づいた論理的な提案をされたので、ゲーマーである私も『あっぱれだな』と感じましたね」

情報源はYouTube 自発的な検索から得た知識
娘は日頃から情報収集が得意なタイプで、今回のロード時間に関する知識も、自発的にYouTubeの比較動画を見て学んだものだったという。

「普段からタブレットを使いこなし、気になることがあれば自分でWeb検索したりYouTubeで調べたりしています」

そんな娘について、りりぃさんは「どうぶつの森のロードが多少長くても、気にせず遊び続けるような子です」と話す。ゲーム中の待ち時間に文句を言うタイプではないものの、Switch2によってその“待ち時間”が短縮されることに魅力を感じている様子は確かにあり、父親としてもその思考に納得したそう。
結果、Switch2を購入することに決め、娘のおねだりを叶える形となった。

「投稿時点(2025年11月16日)では購入できていなかったのですが、その後、無事にオンラインで入荷情報をキャッチし、購入できました」

投稿が広がったことで、販売情報や引き継ぎの注意点をDMで教えてくれる人も現れたという。SNSでの反響が、結果的に入手の手助けにもなったのだとか。

「動画編集のためにピアノを辞めたい」娘の提案にまたも納得
実はりりぃさん、ダンスゲームの世界大会で4連覇した経験のある実力の持ち主。過去には奥さんとペアで出場し、優勝した経験もあるのだとか。「私自身も『ひとつのゲームをやり込む』タイプなので、タイトルは違っても、娘も同じ姿勢で向き合っているのを見ると、とても嬉しく、誇らしく感じます」と語る。今回の投稿以前にも、娘のゲームへの向き合い方とプレゼン能力に感心させられることがあったそうで―。

「実は先月も、『“どうぶつの森”で動画撮影と編集に挑戦したい。その時間を確保したいから、ピアノの習い事を辞めたい』と交渉されたことがありました。そのときの説明も論理的で、説得力に圧倒されて…。気づいたら私もあっさりピアノ退会をOKしていました。“好き”を軸に、自分で考えて行動しようとする姿勢が育ってきているのを実感しており、親としては全力で応援したいと思っています」

今回の投稿は大きな反響があったが、中でも印象的だった声について「娘をビジネスパーソンのように例えるコメントが多かったことです。
まるで職場の評価のようなコメントが並んでいて思わず笑ってしまいました」と話す。

一方で、「時間短縮だけなら買い替える必要はない」とする声には、りりぃさんも冷静に意見を述べている。

「ロード時間の短縮は単なる“秒数”の問題ではなく、体験そのものが快適になるという大きな価値があります」

ゲームを日常的に楽しむ家庭だからこそ、数秒の短縮がストレスの軽減や集中力の維持につながることを体感している。だからこそ、娘の提案も“ただのおねだり”ではなく、“改善提案”として受け止めることができたのだ。
編集部おすすめ