チリちゃんのコスプレをすることになったきっかけは、寝る子さん自身が久しぶりに『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』をプレイしたことだったそう。
「もともとポケモンは大好きでした。久しぶりにポケモンのゲームを再開したのが、チリちゃんが登場する作品だったんです。見た目も性格も大好きで、初めて見た瞬間から一目惚れでした」
ゲームを一緒に観ている中で息子さんもチリちゃんに関心を持ち、「このキャラクターがお母さんの推しなんだ」と理解したうえで、チリちゃんの使う相棒ポケモン「ドオー」のぬいぐるみを持っていたという。
「私は“好きなキャラしかコスプレしない”と決めていたので、息子にコスプレ姿を見せるなら、『チリちゃんしかない』と思いました」
もともとは、北九州市で開催されたKPF(北九州ポップカルチャーフェスティバル)というイベントのためにコスプレをしていたそう。着替えたまま家と現地を移動できるルールを活用し、コスプレ姿で帰宅して息子にサプライズで“チリちゃん姿”を見せることにしたという。
「玄関に走ってきた息子が、『お母さーん!』と言ったあと、一度黙って『えええ』と驚いて、それから『チリちゃんだ!』と叫んで逃げました(笑)」
しばらくは照れくさそうに視線をそらしていたが、次第に緊張が解けてきた様子で、「抱っこして」「メガネ貸して」などと甘えてくるようになったという。
チリちゃんといえば、関西弁のような口調と面接時のサングラス姿が印象的なキャラクター。しかし寝る子さんは、「演技としてなりきることはあまりしておらず、関西弁で話しかけることも恥ずかしくてできませんでした」とし、「ただ、ポージングや振る舞いなど“かっこよさ”は意識しました」と振り返る。
◆コスプレは「家族で共有できる趣味」へ
今回の出来事をきっかけに、息子さんから初めて「コスプレしてみたい」という言葉が飛び出したという。
「現在放送中のアニメ『ポケットモンスター』(第8シリーズ)に登場するキャラクターの『ロイになりたい』と言ってきたんです。
今回の一件以降、息子さんは家にあるコスプレ用のウィッグや写真を見て「ミクちゃんだ!」と反応するようになったとか。さらに、夫に対しても「パパはこのキャラやって!」とリクエストが飛ぶようになり、家族での“コスプレ計画”が現実味を帯びてきたそう。
寝る子さん自身、10年以上にわたり夫と共にコスプレ活動を続けてきた。その中で初めて息子が興味を示したことは、大きな転機になったと語る。「年に1回でも、家族3人でコスプレができたらいいなと思っています。好きなことを家族で一緒にできるのが楽しみです」
◆「最高のママ」…想像以上の反響に驚きも
SNS上では、「神対応すぎる」「自分もこのお母さんの息子になりたい」などの声が相次いだ。海外からも「娘にしてください」「自分が生まれ変わったら息子になりたい」といった声が届いたとか。こうした反応に対しては、戸惑いと嬉しさが入り混じった気持ちだったという。
「コスプレってまだまだ好き嫌いが分かれる趣味だと思っていたので、まさかここまでバズるとは思っていませんでした。『自分はコスプレが苦手だったけど、これを見て印象が変わった』というコメントがとても印象に残っています」


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