ニンテンドーミュージアムが2024年10月2日にオープンしてから約1年。現在もチケットは事前予約(抽選)で、日によってはなかなか当選が厳しい状況です。
そんな最中、新たなエリア「アートギャラリー」が9月3日より開設されたり、施設内ライトアップが2025年12月3日~2026年4月27日にかけて期間限定で開催されたりと、さまざま施策を実施しています。

さらに、2025年は『スーパーマリオブラザーズ』40周年。これに合わせて、フォトスポットやヒストリーボード設置、特別なデザインの入館証などが登場しています。本稿では、そんなニンテンドーミュージアムに初訪問した筆者の現地レポートをお届けします。

◆マリオ40周年オブジェ
現地レポートの前に「特別デザインの入館証」について紹介します。これは9月13日から約1年間実施されるイベントで、入場する際に受け取る入館証のデザインを「スーパーマリオブラザーズ40周年 特別デザイン」と「Miiデザインの入館証」から選べるというもの。

来館前にチケットぺ-ジにて設定を変更する必要があり、 今回筆者は特別デザインに設定しました。

入場してすぐ、「スーパーマリオブラザーズ40周年ロゴ」フォトスポットが設置されていました。テントとスタッフが配置されており、順番に写真を撮ってもらうことができます。

そのほか、マリオのステージクリア場面再現のフォトスポットやピカチュウのマンホール、カービィの自動販売機など見どころがあります。ライトアップで雰囲気が大きく異なるので、明るい時間もしっかり楽しんでおくと良いでしょう。

建物の入口ではキノピオたちがお出迎え。
こちらも写真をとるための列が形成されており、スタッフが写真を撮ってくれます。

先に進むとワークショップの受付と物販があり、その奥(第1展示棟1階の展示エリアを出た通路)に「スーパーマリオブラザーズ40周年 ヒストリーボード」が期間限定で展示されています。

さらにスマートフォン向けアプリ「Nintendo Today!」のカメラでイラストを読み取ると、ゲームシーンや音楽を、当時の自身の年齢とともに振り返ることができます。また、近くにはニンテンドーミュージアム建物の模型と物販の展示がされています。

◆第1展示棟2階、アートギャラリー
第1展示棟2階への入場ゲート前の壁面には多数のイラストが描かれています。

入場してエスカレーターで上ると第1展示棟2階。ここではこれまで任天堂が発売した数々の製品が展示されています。こちらは撮影禁止のためテキストでご紹介すると、ハードとパッケージが多数展示されてるのはもちろん、一部は動いている“実機”を見ることができるので懐かしい気持ちになれました。

そして、2025年9月3日にオープンした「アートギャラリー」もこの階にあります。『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』、『スプラトゥーン』『星のカービィ』などのアート、設定画といった貴重な資料が展示されています。マリオについてひとつあげると、ゴールについてボツ案・採用案の指示が記載されており見応えがありました。

また、10月2日から発売中の「ニンテンドーミュージアム オフィシャルブック Vol.01」はこちらで販売されており、日本語版と英語版の2種類が用意されています。
内容は各施設や限定商品の紹介に加えて、「スーパーマリオブラザーズ40周年特集」が掲載。特集は宮本茂氏をはじめとした生みの親たちによる座談会、原画、アイデアスケッチなど必見の内容です。

◆ライトアップまでの過ごし方
2階の展示を一通り回った後は1階体験展示へ。ここでは館内のみで使用できる「コイン」を使って体験ができます。各ブース賑わっており、並ぶものもありましたが回転率は早く、他人のプレイを見て楽しめるので退屈しませんでした。

それから食事をとるために第1展示棟を退場し、カフェ「はてなバーガー」へ。14時頃に向かいましたが、30分くらい並びました。カフェでは組み合わせは27万通り以上からオリジナルハンバーガーを作ることもできますが、筆者は優柔不断なので定番バーガーの「WASABIビーフバーガー」を注文。わさびの風味はほんのり、ビーフパティはしっかりとした食感で美味でした。

食事を終えた後はライトアップまで物販を見たり、展示をもう一度回ったりして過ごしました。ここで個人的なオススメ展示「シリーズの進化」を紹介します。本展示では『マリオ』をはじめとした8タイトルの進化を8台のモニターを使って同時に観ることができます。
1タイトルあたり約2~3分で、各作品がハード毎にどのように変化したのかはもちろん、作品を生かした演出は見応え十分。

例えば『ポケモン』なら、博士などが挨拶するオープニングから始まり、対戦や通信交換、伝説のポケモンと対峙するピカチュウといった具合です。中でも『ゼルダ』のマスターソードを抜くシーンがズラッと並ぶのは圧巻です。

モニターが8台もあるので全部見ようとすると目が足りません。近くで見比べたり、少し遠目から全部を俯瞰したりすることで何度でも楽しめます。また、モニターの前には椅子が設置してあるためじっくり見ることができるのもオススメポイントです。

◆ライトアップ
ライトアップの開始となる16時はまだ明るく、本格的に楽しめたのは17時頃。行く時期の日暮れ時間を調べてからどう過ごすか計画を立てるのもいいかと思います。

ライトが点灯されてるとお城周りの芝生は緑、ベンチから入口付近までは白、木は黄色といった統一感のあるイルミネーションとなります。また、中央の広場ではマリオのステージが投影されます。

第1展示棟2階には中庭を一望できる窓があり、ライトアップの全景を楽しむことができます。展示の撮影は禁止ですが、こちらは撮影OKとなっています。


ライトアップは近くで見ると全景とは異なる発見があります。マリオのゴールスポットはスポットでライトが当たっていますが、見る角度により後方にある工事中の黒幕に綺麗な影が映ります。さらに白いライトアップのエリアにある緑の道は踏むと色が変わる仕様となっており、ゲーム内にいるような雰囲気を感じました。

ニンテンドーミュージアム入館チケットは事前予約制(抽選)です。執筆現在、3月分の抽選が2025年12月31日23時59分まで受付中。一部日程は先着販売を実施しています。価格は大人が3,300円(税込)、中学・高校生が2,200円(税込)、小学生は1,100円(税込)、未就学児は無料です。なお、ライトアップは2026年4月27日までの期間限定となっています。

詳細は公式サイトをご確認ください。
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