「キルケーの魔女」は2021年に公開された第1部「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」に続く第2部。注目ポイントはやはり主役機である「Ξガンダム」(以下、クスィーガンダム)で、第1部では主人公ハサウェイ・ノア(偽名マフティー・ナビーユ・エリン)が開発会社から受領し、そのまま初戦に挑む姿が描かれましたが、今回は最初から手元にあるということでさらなるバトルアクション・シーンに期待が寄せられています。
そこで本稿では、さらにクスィーカンダムを愛でるために2本のアクションゲームをピックアップ。『SDガンダム バトルアライアンス』ではifの世界が描かれている点、『ガンダムブレイカー4』ではクスィーガンダムを自由にカスタマイズできる点に注目して遊びたいと思います。
◆いまさら聞けないクスィーガンダム
クスィーガンダムは機能面とデザイン面の両方でこれまでにない特徴があります。ひとつはミノフスキー・フライト・ユニットを実用レベルで本体に搭載したこと。そしてもうひとつは小説の本文で表現された「もうひとつの顔」です。
ミノフスキー・フライト・ユニットとは簡単に言えば飛行システムのこと。従来のモビルスーツではドダイYSのようなサポート用フライトメカの上に乗ったり、可変モビルスーツのように飛行形態に変形したりしなければ重力圏内で長距離飛行することができませんでした。ところがクスィーガンダムはミノフスキー・フライト・ユニットを搭載したことでモビルスーツ形態のまま長距離飛行が可能に。これにより単騎で制空権を掌握しやすくなりました。
※ライバル機の「ペーネロペー」とは姉妹機の関係になりますが、先に開発されたペーネロペーは、本体である「オデュッセウスガンダム」にフライト・ユニットを装着することで「ペーネロペー」と呼ばれる機体として運用されます。
2番目の特徴である「もうひとつの顔」は、胸部中央のアンテナまわりのデザインのこと。実際に顔としての機能があるわけではありませんが、アンテナ、とさか、顎に見えるパーツでデザインが構成されており、原作の小説でも言及された“クスィーガンダムならでは”の要素となっています。
これらデザインや細かなスペックは、メカニックデザイナーの森木靖泰氏による原作小説版デザインをベースに、ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』や可動フィギュアシリーズ『GUNDAM FIX FIGURATION』などでリファインが重ねられました。“もうひとつの顔”がなかったり、原作にはない口のスリットが追加されたりしたクスィーガンダムはまさにそのリファイン版です。それが劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(第1部)で再び原作小説ベースに回帰し、現在の怪物的な姿となりました。
ここで紹介する2本のゲーム『SDガンダム バトルアライアンス』と『ガンダムブレイカー4』に登場するのは、まさにその劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(第1部)バージョン。『SDガンダム バトルアライアンス』はSDで、『ガンダムブレイカー4』ではリアル頭身のクスィーガンダムを自分の手で動かすことができます。
◆クェスvsマフティー!…『SDガンダム バトルアライアンス』
『SDガンダム バトルアライアンス』は2022年にリリースされたアクションRPG。「機動戦士ガンダム」の世界に「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のモビルスーツが登場するなど、歴史が混線した世界でその歪みを正していくことになります。
プレイヤーはオリジナルキャラクターの「ギャザーロード隊・隊長」となり、ゲームの中で開発したさまざまなモビルスーツを乗りこなしていくのですが、僚機として2名まで指名することができ、たとえばアムロとバナージをコンビで連れていくことができます。(僚機の搭乗機体は本人が乗ったことのある機体しか選択できません。そのためアムロをザクに搭乗させる等は不可)
魅力はなんといっても“if”が楽しめること。
DLC第3弾では「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(第1部)をベースにしたミッションとモビルスーツを実装。ダバオの空港の戦闘に「機動戦士ガンダム」時代のホワイトベースが介入したり、ボスキャラとしてα・アジールに搭乗したクェス・パラヤが現れたりするなど、ここでもカオスな状況がプレイヤーに新たな興奮をもたらします。
クェスといえばハサウェイにとって大きな存在。映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」からの因縁で、もちろんその後の物語を描いた「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」にも関係する要素です。そんな彼女とクスィーガンダムを駆るハサウェイの直接対決……。燃えないはずがありません!
なお条件を達成すれば、クスィーガンダムもペーネロペーもプレイアブル機体として使用可能に。ハクスラ要素があり、最大4つまで搭載可能な拡張パーツを厳選すれば、もっとも高い難易度でも簡単に勝ててしまえるほど強化できます。
Ifのストーリーはもちろんのこと、強さを極める楽しさもあってオススメです。
◆AIが考える「推しカラー」とは?...『ガンダムブレイカー4』
『ガンダムブレイカー4』は2024年に発売された創壊共闘アクションゲーム。本編にクスィーガンダムが収録されており、ペーネロペーはDLCとなります。
こちらはガンプラをモチーフにしたカスタマイズ・アクションとなっていて、頭部・胸部・右腕・左腕・下半身・バックパック・各種武器・各種拡張パーツを組み合わせて自分だけの機体を作り上げるというもの。
例えばクスィーガンダムの頭部にアンテナを立て、全身を赤色にペイントすれば、オリジナルのシャア専用クスィーガンダムのできあがり! 拡張パーツの使い方によっては、本来はない口元のスリットをでっち上げて、伝統的なデザインのガンダムフェイスにすることもできます。
自由にカスタマイズが可能とは言いつつも、悩ましいのは毎回どんな「俺ガンプラ」を作るのか?という点。ネタが思いつかないことには遊べません。
……ということで、人気AIのChatGPTさん、Google Geminiさん、Grokさんにおいでいただき「クスィーガンダムのカラーリング案」を質問。いくつかアイデアを出してもらった中から、まともだった案をそれぞれ1体ずつ組んでみました!
【エントリーNo.1 Google Gemini】
◆「アナハイム・エレクトロニクス」ロールアウト仕様のクスィーガンダム
コメント/開発段階、あるいはガンダムとしての記号を消したテスト機のようなカラーリングです。兵器としての無機質さが際立ち、巨大な「実験機」という雰囲気が強まります。
・メインカラー…ライトグレーとホワイトのツートン。
・アクセント…各所に「AE(アナハイム)」のロゴや、オレンジの警告帯(コーションマーク)。
【エントリーNo.2 ChatGPT】
◆ナイトホーク仕様(ステルス型)のクスィーガンダム
コメント/コンセプトは「夜空を裂く高速機」。巨大なクスィーが“闇に溶ける”感じで、ミノフスキー粒子下で最強に怖い配色をめざしました。
・メインカラー…マットブラック。
・サブカラー…ダークネイビー。
・アクセント…メタリックパープル+蛍光グリーン(蛍光に見えるグリーンをメインで採用)
・フレーム:ガンメタリック(塗り分けが不可能だったので今回はオミット)
【エントリーNo.3 Grok】
◆νガンダムオマージュ系のクスィーガンダム
コメント/全体的にνガンダムっぽく渋く締まって、「アムロの後継機」感が爆上がりする。禍々しさも残る。
※ギリシャ文字ではニューの次がクスィー。アムロ・レイの最後の乗機であるν(ニュー)ガンダムを受け継ぐ意図で「クスィーガンダム」と名付けられたという経緯があります。
・白いカラーリング部分をダークグレーに変更。
・ブルーのカラーリング部分を黒に近いダークブルーに変更。
・オレンジのカラーリング部分をシャンパンゴールドまたは淡い金色に変更。
実際に『ガンダムブレイカー4』で再現するにあたっては、スジ彫りを強調しモールドを際立たせることで情報量を調整したり、差し色を追加したりしましたが、それなりにおもしろい機体が組み上がりました。
※スジ彫り…機体表面のラインをさらに深く掘ることで陰影を強調し、“のっぺり”とした面に情報量を増やす組み立て式キットの制作テクニック。そのラインに塗料を流し込んでさらに強調する「スミ入れ」と呼ばれるテクニックもある。
皆さんもネタに困ったらAIに大喜利をしてもらい、それを「俺ガンプラ」に反映させてみてはいかがでしょうか?
なお注目の映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」は2026年1月30日(金)より全国ロードショーです。


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