新型ゲーム機の発売にはいつも大きな注目が集まるため、相対的に『天穂のサクナヒメ』は影に隠れてしまうのでは……と思われましたが、この推測はまったく当てはまらず、SNSでは『天穂のサクナヒメ』を遊んだプレイヤーからの感想や賞賛が飛び交い、存在感を示します。
その後も多くのユーザーから関心を集めた『天穂のサクナヒメ』は、2024年3月時点で累計出荷本数が150万本を突破。インディーゲームながら大きなヒットを飛ばし、TVアニメ化も実現するなど、活躍は留まるところを知りませんでした。
その勢いはゲーム方面にも広がり、スマホ・PC向け『天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』(以下、『ヒヌカ巡霊譚』)が、2026年2月5日に正式サービスを開始しました。
『ヒヌカ巡霊譚』は、『天穂のサクナヒメ』の魅力を受け継ぎつつも、まったく同じジャンルのゲームではなく、独自のスタイルやプレイ感を構築。共通する部分もある一方、まったく異なるゲーム体験を提供してくれます。
しかし、『天穂のサクナヒメ』と『ヒヌカ巡霊譚』の違いがあまり分からない、という人もまだ少なくないことでしょう。両者のゲームシステムにどのような違いがあるのか、それぞれの特徴に迫ります。
■どちらもアクションだが、バトルシステムは大違い!
『天穂のサクナヒメ』と『ヒヌカ巡霊譚』には、敵と戦うバトルパートがあり、どちらもアクション性を備えています。しかし、プレイ感はもちろんのこと、そのシステムにも大きな違いがあります。
『天穂のサクナヒメ』のバトルは、サイドビュー型の横スクロールアクション。軽快なジャンプや、高所への移動も可能とする「羽衣」を駆使し、高さを活かした攻防をサクナヒメが繰り広げます。
『ヒヌカ巡霊譚』のバトルはガラリと変わり、こちらは見下ろし型のスクロールアクションです。
また、『天穂のサクナヒメ』ではサクナヒメのみを操作する形でしたが、『ヒヌカ巡霊譚』では4人パーティを結成し、そのうちのひとりを操作します。残り3人は自動的に戦ってくれるので、共闘感が味わえるのも『ヒヌカ巡霊譚』ならではです。
『天穂のサクナヒメ』はアクション性が高いため、プレイヤーのテクニックも重要です。『ヒヌカ巡霊譚』はパーティ全体の戦力を上げるRPG的な要素も重要なので、アクションが苦手な人には『ヒヌカ巡霊譚』の方が向いているかもしれません。
■「稲作」による強化にも、明確な違いが
おおまかなジャンルで分けるなら、『天穂のサクナヒメ』と『ヒヌカ巡霊譚』は、いずれもアクションRPGと言えます。アクションとRPGの比率や重要度に差はあるものの、両作品ともいずれの要素も持ち合わせています。
『天穂のサクナヒメ』におけるRPG的な要素、いわばキャラクターの強化方法はいくつかあり、一番ストレートな方法は武具による戦力増強でしょう。より強い武具に持ち替えることで、戦いが有利になります。
作中で行う「稲作」で得られる恵みが、豊穣神であるサクナヒメをよりパワーアップさせます。この稲作と武具が、『天穂のサクナヒメ』における強化手段です。
『ヒヌカ巡霊譚』にも稲作の要素があり、強化と結びついています。
加えて、ガチャや配布で手に入る「心想神画」も、キャラクターを強化する方法のひとつ。また、パーティに1体つけられる「稲の精霊」でも戦力をアップできます。
『天穂のサクナヒメ』は稲作を通じてレベルアップするような形でしたが、『ヒヌカ巡霊譚』の場合は、稲作によって米を作り、その米がステータスを増強させる役目を担います。キャラクターを強するる要素だけ見ても、両者の違いは明白です。
■アクション操作からシミュレーションに変化した「稲作」
どちらの作品にもあり、強化につながる「稲作」ですが、そのシステムにも大きな違いがあります。『天穂のサクナヒメ』は、稲作に関する各工程を、プレイヤーが実際に操作して行います。
例えば「田起こし」なら、田んぼ上でサクナヒメを動かし、ボタン操作でクワを下ろして耕します。ゲームが進むと農具も進化していき、手間が変わっていきますし、自動で任せたりもできますが、基本は各工程をプレイヤーが手をかけていく形です。
対して『ヒヌカ巡霊譚』では、農作業に関わるキャラクターを複数編成し、稲作方法を設定。プレイヤーが農作業を直接操作はせず、実行すれば編成したキャラが取り組み、指示した設定の通りに育てていきます。
『ヒヌカ巡霊譚』の稲作は、シミュレーション的なシステムになっており、プレイヤーはいわば監督する立場と言えるかもしれません。
また、稲作の終了まで時間がかかるのは、どちらの作品も同じですが、『天穂のサクナヒメ』は作中の時間経過、『ヒヌカ巡霊譚』はリアル時間の経過(時短要素もあり)と、参照する「時間」も異なります。
■『ヒヌカ巡霊譚』で育てる米は、実在している!?
稲作に関わる要素も、『天穂のサクナヒメ』と『ヒヌカ巡霊譚』で違いがあります。稲作の規模や施設数は『ヒヌカ巡霊譚』が多く、ソーシャル要素となる「助っ人」が編成できる特徴もあります。
また、ここも大きな違いとして注目したいのが、育てる品種について。『天穂のサクナヒメ』では、作中世界にあるオリジナルの品種「天穂」を育てました。その点『ヒヌカ巡霊譚』では、サービス開始時点で16品種が用意されており、しかもその全てがリアル世界に存在する実在品種なのです。
「コシヒカリ」や「あきたこまち」、「ひとめぼれ」など、用意されている品種はいずれも名の知れたものばかり。日常的に食べているという人も多いことでしょう。作中オリジナルの品種を育てるのもゲームならではの体験ですが、親しみのある品種を育てる体験を手軽に味わえるのも、ゲームだからこその楽しさでしょう。
ちなみに、『ヒヌカ巡霊譚』では品種に対応した「稲の精霊」も登場し、パーティを助けてくれます。例えば「ひとめぼれ」の場合は、和猫をモチーフにした可愛らしい「稲の精霊」になっています。品種ごとに「稲の精霊」は異なりますが、いずれも愛らしいものばかり。
『天穂のサクナヒメ』の特徴や流れを受け継ぎながらも、バトルに稲作、強化要素など、多方面にわたって独自性を積み重ねた『ヒヌカ巡霊譚』。シリーズの最新作が、その独自性をどのように開花させていくのか。ご自身の目で見届けたい方は、本日から始まった正式サービスに合わせて、プレイに臨みましょう。
『天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』は、2026年2月5日に正式サービスを開始。価格は、基本プレイ無料のアイテム課金制です。


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