事前情報として名前があがっていたアメリカ・ブリーダーズカップでの勝利を目指す内容となっており、舞台となるレース場はもとより、フォーエバーヤング、マルシュロレーヌという同レースに由縁ある競走馬がモチーフになっている新ウマ娘が登場するなど、注目を集めています。
ですが今回の育成シナリオは、ゲーム『ウマ娘』の5周年に合わせた記念すべきシナリオでもあります。メモリアルな育成シナリオとあって、今回はさまざまなギミックが施されており、新要素も合わせてとても充実した内容となっています。
本記事では、新シナリオ公開に先駆けて催されたメディア向け体験会でのプレイレポートをお届けします。
※記事中の画像は開発中のものであり、表記されている数値などは実際に公開されるものと異なる可能性があります。
◆チームメンバーと一丸となり、ブリーダーズカップでの栄光を掴め!
今回のDreams編は、アメリカレース界の超名門一族出身のウマ娘・カジノドライヴが、ブリーダーズカップ遠征プロジェクト「DREAMS」を立ち上げ、夢を追うトレーナーやウマ娘を募り、主人公であるトレーナーと育成ウマ娘らが集まったところからスタート。
ブリーダーズカップでの栄光を掴むために、フォーエバーヤング、マルシュロレーヌ、エスポワールシチー、ラヴズオンリーユー、レッドディザイアらが参加し、彼女らと一丸となって勝利を目指していきます。
トレーニングのなかでは、チームメンバーとともに一緒にトレーニングを重ねて上げていく「チームランク」、半年ごとにチームの指針をきめる「作戦会議」、チーム全員を集めて行なう「DREAMSトレーニング」、6月下旬と12月下旬を終えるたびにチーム成果を評価する「振り返り」が行われ、育成するウマ娘のトレーニング内容を調整・進行していきます。
トレーニングのギミックを解説する前に、まず本シナリオDreams編スタート時点の話をしましょう。
Dreams編では、最終目標となるブリーダーズカップのなかでどのレースへ出走するかを自身で設定することができます。
……こう書かれてもピンとこないトレーナーの方もいるかと思うので、ここで実在するブリーダーズカップを基に説明します。
ブリーダーズカップ(Breeders" Cup)は、アメリカで毎年秋に開催される競馬の祭典です。14のG1レースが2日間にわたり行われ、競馬界でもトップレベルの高額賞金が贈られる世界的なレースとなっています。
そんなブリーダーズカップを今回ゲーム『ウマ娘』ではモチーフとして採用し、シナリオ内で出走できるレースもブリーダーズカップに実在するレースと同じ内容となっています。
実際のレースのうち、今回採用されたのは9つのレース。そして特徴的なのは、それぞれのレースで勝利するとレアスキルがゲットできるというところ。たとえば2400mの芝レースで行われる「BCターフ」では「時中の砂」を、2000mのダートレースで行われる「BCクラシック」であれば「閃光」といった具合に獲得できます。
ちなみに今回新シナリオに登場する新ウマ娘は、フォーエバーヤングとマルシュロレーヌ。それぞれモチーフとなっている競走馬のフォーエバーヤング号とマルシュロレーヌ号は、前者が昨年に「BCクラシック」を史上初めて日本産馬かつ日本調教馬として、海外ダートGIを制覇した後者は「BCディスタフ」をそれぞれ勝ち取った名馬と評価されており、共通性も相まってより没入感ある内容になっています。
出走したいBCレースを決めたら、いよいよ本格的な育成へとすすみます。
まず育成の流れ。BCレースを選択したあと、3ターン目に作戦会議を行ない、トレーニングを積み、メイクデビュー後に第1回振り返りを行ないます。その後は半年ごとの振り返り&作戦会議とその期間のトレーニングを続けながら、シニア級11月前半のブリーダーズカップへ出場・勝利を目指していきます。
今回のシナリオではあくまで「ブリーダーズカップでの勝利」が目標となっていますので、
1.シニア級11月前半のブリーダーズカップの終了とともに育成終了
2.育成ウマ娘それぞれの育成ストーリーはカット。Dreams編オリジナルの育成シナリオ・目標レースが組まれる
この2点が他シナリオと異なる流れになります。
◆「DREAMSトレーニング」が超強力!
今回のシナリオには、ブリーダーズカップをともに目指すチームメンバー5人のうち3人が、サポートカードとは別に登場します。サポートカードがトレーニングによって現れないこともあるなか、この3人は毎ターン必ず登場するようなシステムになっています。
登場したチームメンバー3人は、トレーニングをいっしょに行なうことでゲージを溜めていき、メンバーランクを昇格させていくことができます。また、昇格するタイミングでのトレーニングは、普段の練習よりも効果がアップします。
彼女ら3人は同じチームということで、メンバーランクとは別にチームランクもあります。チームランクはGからUSランクまであり、高ければ高いほどより良いトレーニング効果を得られます。
ここで注意なのは、チームランクは3人のチームメンバーのなかでもっとも低いランクが適用されることです。
2人はA、1人はCという場合、間を取ってB……ではなく、この場合はCがチームランクとなります。
つづいて半年ごとに行われる「作戦会議」「振り返り」について。
「作戦会議」は、チーム全員を集めて行なう「DREAMSトレーニング」の効果を強化するビルド構成を決めるフェーズです。
フィジカル/テクニック/メンタルという3種類のパラメータがあり、それぞれに効果が異なります。
最大レベルは8までありますが、もちろんシナリオ開始直後からいきなりレベル8にはできません。
「作戦会議」「振り返り」のタイミングで獲得できるDREAMS Point(以下、DP)に応じて、レベルをあげていくことができます。
獲得できるDPは、3人のチームメンバーのランクや「振り返り」時の評価に応じて獲得できます。半年にいちどの振り返り会で、チームランクがどの評価になっているか、またメンバーがランクをいくつ上げたのかによって「振り返り」の評価が変わります。
先述したように、3人の内でもっとも低いランクがチームランクへと反映されるため、チームメンバーとの練習に偏りがあると、獲得できるDPはあまり多くないパターンが考えられます。獲得できるDPをより多く獲得するなら、3人のメンバーランクをちょっとだけ気にしておくのが重要となりそうです。
そうして獲得したDPを使い、「作戦会議」のフェーズで3つのパラメータを上げていくわけですが、ここで注意。DPをいちど振り分けたら、振り分け直すことは出来ません。
フィジカルのレベルを3まであげたあと、次の作戦会議のフェーズでレベルを下げて他のパラメータを伸ばす、ということはできなくなっています。
フィジカル/テクニック/メンタルの3種類のパラメータを強化すると、そのレベルに応じて効果は非常に強力になります。効果を発揮する条件として編成サポートカードタイプが5種以上を前提にしたものもあり、プレイヤーであるトレーナーさん達の頭を悩ませそうです。
こちらの効果は通常の練習ではなく、メンバー全員を集めて行なう「DREAMSトレーニング」にのみ発動します。
今回のシナリオであるDreams編で、もっともキモになりそうなのがこの「DREAMSトレーニング」です。
「振り返り」を終えてから次の「振り返り」までの半年間に2回発動でき、発動すると1ターン限定で3人のチームメンバーと編成しているサポートカードの全員が集まり、合計8人でのトレーニングが可能になります。※友人とグループタイプのサポートカードには集まる効果が適用されません。
ジュニア級3ターン目にある初回の作戦会議後から発動でき、以降振り返りを終えてから2個ずつ発動権利を貰えます。
シニア級6月後半を終えたあとの振り返りを終えると、育成シナリオが11月前半に終わるということもあって発動権利を4回(!)得ることが出来ます。
この発動権利は次の半年(半期)に持ち越すことはできませんので、1度も使うことなく半年経過するのは非常にもったいないです。
「DREAMSトレーニング」を発動すると、作戦会議で強化した内容によっては、これまであった獲得パラメータの上限が上がり、最大100以上のパラメータが獲得できることもあります。読者のご想像の通り、友情トレーニングと組み合わせて「DREAMSトレーニング」発動、トレーニングをすると爆発的なまでにパラメータが上昇します。
つまり「DREAMSトレーニング」は、半年に2度必ず仲間を集合させて発動できる超強力なトレーニングといっていいでしょう。
チームメンバーとともにトレーニングするとメンバーランクが増えますので、「DREAMSトレーニング」で3人のチームメンバーを集めて練習をすればメンバーランクが各々増えますし、トレーニング効果があがるランクアップのタイミングをうまく合わせれば、より大きな効果が見込めそうです。
本シナリオDreams編の大まかな流れとギミックについては、こういった内容となっています。
今回のシナリオにあわせてサポートカードSSR「[American Dream]カジノドライヴ」が登場し、シナリオリンク効果として獲得できるDPの量が大きく異なります。
メンバーのランクアップと振り返り評価の際にDPは獲得できますが、未編成・Rカード編成・SSR編成で大きな差があり、本シナリオをよりよく楽しむにはサポートカードSSR「[American Dream]カジノドライヴ」は必須ではないかと思われます。
またその他に、本シナリオのトレーニングをサボることなくついてきてくれるチームメンバーですが、シナリオでも注目されているエスポワールシチー、ラヴズオンリーユー、レッドディザイア、マルシュロレーヌ、フォーエバーヤングの5人になります。
これまでにリリースされているエスポワールシチーのサポートカードや今回公開されたフォーエバーヤングのサポートカードを編成して育成した場合、サポートカードの配置にチームメンバーとして追従する形で配置が連動します。
たとえばエスポワールシチーがパワーの練習にいる場合、サポートカードおよびチームメンバーとしてエスポワールシチーが二重に配置される、ということになります。もちろんチームメンバーですので、彼女らを編成した場合は、練習時にサボることなく必ずどこかへ配置されるような仕様となっています。
また今回の育成シナリオではスピード/スタミナ/パワー/根性/賢さの上限値が、以前までの育成シナリオよりも大きくなっています。特にスピードは2100が上限値となっており、因子によってそれ以上のパラメータを育成することが出来ます。
時間と知性を活かして育成をこなし、スピード/賢さを上限値以上に育成できれば、なにか良いことが起こるかもしれません。
◆新シナリオはゲーム5周年を祝うようなゲームギミックで楽しませる
半年ごとに区切り(ターム)を入れるおおまかな流れはもちろんのこと、育成ウマ娘個々人のシナリオを排してのオリジナル育成シナリオ導入、練習画面にある3種類のゲージを溜めていくフロー、「DREAMSトレーニング」を強化できるというシステムに加え、「DREAMSトレーニング」を強化するパラメータはそれぞれ3つに分けられています。
実際に育成してみると、これまでゲーム『ウマ娘』をプレイしたトレーナーの皆様なら、どこかでプレイしたような?という気持ちになるかもしれません。
筆者は今回のプレイフィールとして、ゲーム『ウマ娘』がこれまで公開してきた育成シナリオのゲームギミックにマイナーチェンジを施し、うまく組み合わせたように感じました。くわえてゲーム『ウマ娘』の粋を結集し、集大成ともいえるような育成シナリオを制作・発表したことは、まるでゲーム5周年を祝うかのようだとも。
さて、ゲーム『ウマ娘』ならびにCygamesにとって2025年は大きな転機を迎えた1年でした。
アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」の放送だけでなく、海外向けに英語版のゲーム『ウマ娘』をローンチすると、そのゲーム性で多くのファンを魅了。2025年12月12日には、世界的なゲームの表彰式典「The Game Awards 2025」で「Best Mobile Game」を受賞しました。
また、Cygamesはヨーロッパやアメリカの競馬レースである「American Oaks(アメリカンオークス)」「GRAND PRIX DE PARIS(パリ大賞典)」のメインスポンサーに就任し、あわせてフランス・アメリカなどの競馬機関とパートナーシップ契約を締結することとなりました。この動きは、今回のシナリオに大きな影響を与えているようにもみえます。
2025年内に「サウジカップ」「ブリーダーズカップクラシック」の2レースで勝利を飾り、先日開催された2026年の「サウズカップ」も制したことで2連覇を達成したフォーエバーヤング号ですが、日本競馬史に残るであろうこの名馬の馬主は、Cygamesの親会社であるサイバーエージェントの代表取締役会長である藤田晋氏です。
この新シナリオに登場したフォーエバーヤングは、経営者思考な考えと上昇志向をもったウマ娘であり、海外のウマ娘であろうとオープンかつウェルカムにトークしていこうとする姿が見られます。物怖じしない姿勢や頭脳明晰な様子を見せるそのスタンスは、藤田会長の影響を受けたものなのかもしれません。
つまり、子会社が運営している競馬をモチーフにしたゲームが大ヒットを飛ばし、自分が所有している競走馬が歴史に残る名馬かつ世界的レースで勝利を収め、それらが連動することでスポンサー契約や海外認知を広めていくことになる……一言でまとめるとこのようになります。
まるでトントン拍子のように話が進んでいますが、この流れはまさに奇跡や異例、ミラクルやイレギュラーケースとしかいいようがありません。
そんなミラクルやイレギュラーケースを起こしながら、『ウマ娘』ならびにCygamesの影響は日本競馬シーンにおいて無視できないレベルにまで広がろうとしています。いまその瞬間、もっとも熱狂的な場所にしか生まれない特別な狂乱や熱がゲーム『ウマ娘』には漂っており、「世界へと飛び出してブームを起こしてやろう」というCygamesとしてのムードや勢いが、本シナリオには詰まっているのです。


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