BANDAI SPIRITSは3月4日、ボードゲームの新ブランド「BANDAI TABLETOP GAMES」を発表しました。本稿では、発表会にてお披露目された『ガンダムアッセンブル』を実際にプレイした感想と、発売後の展望など気になる点について開発担当・染谷潤氏に伺ったインタビューをご紹介します。


◆ガンダムのミニチュアゲーム『ガンダムアッセンブル』
ガンプラの技術を活かして造られたミニフィギュアをマップ上に配置し、カードやダイスを使って対戦する『ガンダムアッセンブル』。

日本ではあまり馴染みのない「ミニチュアゲーム」というジャンルで、プレイ時間が1時間から3時間ほどかかる重厚なゲームが多いですが、本作は30分ほど(慣れれば半分程度)で1プレイ出来る気軽さも売りのようです。

ゲームの基本的な流れは以下の通り。

「タイムライン(行動順)」に沿って各ユニットをプレイ(移動や攻撃など)する。
敵のHPを削り、撃破して「VP(勝利ポイント)」を獲得する。

※敵撃破以外にもポイント獲得方法はあるが割愛。
タイムラインを2周(2フェーズ)したら試合終了。

■勝負のカギを握るタイムライン
ユニットごとに設定されているTL(素早さのようなもの)に沿ってタイムラインにそれぞれのマーカーが設置され、敵味方混同で左から順番に行動していきます。

画像の場合は「ガンタンク」→「シャアザク」→「ガンダム」→「ザクII」や「ガンキャノン」の順番です。

順番が来たユニットができる行動はまず「移動」。次に「攻撃」「ダッシュ」「エネルギーチャージ」「救出」から1つだけ選んで行動できます。

攻撃:ユニットごとに設定された武器や技で敵を攻撃する。
攻撃力の数だけ10面ダイスを振って成功判定が出たダイスの数分ダメージを与える。
ダッシュ:移動から追加で2へクス(マス)移動できる。
エネルギーチャージ:エネルギートークンを獲得する。
救出:味方を助けて「VP(勝利ポイント)」を獲得する。

ここまでの要素を振り返りながらユニットカード「ガンダム」を説明すると。まずHPが11、素早さであるTLは2。そして撃破されると相手にVPを5取られてしまいます。

ガンダムの攻撃「ビームサーベル」は「次の行動がタイムライン上で2つ遅くなる代わりに1マス隣にいる敵に攻撃力2(ダイス2個)で攻撃できる」といった感じです。

攻撃しないと相手を倒せないけど、攻撃すると次の行動が遅くなってしまう……そうすると移動ができず相手に攻撃されて倒されてしまうかもしれない。

そのあたりのジレンマが『ガンダムアッセンブル』のキモとなる部分でした。

他にも「戦術カード」による奇襲や、高低差や命中率、味方の救援や施設の制圧といった要素もあり、長く楽しめるゲーム性になっていました。

◆実際に遊んでみた感想は「リッチな体験だった」
試遊席についてまず感じたのが「アイテムが豪華」だということです。
マップは高低差があり立体的、そこに精巧なミニチュアが立ち並んでいて、綺麗なイラストの描かれた大きなユニットカードが設置されている。これらを広げると家族で使うような食卓テーブルが目いっぱいになるサイズです。

「今からこれで遊んでいいのか!?」とプレイする前からワクワクする見た目の良さが『ガンダムアッセンブル』の強みだと感じました。

そんなリッチなアイテムがすべて入った「GUNDAM ASSEMBLE STARTER SET 01」が3,850 円(税込)というのはうれしい要素でした。

■"納得"できるゲームシステム
超有名TCGのプロプレイヤーとして優勝経験もあるボードゲームデザイナー、ジャスティン・ゲイリー氏がゲームルールを監修しているため、随所にきちんと納得できるゲームシステムが用意されていると感じました。

例えば、「威力の高い攻撃は敵を撃破しやすいが次に動くのが遅くなるためリスクもはらんでいる」「ダメージが低いユニットの効果には、敵の移動を制限する機能がついていて支援できる」などなど、様々な性能のユニットが活躍できる場が随所に用意されていて、破綻していないゲーム性を感じました。

しかし、ダイスを使った運の要素もあるため、気軽に楽しめるし逆転もある。納得もできるし感情の起伏もある、ボードゲームとして大切な部分がキチンと網羅されているゲームというのが筆者の感想です。

■バンダイスピリッツによる全力の支援
ここからはゲームプレイではなく『ガンダムアッセンブル』の今後についての感想ですが、まずアナログゲーム第一の問題である「プレイする相手がいないと遊べない」という問題に全力で向き合っている点が好印象でした。バンダイカードゲームで培ったノウハウを投入し、アプリを使って遊べる場所と遊ぶ相手をマッチング。少し勇気をだしてお店に足を運べば、同じゲームで遊びたいと思っている同志がいて一緒にプレイしてくれるという体験を提供してくれる点が魅力だと思いました。

◆気になる今後の展開を開発担当・染谷潤氏に聞いてみました。

ーー日本ではマイナーな「ミニチュアゲーム」に挑戦しようと思ったのはどうしてでしょうか?

染谷潤氏(以下、染谷氏):もともとは海外、特に北米メインの企画でした。しかし、最初に発表した時に思った以上に日本のお客様からの反応が多く「日本でミニチュアゲームを広めるならこのタイミングで仕掛けるしかない」ということで日本語版もしっかりやらせていただきました。

ーー競技性の高さがウリのようですが、原作再現のような遊びはありますか?

染谷氏:デラックスセットには「ア・バオア・クーの戦い」を再現できるような地形が入っています。敵と味方で勝利条件が異なっていて原作のメカニクスをゲームなりに落とし込んだ形で再現しています。

ーーユニットを数十体使うような大規模戦の構想はありますか?

染谷氏:まずは3VS3や5VS5で慣れ親しんで頂きたいですが、裏では大規模戦ができないかを画策中です。

ーーサイコガンダムやビグザムといった大型ユニットは登場予定ですか?登場する場合、サイズは変わるのでしょうか?

染谷氏:すでにデラックスセットには戦艦が入っていて、モビルスーツが1マスサイズなのに対して3~5マスにわたるサイズで登場しています。そのため、たとえば「サイコガンダムなら2マスかな?エルメスなら3マスかも」と構想しています。ゲームバランスとしては、もちろん大きなユニットは強力ですが、マップ上の細い道が通れず遠回りしないといけないといった動きづらさでバランスを取っています。

ーー現在発表済みの商品はセット商品が基本ですが、今後は単品販売も予定していますか?

染谷氏:いずれはオプションとしてアリだと思っていますが基本的にはセットになります。3体セットでゲームに参加できるので、初心者の方からすると自分でチームを組むのが大変だろうということもあり、基本はセットになっています。いずれは単体もアリですし、よりリッチな素材で作られたマップなどの販売も予定しています。

◆『ガンダムアッセンブル』は2026年10月発売予定!
期待の新作ボードゲーム『ガンダムアッセンブル』は2026年10月にスターターセットなど5商品を展開。
その後、毎月新商品を展開予定です。

詳細は商品ページをご確認ください。
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