スマホ/PC版が前身としてありながら、なぜ“完全新作RPG”なのか。
シナリオ・演出を手掛ける加藤正人氏は『クロノ・トリガー』や『ゼノギアス』といった数々の名作RPGを生み出してきたレジェンドですが、スマホ版『アナザーエデン』の開発当初から10年以上ライトフライヤースタジオに在籍されています。さらに、音楽はメインテーマに光田康典氏、サウンド制作にプロキオン・スタジオを迎えるという、JRPGファンならずとも胸が熱くなる最強の布陣!
実はコンソール版の制作自体は約8年前に一度発表されていたこともあり、今回の発売発表はファンにとってまさに待望の瞬間ともいえるでしょう。
本稿では、メディア向けに開かれた『アナザーエデン ビギンズ』試遊会レポートをお届け。RPGファンなら絶対に見逃せない、その手触りを余すところなくお伝えしていきます!
◆「2D表現の進化」奥行きが深化し、探索はよりシームレスに
実際に実機に触れてみて、まず驚かされたのは映像表現の進化。本作は「2D表現の進化」をコンセプトに掲げており、背景グラフィックは何層ものレイヤーを折り重ねることで構成されています。
それによって、2Dでありながら非常に深い奥行きを感じさせるビジュアルを実現。流れる雲の動きや光の差し込み方、キャラクターやオブジェクトに落ちる影の描写など、細部に至るまでスマートフォン/PC版から大幅に進化しているのが分かります。
戦闘面の演出もかなり作り込まれており、本作にかける並々ならぬ意気込みが伝わってきました。これはまさに、コンソールならではの大きな魅力でしょう。
マップの探索についても、非常に快適でした。スマートフォン/PC版では基本的にライン移動が主でしたが、本作では斜め移動を含む自由な移動が可能になっています。
エリア間の切り替えも極めてシームレスで、フィールドをただ進み続けるだけでストレスなく次のマップへと移動することができます。こういった部分は、もたつくとストレスになりがちなポイントですが、本作の快適さは非常に好印象。
世界観の根幹には、火・水・地・風の自然エネルギーである「プリズマ」の設定などなど、非常に作り込まれた土台があります。
そこで気になるのが、「ここから本作に触れてストーリーについていけるのか」という点。ですが、本作では村人との会話などを通じて世界観が自然とプレイヤーに伝わってくる、丁寧なシナリオとなっているとのことで、それも心配なさそうです。
何より、新規プレイヤーもしっかりと物語に没入できるよう、細部まで配慮してシナリオを再構築しているとのこと。シリーズの知識がゼロでも全く問題ありません。
というより、むしろこの『アナデンビギンズ』からこそ「アナザーエデン」の世界に飛び込んでほしい、そう確信させる作りになっていました。
◆内山昂輝さんや茅野愛衣さんら豪華声優陣のフルボイスで楽しめるストーリー
本作の大きな魅力のひとつが、総勢19名におよぶパーティメンバー全員がフルボイスで実装されていることです。さらにプレイアブルキャラクター以外のNPCもストーリー部分はフルボイスとなっていて、スマートフォン/PC版ではなかったシーンも含め、膨大なテキストが豪華声優陣のボイスによって彩られています。
キャスト陣は非常に豪華です。主人公アルド役の内山昂輝さん、妹のフィーネ役の茅野愛衣さんをはじめ、櫻井孝宏さんや千葉繁さんなど、声を聴いた瞬間に誰もが分かるような実力派の方々が揃っています。
パーティメンバーが加入する際の「出逢いクエスト」や、キャラクター一人ひとりを掘り下げる「キャラクタークエスト」もすべてフルボイス!物語への没入感は格別です。
これだけ豪華かつ膨大な量のボイスを収録することはなかなか大変だったようで...。その甲斐もあってか、キャラクターへの愛着がより一層深まる仕上がりとなっていました。
◆戦略性と爽快感が同居するバトル。独自の「CP(チェインポイント)」システム
バトルシステムについては、シンボルエンカウント制のコマンド選択式バトルを採用。一見するとシンプルですが、本作独自の「CP(チェインポイント)」システムが、奥深い戦略性を生み出しています。
CPとは、各キャラクターが持つ技ごとに設定された「条件」を満たすことで溜まっていくポイントのことです。条件は「弱点を突く」や「会心(クリティカル)攻撃を出す」などキャラクターや技によって異なりますが、これが一定量溜まると、自動的に強力な「チェインスキル」が発動します。特徴的なのは、自分の行動だけでなく、他の仲間が条件を満たした場合でも自分のCPが溜まるという点です。
体験会では、会心攻撃によってCPを溜める構成の「会心特化パーティ」を試遊させていただきました。パーティメンバー全員をクリティカルが出やすい構成にすることで、1~2ターンという短期間で次々とチェインスキルが誘発され、連続してスキルが叩き込まれる様子は圧巻でした。この連鎖による爽快感は、まさに本作ならではの醍醐味。
チェインスキルは各キャラクターに2種類ずつ用意されているため、19名のメンバーとスキルの相性を考えるシミュレーション的な楽しみも非常に大きいと感じました。
また、溜まっていくゲージを消費して発動する必殺技「アナザーフォース」も非常に強力。発動中はボタンを連打して攻撃を繰り出しますが、どのスキルどのボタンに設定するかは自由に決めることができるため、これによって「まずデバフやバフを先に入れ、その後に最大火力の攻撃スキルを連打する」といった、プレイヤー独自の「オリジナルコンボ」を組み上げるのも一興です。
パーティはメインパーティ(前衛)とアナザーパーティ(後衛)の編成が可能となっており、状況に応じて後衛と入れ替えるのも戦況を左右する重要な要素。後衛との入れ替え時には、固有のスキルを発動するため、それらを考慮した戦術の選択肢はかなり豊富です。
キャラクターの育成面では、一人ひとりに2つの成長軸が用意されており、どちらの特性を伸ばしていくかはプレイヤーが自由に選択できます。何か一点に特化させるのか、汎用的な性能にするのか、それともチェインスキルに合わせた構成にしていくのか。ここはかなりやり込みがいがありそうです。
もし途中で育成方針を変えたくなった場合でも、振り直しができる専用のポーションが用意されているため、色々なカスタマイズを安心して試すことができるのも嬉しいポイントですね。
◆『アナデンビギンズ』オリジナルキャラ「ラミュ」の存在と、2周目からが本番となる新展開
本作のストーリーボリュームは凄まじく、10種類以上のマルチエンディングをすべて網羅するには50時間以上のプレイを想定しているとのことです。そして、その膨大な物語の核となるのが、クリア後に解放される「ニューゲーム+(2周目)」、そしてそこから登場する本作オリジナルのキャラクター「ラミュ」の存在。
開発側によれば、単なる「強くてニューゲーム」ではなく、ラミュという存在を介して、1周目では見えなかった真実や異なる結末へとプレイヤーを誘う……。
そして、このコンソール版での冒険を終えた後、さらなる「続き」を求めるプレイヤーに向けたサプライズも用意されています。全エディションに同梱しているシリアルコードを使用することで、スマートフォン/PC版『アナザーエデン』のメインストーリー第1部をスキップ可能となっています。
本作『アナデンビギンズ』は、まさにスマホ/PC版の第1部を再構築した物語。つまり、コンソール版で物語を体験したプレイヤーは、現在も運営が続き圧倒的なボリュームとなっているスマホ/PC版へと、知識を持った状態ですぐに合流できるわけです。
他にも、オリジナルキャラ「ラミュ」の出逢いチケットや、10連ガチャチケット3枚、アルドとフィーネをアナデンビギンズの衣装に着せ替えができるなどのシリアルコードも用意されています。「コンソールで完結」ではなく、そこから何年も続く広大な世界へ。まさに本作が「スマホ/PC版への最高の入り口」と呼べるものが、2周目要素とシリアルコードの組み合わせに凝縮されているともいえます。
◆手軽さと奥深さが両立した、RPGの理想形
スマートフォン/PC版未プレイの筆者の視点から見ても、本作は「遊びやすさ」と「手応え」が極めて高いレベルで両立しているタイトルだと感じました。
特にチェインスキルの連鎖による爽快感と、緻密に練られたパーティビルドの楽しさは、家庭用ゲーム機でじっくりと腰を据えて遊ぶRPGとして非常に完成度が高いものです。
豪華声優陣によるフルボイス化や、加藤正人氏の解釈を加えて再構築された物語、そして2周目から本番を迎える新展開など、本作は『アナザーエデン』という作品の魅力を最大限に引き出した「最高の入り口」となっています。
『アナザーエデン ビギンズ』はニンテンドースイッチ/ニンテンドースイッチ2/Steam向けに、9月17日に発売予定です。
本作の「スペシャルコレクションボックス」に関する詳細や、コレクションボックス・通常版 店舗別オリジナル特典については、それぞれ公式サイトからご確認ください。


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