ついこの前、春アニメがどうのこうの言ってたのに気付けば最終回ラッシュ。
でも今は、そんな萌豚はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。さて、今回は6月26日にLantisから発売された「第2次スーパーロボット大戦OG オリジナルサウンドトラック」を取り上げてみたいと思います。こちら、2012年11月29日にバンダイナムコゲームスから発売されたPS3ソフト『第2次スーパーロボット大戦OG』のBGM等を収めたサウンドトラックCDとなっております。はい、サントラCDです。
で、サウンドトラックということではありますが、曲名やらなんやらで『第2次スーパーロボット大戦OG』本編のネタバレをズコバコかまして行くこととになってしまうかと思われますので、一応この先の閲覧にはご注意いただければと思います。
では、4枚組という超ボリュームのCDとなったこのサントラ。曲目リストと一緒に一枚ずつ見て行きましょう。
■ディスク1
1. Wings of the legend (GAME Ver.)
2. THE GAIA SAVIOUR
3. 第三の戦端
4. Desire
5. Drumfire
6. Duologue
7. Duet
8. Destine
9. Deliverer
10. Devastator
11. Despair
12. Destinies
13. Destinies (Ver.OGII)
14. フリッケライ・ガイスト
15. うつろな魂
16. Burning Red
17. Dancing Blue
18. The Watchdog of Hell
19. Let’s Ignition!
20. Shouting Black
21. Crying Black
22. Medius Locus
23. All in 1
さて早速ディスク1。まず1曲目はなんといってもJAM Projectによる本作の主題歌「Wings of the legend」です。原曲は 6分半にも及ぶ壮大な曲なのですが、こちら収録されているのはオープニング画面で使われた「GAME Ver.」。この曲の聞き所をグッと凝縮、程よいサイズに編集されたバージョンで、『第2次OG』の遙かなる戦いを開幕から盛り上げてくれました。
そして続く「THE GAIA SAVIOUR」、本作のテーマを冠した荘厳な曲とサブタイトル曲を経て、4曲以降には『第2次OG』参戦作品の中核を担った『スーパーロボット大戦D』シリーズの曲が名を連ねています。
続くアリエイル・オーグ専用曲「フリッケライ・ガイスト」は『リアルロボットレジメント』からの登場。原曲をほぼ忠実に再現しつつも現代風のアレンジが加味されており、これも今作における筆者のお気に入りの1つです。また、ドゥバン専用曲の「うつろな魂」は原作『リアルロボットレジメント』でのボス曲。直接彼のテーマというわけではありませんでしたが、冷酷さと荒々しさを感じさせるドゥバンに相応しい曲となっています。
ディスク1の16曲目からラストまでは『スーパーロボット大戦MX』からの参戦キャラクターに設定されたBGMです。『MX』はBGMの評判が良かっただけにそれぞれ原曲からの大きなアレンジは見られず「Burning Red」や「Shouting Black」も『OG外伝』から引き続き収録されています。筆者的には、ここにフォリアさんのBGM「Going Ocher」が並んでいない事実をいまだ受け止めることが出来ずにいます……。
■ディスク2
1. 炎の中華体育教師
2. 水と沼の国から
3. 正調 ミオのじょんがら節
4. 春風のプレシア
5. 終わりなき戦い
6. 巨大な闇
7. 迫り来る敵
8. 流星、夜を切り裂いて (Ver.H)
9. 頑鉄番長Gバンカランの歌
10. 闘志、果てなく
11. 奔る黒影
12. あの青い空へ
13. 雀武周天
14. 暴虐の超機人
15. 四龍の長
16. ジェノサイドマシーン
17. ジェノサイドマシーンII
18. 時を越えて
19. 時を越えて (Ver.OGII)
20. 22nd CHILD
21. LOST CHILDREN
22. 黒焔の狩人
23. CUSTOS
24. TRINITY IDOL
25. TWIN ICON
26. ULTRA ONE
ディスク2を見ていきましょう。こちらでは『α』シリーズや『魔装機神』シリーズのキャラクターのBGMが多く収録されています。1曲目から7曲目までは『魔装機神』系の専用BGMと汎用BGMが名前を連ねています。『魔装機神II』等でも聞くことの出来たBGM達ですが、これらとはまた違い、「OG」本編に馴染んだアレンジが施されているので、聴き応えは十分にあります。
『流星、夜を切り裂いて (Ver.H)』は満を持しての登場となったハイペリオンの専用曲。他の『第2次α』主人公の見せ場イベントがほぼ『OG2』までで消化されている中、唯一先送りにされていたアイビスルートのイベント。『第2次OG』で更にそのイベントを盛り上げてくれたこの「Ver.H」は、原曲に比べてサビがより盛り上がるようなアレンジが施されており、これが聞けただけでも待った甲斐があったというものでした。
続く「頑鉄番長Gバンカランの歌」は「ガンレオン」や「バラン・ドバン」でお馴染み葉山宏治氏による歌でプレイヤーの度肝を抜いたミチル・ハナテンの専用曲です。このためにサントラを買ったと言っても過言ではない程に筆者のお気に入りの1つですね。バンバンババンバン!
10曲目から15曲目までは「雷凰」「超機人」といった『第3次α』関係キャラクターのBGMとなっています。今作でその過去と出自が明らかになった「雷凰」の原型機たるダイナミック・ゼネラル・ガーディアン3号機「ジンライ」に新たにBGMが設定されており、非常にアップテンポで「忍者」をモチーフとした機体に相応しい、翻弄されるようなスピード感が特徴の曲となっています。
そして16曲目から19曲目までは『第4次』をはじめとしたDC戦争シリーズからの曲。
20曲目からラストまでは『第2次α』関係者BGM。『第2次OG』真の主人公ともいうべきイーグレット・イングの専用曲である「22nd CHILD」と「LOST CHILDREN」。彼の出自に関係の深い「地球の後継者(あるいはTHE GATE OF MAGUS)」やヒュッケバインMk-IIのBGMである「VANISHING TROOPER」を感じさせるような旋律が巧みにアレンジされた曲となっています。ついぞ途絶えてしまった凶鳥の直系、その血を受け継いだ眷属エグゼクスバインの悲哀と勇猛さを感じることのできる素晴らしいBGM。今作の中でもトップクラスに盛り上がる1曲であることは間違いありません。そしてディスク2のラストを飾るのはラスボスであるユーゼス・ゴッツォの専用曲「ULTRA ONE」。随所に仕様された「全能なる調停者」と「THE ARROW OF DESTINY」のメロディーが、ラスボスに相応しい威厳と威圧感を醸し出しています。それにしてもこのタイトル……彼の光の国の巨人オタクっぷりは世界を超えても健在なようで安心しました。
■ディスク3
1. THE FIRST SRW
2. THE LORD OF ELEMENTAL
3. ラングランの風
4. ホーリーエンブレム
5. 精霊の加護
6. 君がいるから
7. 力と技
8. THE UNIVERSE
9. 100光年の勇気
10. マルスベルセルク
11. Daybreak
12. 静かなる戦術
13. 勝利者への機構
14. 試される戦略
15. 傷だらけの指揮者
16. 猛き巨神の交響曲
17. 我が望むは勝利の福音
18. The Guardian of Earth
19. 正義は我にあり
20. いざ往かん、我らの戦場へ
21. バラルの園
22. 古の忌憶
ディスク3はマップ曲や汎用曲がぎっしり詰まった1枚となっています。
■ディスク4
1. 予感
2. 月夜の晩に
3. DARK NEBULA
4. 作戦立てる?
5. ねぇ、作戦立てる?
6. THE FELLOWSHIP
7. Damnation
8. 闇に息づく野望
9. Forgotten Temple
10. 衝撃
11. 生と死の分岐点
12. 軍神が災いを呼ぶ
13. 悲しみは消えず
14. 想い、届くことなく
15. 君とのひととき
16. いつかまた出会う日のために
17. Babylon (OST Ver.)
18. 愛と奇跡の“うますぎWAVE” (BONUS TRACK)
最後となるディスク4では、主にイベント、会話シーン、インターミッションなどで使用された収録されています。「ねぇ、作戦立てる?」など懐かしい曲もありますね。「Damnation」はタイトル頭文字からわかるように『D』関連曲。原曲自体は『R』から存在している曲なのですが、今作では南極のシーンで多様されたこともあり『D』のオリジナル曲としてカウントされているようです。17曲目には本作のエンディングを飾った「Babylon」のOSTバージョンが収録。
そしてラストに収録されているのが本サウンドトラックCDのボーナストラックでもある「愛と奇跡の“うますぎWAVE”」です。こちら、放送回数300回を超える長寿ラジオ番組「スパロボOGラジオ うますぎWAVE」のオープニングに使用されている曲です。まさか300回を超えた今になって番組ソングが作られるとは。曲冒頭にもある通り、テレビアニメ「スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズ」の宣伝番組として始まったこの「うますぎWAVE」は実は13回で終わる予定だったようです。初回放送から毎週一回もかかさず聴き続けている筆者としてはこれまた感無量。パーソナリティの杉田智和さんや相沢舞さん、更にはKAMISAMAや構成作家さんまで、みなさん本当に楽しそうで、聞いているこちらがニヤけてしまう、そんな素晴らしい曲になっています。歌詞や投げ込みは番組内でリスナーから募集されたものも使われており、また随所に番組の懐かしネタも多数織り込まれているので、300回を超えた今頃になって、ではあるものの、「今になったからこそ」作られた、番組愛のあふれる曲なのだなと思いました。
多数のスパロボオリジナル懐かしキャラが大集合した「OG」は、いわばお祭りゲームたるスバロボの更なるディープなお祭りです。当然スパロボにキャラクターボイスがついていなかった作品からの参戦もありますが、そんな作品においても「キャラクターの専用BGM」は用意されていました。そんなBGM達は、彼らを語る上では無くてはならない重要なファクターの1つであり、同時にファンにとっては思い出の沢山つまった「懐メロ」でもあります。それらが贅沢なアレンジで堪能できるこのサウンドトラックCDはまさに、スパロボファンに向けた熱いファンディスクたる一面も持ち合わせているのです。冒頭で本作未プレイの方へネタバレの注意をしてしまった手前ではありますが、『第2次OG』をプレイしていない、という方でも『D』や『第4次』『MX』といった過去のスパロボをプレイされている方にはたまらないディスクとなっているので、是非一度聞いてみてみて下さい
。
「第2次スーパーロボット大戦OG オリジナルサウンドトラック」は好評発売中。価格は3,600円(税込)です。
(C)SRWOG PROJECT
■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
そこまでゲームのやりこみプレイをしないタイプなのに
ラスボスのフェアリオンS単機撃破を成し遂げるために
貴重な休日の2日間を費やしてしまった。
なお、ユーゼス戦だけで3時間かかった模様。
Twitter:@hibiki_magurepo


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