ソフトやハードはもちろん、専門的な名称から業界人まで、ゲームに関わる様々な用語を多数収録している「ゲーム大辞典」。その中からひとつずつピックアップして紹介するこのコーナー、本日のテーマは「恐縮だが・・・」です。


「恐縮だが・・・」は、『バイオショック』に登場するアトラスが主人公・ジャックに対して使った台詞で、本作を遊んだ方にとっては印象深いワードです。本来ならば、相手に迷惑をかけてしまったり、過分な厚意を寄せられた時に、申し訳なさを伝える言い回しとして使われる言葉ですが、本作に置いては「強制力を持つ一言」として使用されます。

この言葉はある目的のため、フランク・フォンテインがジャックを裏から操るべくかけた暗示、洗脳なのです。彼は当初、アトラスの口癖として気に留めていませんでしたが、フォテンテインの宿敵、アンドリュー・ライアンと対峙した際に「恐縮だが・・・」という言葉に強制力があると知らされ、その後はブリジット・テネンバウムに協力を仰ぎつつ、フォンテインからの洗脳を解くため奔走する事になります。

なお物語の序盤、「恐縮だが・・・まで開けないでほしい」と書かれた封筒をジャックが手にしている場面があり、その直後アトラスが“恐縮”という言葉を繰り返し使用しています。察しの良い方や英語に慣れたプレイヤーは、ここで違和感を覚えたことでしょう。


「恐縮だが・・・」をより詳しく知りたい方は、下記リンクより「ゲーム大辞典」の該当項目をチェックしてみてください。
■ゲーム大辞典:「恐縮だが・・・」 URL:http://game-lexicon.jp/word/%E6%81%90%E7%B8%AE%E3%81%A0%E3%81%8C%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB