皆さんは、「ローグライク」というゲームジャンルを知っていますか? ダンジョン最深部を目指して、恐ろしいモンスターと戦い、装備やアイテムを手に入れ、キャラクターを強化していくロール・プレイング・ゲーム(RPG)のひとつです。今回は、より多くの人にローグライクゲームを知ってもらうために、35年にも及ぶその歴史を紐解きながら、今からはじめたい初心者にオススメの1本を紹介します。


◆そもそもローグライクゲームって何?

ローグライクゲームは、自動生成されるダンジョンを探索し、モンスターを倒して武器や防具を手に入れ、キャラクターを成長させていくプロセスを楽しむゲームです。作品によってはゲームクリアが存在するものの、いつまでも遊べるようにやり込み要素が充実しています。

ダンジョンで生き延びるには、アイテムを節約したり、トラップをかわしたり、時には敵から逃げたりと、その場の状況に応じた戦略も必要なります。この骨太なゲーム性こそが日本国内をはじめ世界中のローグライクファンを熱狂させているのです。

◆ローグライクの起源『ローグ』とは?

ローグライクゲームの起源は、1980年にカリフォルニア大学バークリー校の学生達によって開発されたフリーソフト『ローグ(Rogue)』と言われています。キャラクターやダンジョンを含めた画面構成が全てテキストで表現されていて、一見すると単純なゲームに見えてしまいますが、現代のローグライクゲームにおける戦略性・中毒性・自由度の高さは既に備わっていました。

◆日本国内におけるローグライクの歴史

日本で初めて『ローグ』のゲームシステムを正統に継承したのは、1990年発売のセガのゲームギア専用ソフト『ドラゴンクリスタル ツラニの迷宮』と言われています。しかし、元祖『ローグ』のシビアなゲームバランスをそのまま再現し、新規ユーザーにとって必要なチュートリアルもない、いわば既存のローグファンをターゲットにした作品でした。

そこで『ローグ』のゲームシステムを継承しつつも、新規ユーザー向けに開発されたのが1993年発売のチュンソフト(現:スパイク・チュンソフト)のスーパーファミコン専用ソフト『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』です。あの国民的RPG『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の世界観を踏襲し、ゲーム本編にストーリーを組み込み、ユーザーインターフェースも『ドラクエ』風に改良したことで、誰でもカンタンにはじめられるように。また、装備を強化したり、アイテムを持ち帰って保管できるなど、死亡すると全てが失われる『ローグ』のシビアなゲームシステムを遊びやすく作り変えたことで、幅広いユーザー層に受け入れられました。まさに『ローグ』ではない「ローグライクゲーム」が国内で生まれた瞬間です。


◆『ローグ』は、形を変えて受け継がれている

大人気ハック&スラッシュRPG『Diablo』シリーズも『ローグ』に多大な影響を受けている。

リズムゲーム要素とローグライク要素を組み合わせた『Crypt of the NecroDancer』

宇宙船を管理しながら銀河を旅する『FTL: Faster Than Light』

世代交代システムが特徴の2Dアクション型ローグライクゲーム『ローグ・レガシー』

◆今からローグライクゲームをはじめるなら

さて、ここまで読んでローグライクゲームに興味を持ち、試しにプレイしたくなってみたけど、どのゲームからはじめていいかわからない人もいるのではないでしょうか。そんな初心者にオススメしたい1本が、サイバーエージェントが手がけた、基本プレイ無料のiOS/Android対応アプリ『ブレイブリーゲート~時の妖精と不思議な迷宮~』です!

『ブレイブリーゲート』は、ダンジョンを探索し、敵モンスターを倒し、アイテムを集め、キャラクターを強化していく骨太のゲーム性を備えながら、タッチ操作で誰でもカンタンに楽しめるスマートフォン向けのローグライクRPGです。

時の戦士に選ばれた少年と妖精リップが、過去・現在・未来の時間軸を超えた壮大な旅に出かけ、真の世界を探し出すために歴史を塗り替えていくのがゲームの目的です。主人公やリップ、リアーナをはじめとした魅力的なキャラクターが、笑いあり涙ありの物語を盛り上げてくれます。

また、初心者のためにチュートリアルもしっかりと充実しており、本作の戦闘システムからアイテムの効果まで、手取り足取り教えてくれるのです。

初心者でも気軽に楽しめる本作ですが、ローグライクならではのやり込み要素も多数搭載。例えば、挑戦するたびにダンジョンの構造・アイテムの配置が変わる自動生成ダンジョンによって、同じミッションでも毎回異なるゲーム体験が楽しめたり、1ターンずつ行動しながら相手の位置・間合いを把握する戦闘システムでは、作戦を立てる知能プレイが楽しめたりと、ゲームプレイの幅は、まさに元祖『ローグ』そのものです。

さらに本作では、ゲーム中にいつでもキャラクターを切り替えられるパーティシステムを搭載しています。ナイトやランサー、魔法使いをはじめとした8種類のジョブには、それぞれ専用の武器やスキルがあり、各ジョブの長所短所を見極めてパーティーを編成します。例えば、物理攻撃が効かないモンスターには、魔法使いに切り替えて戦ってみたり、敵に囲まれたらナイトに切り替えて防御力を上げるスキルを発動したりと、その場の状況に合わせてキャラクターを使い分けられるのです。

『ブレイブリーゲート~時の妖精と不思議な迷宮~』は、これからローグライクゲームをはじめたい人に向けて、親切設計に作り込まれているうえ、往年のローグライクファンも納得する骨太のゲーム性を備えています。
ローグライクゲームの歴史も勉強したことだし、物は試しに、基本プレイ無料の本作をプレイしてみてはいかがでしょうか? ローグライクゲームの魅力に目覚めること間違いナシですよ!
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