「エスケープ2」は、日本が世界に誇る様々なブランドの世界観をUSJならではのエンターテイメントなアイデアと、再現力の高さによって、未だかつてどこにもないアトラクションとして実現するイベント「ユニバーサル・クールジャパン2016」のラインナップの一つで、“SCRAPの謎”と“カプコンの世界観”と“USJの空間設計”のすべてが絶妙に融合したリアル脱出ゲームです。
前作は「凄まじい“リアル脱出ゲーム”だから絶対行け!」というタイトルでレポート記事をお届けしましたが、今回は「行かないと後悔する“リアル脱出ゲーム”だから絶対行け!」といっても過言ではない内容でしたので、そのレポートをお届けします。
なお本稿は、多少のネタバレが含まれますのでご注意ください。
◆ストーリー
今回は「製薬企業の研究棟を見学に来た」という設定で、白衣のお姉さんが入場時に手渡された電子端末を説明するシーンからスタート。今回はタブレット型端末とスマートフォン型端末の2つが渡され、まずはタブレット型端末でチームメンバーの指紋を登録していきます。
そうこうしていると、製薬企業の偉い人が登場。施設の説明をしてくれたのですが……唐突の銃声とともに謎のガスマスク集団が登場。会場はあっという間に占拠されてしまいました。
驚きの展開に辺りが静まり返った刹那、颯爽と特殊部隊のメンバーが登場し、ガスマスク集団と対峙。「ターミネーター」や「ウォーターワールド」と比較しても遜色ない演出とアクションに会場が湧きます。
具体的な展開を語ることはできませんが、その後とあるトラブルにより「Tウイルス」が施設内に蔓延する事態に。さらに60分後に施設が爆破されることが判明し、我々ゲストは60分以内にウイルスのワクチンと脱出ルートを確保することになったのです――という所から、いよいよゲームがスタートします。
◆ゲームプレイ
まずは基本的なルールから。チームメンバーは4人~8人程度になっており、入場時に渡される電子端末やマップを頼りに、制限時間60分以内に謎を解いていきます。
謎を解くヒントは舞台となる研究棟内の部屋などに隠されており、建物は1Fから4Fまでとかなり巨大。内部はUSJクオリティで徹底的に『バイオハザード』の世界が再現されているため、常にゾンビの脅威に晒されながらゲームを進めていかなければなりません。この「怖いけど先に進まないといけない」というシチュエーションはまさしく『バイオハザード』。今回もかなり怖いです。
しかも今回のゾンビは“徘徊”するため、最初は安全だった部屋で謎を解いていると、知らない間に回りはゾンビだらけ……なんてことも。謎解きどころじゃありませんよ。因みにゾンビの数は時間の経過とともに増えるためご注意ください。
また本作では、仲間との絆をテーマとしたトラップが用意されており、これがまた熱い。レベッカの横にビリーが、クリスの横にシェバが居たように、『バイオハザード』ならではの協力プレイが再現されているのです。これは「仲間と相談しながら謎を解く」という意味ではなく……っと、残念ながらここから先は言えませんので、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
なお、問題の回答は全てタブレット型端末を通して行われます。この端末にはマップ機能やヒントメールの受信機能も搭載。もう一つの端末の使い方は内緒です。
◆まとめ
今回もネタバレができないため多くは語れませんが、とにかくストーリー・空間・システムの演出が前作同様に素晴らしく、特に“登場キャラクターたちが個性的”というのは強調しておきたいところ。彼らと触れ合う時間はトータルで30分ほどですが、それでも各キャラクターの魅力が伝わってきました。特に隊長は男気溢れるキャラクターで、彼に惚れるゲスト続出。私も思わず「隊長!!!!!」と叫んでしまいました。もちろん隊長以外のキャラクターも魅力的で、たとえば隊長と部下とのやり取りはうるっときます。
システムに関しては、前作よりも難易度が下がっており、サクサクと進めるバランスに。ただ謎を解いた時の達成感は確りとあり、演出の面でも拘りが感じられるため、簡単すぎて面白くないという事はありません。なお、謎解きには『バイオハザード』や学問的な問題は出題されないため、誰でも謎解きに参加することができますよ。
この様に「エスケープ2」は、もはや“リアル脱出ゲーム”というジャンルでは表現できない域に。
これが「行かないと後悔する“リアル脱出ゲーム”だから絶対行け!」と表現した所以なのです。
USJの「バイオハザード・ザ・エスケープ2」は1月15日から5月29日まで開催。チケットの詳細などは公式サイトをご覧ください。