見た目がMOTHERっぽいな~と囁かれておりますが、大丈夫、演出もかなりMOTHERっぽいです。シンボルエンカウント、エンカウント時に敵が集まってくる、レベルが上がると戦闘しなくても倒せるなどなど…。とはいえ、仲間を集めて入れ替えるシステムはMOTHERとはまったく異なるので、MOTHER感を期待すると「あれ?」と思うかもしれません。あくまでオマージュの範囲です。かなりギリギリではありますが。
この副大統領、かなり腹黒いというか、ゲスい。いっそ好感が持てます。極めつけは「本人が戦わない」。タイトル通り、戦うのは40人の市民なのです。なんてやつだ。
戦闘中は外野から野次を飛ばしてくる副大統領。サポートしたりといった補助もなく、ひたすらネイティブアメリカンな発音を披露してくれるだけ。自分の代わりに戦ってくれる人なら誰だってOK!年老いた母親だって使うし、よくわからないマスコットキャラだって使役するし、ホームレスだって使いよう。ゲスだけど人の上に立つにはふさわしい人なのかも。
本作ではメインクエストと並行して40人の市民をスカウトし味方につけることが目的。どんな人でも社会の役に立つことができることを教えてくれます。「一億総活躍の活躍しない2千万人のうちの一人」でも頑張れば貢献できる。そんな希望がわいてくるゲームです。
もし自分がこの世界に入ったら「ゲーマー」になりたいな~!なんて思ったのですが、メインクエストとサブクエスト、さらにスカウトに翻弄されて、寄り道したり迷ったり、スカウトした市民の特性もうまく使いこなせず、効率よい攻略からは程遠いプレイをしてしまいました…。これは副大統領にアメリカンジョークで罵られるレベル。
ホンネ君「ものは使いようとはよく言うけど通用しないやつもいるんだな」 はい、その通り…
3DS『シチズンズ オブ アース 戦え!副大統領と40人の市民達!』 はニンテンドーeショップにて配信中。価格は1,800円(税込)です。
■著者紹介
みかめ ゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。ゲームはジャンル問わず下手の横好きでなんにでも手を出す。歴史マンガ、コラム、イラストなど雑多に活動中。
(C) 2015 Eden Industries.
(C)ATLUS. Licensed to Atlus U.S.A., Inc.
Published in Japan by ARC SYSTEM WORKS


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