東京オリンピックの開会式で使用される曲について、インターネット上で様々な予想や案が出ている。音楽制作を担当していた小山田圭吾さんが辞任したからだ。
開会式は2021年7月23日。直前に新曲を作るのは容易でないだろう。既存の作品で、五輪のオープニングにふさわしい楽曲はないか。
「東京五輪音頭-2020-」がある7月19日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)に出演した元大阪府知事の橋下徹氏は、代替案として「オリンピック・マーチ」を挙げた。1964年の東京五輪に合わせて古関裕而さんが作曲し、選手団入場時に流された行進曲だ。
ツイッター上では、古関さんが福島県出身であることから、東日本大震災からの「復興五輪」を掲げる今大会の曲としてもふさわしいとする意見がみられる。
同じく古関さんが作曲し、全国高等学校野球選手権大会の大会歌である「栄冠は君に輝く」も候補として複数挙がっている。夏に開催されるという点も、今回の五輪との共通点だ。
64年大会のテーマソング「東京五輪音頭」はどうか。2017年には東京2020組織委員会が「東京五輪音頭-2020-」としてリメイク版を製作している。明るい曲調や、かつて使われたことから、代替案として一部で支持を得ている。
黛敏郎さん作曲の「スポーツ行進曲」を推す人もいる。日本テレビのスポーツ番組のテーマ曲として用いられたほか、同局のプロレス中継番組にも使われた。
ラジオ体操、無音の「4分33秒」「ラジオ体操第1」はどうかという声もある。国民にはなじみが深い曲として見る向きや、体操を行えば準備運動としても最適と考える人も。
開会式の曲としては意外だが、「パリは燃えているか」を挙げるユーザーも。NHKのドキュメンタリー番組「映像の世紀」のメインテーマだ。荘厳で悲しげな曲調だが、この曲を提案したツイートが400回以上リツイートされるなど、注目を集めつつある。
さらに、米国の作曲家ジョン・ケージさんの「4分33秒」も代替案として話題になっている。4分33秒にわたって演奏指示がないという無音の「音楽」だ。ツイッターでは、小山田さんの辞任で生じた約4分の空きも埋められるのではないか、といった指摘がみられる。
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