東京, 2025年9月24日 - (JCN Newswire) -九州電力株式会社(以下、九州電力)、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)、株式会社QTnet(以下、QTnet)、1FINITY株式会社(以下、1Finity)及び株式会社ノーチラス・テクノロジーズ(以下、ノーチラス・テクノロジーズ)は、九州における分散型デジタルインフラの構築・検証を目的とした実証プロジェクトを2025年10月から開始します。
本プロジェクトでは、政府が推進する「ワット・ビット連携」※1の考え方をもとに、九州の再エネを活用し、地域に分散したデータセンター(DC)を連携させることで、電力とIT処理の最適なバランスを目指します。
近年、AIやクラウドサービスの普及に伴いDC需要が増加するなか、DCの都市部への集中による電力需要の増加やDC用地不足などの課題が指摘されており、政府はこれに対し、脱炭素電源が豊富な地方へのDC誘導を進めています。※2
本プロジェクトでは、九州各地に小規模DCを設置し、光信号で通信する「APN(All-Photonics Network)」※3接続によって一つの大きなシステムとして機能させ、場所を意識せずデータの保管や処理を可能にします。また、ネットワークには従来の電気信号による通信ではなく、光信号を直接扱う光ネットワークインタフェースカード(以下、NIC)※4を使用し、光信号で分散DCを直結する世界初※5の試みを行います。加えて、光信号の直結により各種ネットワーク装置を減らすことで省電力化を図ります。
さらに、昼夜で発電状況が異なる地域のDCを柔軟に使い分けるため、AI処理に特化したGPUサーバを各DCに配置し、複数のDCに分散保存されたデータにアクセスしてAIなどの処理が可能な「分散データベース技術」の検証も行います。
今後は、これらの技術と九州の地産エネルギーを組み合わせ、「九州版ワット・ビット連携」の実現を目指します。
URL https://1finity.co.jp/press-release/kyushu-electric-power-iij-qtnet-1finity-and-nautilus-technologies-launching-demonstration-project-for-construction-and-verification-of-decentralized-digital-infrastructure/
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