2019年末に中国・武漢で新型コロナウイルスの集団感染が起きました。パンデミック(感染症の世界的な大流行)が起きる中、新型コロナウイルスワクチン(以下ワクチン)が開発されました。
一方で、コロナワクチン接種による副反応が問題となり始めました。厚生労働省は、新型コロナワクチン副反応について、2023年6月現在のホームページ上では「接種後に起こる可能性のある症状(副反応)は、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れることがある」と言っています。主な症状は、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等です。また、このような症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現するものの、数日以内に回復するとしています。3回目以降の接種者が1回目2回目ほど多くない理由は、オミクロン株では重症化しないという安心感と副反応を回避したいという二つの理由があると言われています。特に、38度以上の高熱を発した人には、その思いが強いような印象をテレビの報道などで感じます。医療崩壊を防ぐために、政府はコロナワクチン接種を推進しています。
コロナワクチン接種副反応を軽減する方法はあるのか?コロナワクチン接種副反応は、全く出ない人も多くいますが、症状が出る人と年代は関係がないように思います。鍼灸院に来院される患者様は、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状をお持ちの方が、一般的にいらっしゃいます。
コロナワクチン接種後1時間以内に灸治療を行った後、通常の日常生活を送れる人と接種後半日を経過した頃から倦怠感を感じ始める人がいます。倦怠感を感じた人たちの過ごし方を聞いてみると、まったく副反応がないので、家事労働をし過ぎた、外出した、熱い風呂にやや長めに入ったなど、体力を消耗する生活をしている人が殆どです。灸治療をした後1~2日は、ゆったり過ごす事が大切なようです。清野が呼称する養正(ようせい)治療は、日常の適正な生活です。詳しくお知りになりたい人は、清野鍼灸整骨院ホームページ「くらしと養生」をご参照戴きたく思います。
コロナワクチンは、接種後6時間くらいで全身に行き渡ると考えられているようです。
厚生労働省は、2021年2月15日に「ワクチンの副反応に対する考え方及び評価について」の見解を述べています。その中では、予防接種による不可避な副反応には、
1.重度だが頻度が低い副反応
2.軽度だが頻度が高い副反応
があると言っています。
1.にはアナフィラキシー(アレルギーの一種:蕁麻疹、唇・手足の痺れ、まぶたの腫れ、息苦しさなど)やギランバレー症候群(両足の力が入らなくる、両足がしびれる)などを上げています。他に、血栓症(血栓塞栓症を含む。)、心筋炎、心膜炎、熱性けいれんなどを、条件付きで挙げています。
2.には、接種部位の局所反応症状(発赤・腫脹(通常、3-4日で消失)、硬結(1か月続く場合もある))と全身性の反応(発熱、全身倦怠感、頭痛)などを上げています。通常、48時間以内に自然軽快するとしています。
ワクチン接種する際は、医師や看護師がいますので、すぐ相談出来ますが、帰宅後に1.の症状が出た人は、直ちに専門医の受診が必要です。我慢せず、直ちに医療機関を受診する必要があります。2.の症状が出た人は、48時間を超えても症状がある場合、専門医に相談することが望ましいと思います。そのうちよくなるだろうと思っている間に、症状がなかなか消えず長期化している例を見掛けます。
何%の人が副反応を経験するのかはっきりしたデータは出ていないようです。
厚生労働省は、2021年2月15日の「ワクチンの副反応に対する考え方及び評価について」において、
予防接種は、体内に異物を投与し免疫反応を誘導するため、何らかの事象が生じる可能性があり、100%の安全性を求めることはできない。
有効性が副反応のリスクを上回る場合、接種が許容されるが、丁寧な情報発信・説明の上で、被接種者の同意がある場合に接種することとなる。
有効性は多くの人が享受する一方で、重度の副反応は一部の人に生じるものであることから、このようなリスクを分かち合う意味からも、健康被害救済制度の整備が重要である。
としており、コロナワクチンの副反応だと認定した人は、保障しています。
当院では、副反応予防鍼灸治療を開始以来、副反応が出ないと好評です。1回目から6回目まですべて利用しているリピーターが沢山います。安心してコロナワクチン接種が出来るとおっしゃっていただいています。
(清野 充典/鍼灸師)