雨でも、おしゃれを後回しにしない──「信頼のためのレイングッズ哲学」 (2025年6月17日)

雨でも、おしゃれを後回しにしない──「信頼のためのレイングッ...の画像はこちら &gt;&gt;「雨だから仕方ない」と言って、見た目を後回しにする日があります。傘だけで精一杯で、靴はぐしゃぐしゃ。服は選べなかった。髪は諦めた。でもそれは、誰かに見られるから気にするという話ではありません。「自分が、自分にどう見られているか」の話です。整った人は、いつも晴れているわけではありません。むしろ、雨の日の方が「その人の整え方」がはっきりします。雨の朝は、気持ちが沈みやすい。それでも出かけないといけない。ならば、どんな風に立ち上がるか。その意思を見せるのが、服であり、靴であり、傘です。梅雨の季節は、身だしなみが乱れやすい時期です。湿気、雨粒、気温差。言い訳はいくらでも増えるけれど、「それでも自分を丁寧に扱う」ことが、信頼につながります。人は、見た目だけで評価されるわけではありません。でも、どこかで「見られている自分を放棄した」瞬間に、自信も奪われます。服は、見せるためではなく、自信を守る装置でもあるのです。おしゃれなレイングッズには、もうひとつ役割があります。それは「雨の日の他人の気分を軽くする」ことです。駅で、足元まできれいに整っている人を見ると、目が覚めるような感覚になります。無理しているように見えない。なのに、ちゃんと整っている。そうした佇まいの人がいるだけで、周囲の空気も整います。だからこれは、わたしの気分だけではなく、誰かのための選択でもあるのです。レインコートは、ただ濡れないためのものではありません。「雨の中でも軸がぶれない人」に見えるための構造です。丈感、シルエット、素材、色。選び方で、その人の“姿勢”がはっきりと表れます。傘もそうです。風の日に裏返らない傘。ワンタッチで開閉できる傘。小さな所作のストレスを減らす道具こそ、信頼される振る舞いを生みます。そして何より重要なのが、足元です。レインブーツ、撥水加工されたパンプスやスニーカー。どんな服を着ていても、足元が濡れていたら、印象はすべて崩れてしまいます。清潔感は、服のデザインではなく「湿っていないこと」によって生まれます。濡れていない足元は、それだけで“整っている”ことの証明になります。梅雨の日に選ぶ服やグッズには、答えがありません。でも、正解はあります。それは、「この状況でも、私は私を整える」という姿勢です。雨の日は、誰のせいでもありません。でも、どう見られるかは自分で決められます。どんなに機能的でも、どんなに流行っていても、自分の“軸”に合わないものは、違和感になります。だからこそ、選ぶときは「これを着た私は、どう動くか」を想像してください。歩き方、姿勢、顔の向き、しゃがみ方。どんな場面でも、服と自分の動きがちぐはぐにならないもの。それが「整えている服」です。レイングッズは、雨の日だけのものではありません。それは、自分が崩れないための支えです。お気に入りの傘があれば、荷物が重くても気持ちは軽くなります。水をはじくパンプスを履いていると、濡れた道も気にならなくなります。雨の日に「行く」ための装備があると、毎日の選択に迷いがなくなります。整っている人は、特別な服を着ているのではありません。「どう在りたいか」を決めて、そのために必要なものを選んでいるだけです。レイングッズとは、気分を守る選択肢です。「今日は雨だから仕方ない」ではなく、「今日は雨だけど、整えて出かける」という姿勢を持つ人へ。それができる人は、梅雨すら味方にできます。（上野 由理／美脚専門家）

雨でも、おしゃれを後回しにしない──「信頼のためのレイングッズ哲学」

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