シワもシミもケアできる？ナイアシンアミドの実力を徹底解説！

ナイアシンアミド（Niacinamide）は、ビタミンB3の一種で、別名「ニコチンアミド」とも呼ばれます。水溶性ビタミンの一つで、私たちの体内で重要な役割を果たしている栄養素です。
スキンケア成分としてのナイアシンアミドは、1970年代から研究が始まりました。
ナイアシン（ニコチン酸）は、肌に塗布すると血管拡張作用により赤みやほてりを引き起こすことがあります。一方、ナイアシンアミドはこのような刺激性がほとんどなく、敏感肌の方でも使いやすいのが特徴です。

ナイアシンアミドは「万能成分」と呼ばれるほど多様な美容効果を持っています。ここでは、科学的な研究に基づいた主な効果とそのメカニズムを詳しく見てみましょう。

ナイアシンアミドは、皮脂腺に働きかけて過剰な皮脂の分泌を抑制し、肌のテカリやべたつきを改善します。
この効果によって、毛穴の見た目を改善する効果があることが複数の研究で確認されています。

ナイアシンアミドは、メラニンの生成を抑制し、既存のシミや色素沈着を薄くする効果があります。このメカニズムと効果によって、ナイアシンアミドは美白成分として効能を取得し、医薬部外品の有効成分として使用されます。

ナイアシンアミドは、加齢による肌の変化に対しても有効です。
真皮層でコラーゲンの合成を促進し、肌のハリと弾力を保ちます。
このメカニズムと効果によって、ナイアシンアミドは抗シワ成分として効能を取得し、医薬部外品の有効成分として使用されます。

年齢とともに低下する肌のバリア機能を改善します。セラミドの合成を促進し、角質層の水分保持能力を高めることで、外部刺激から肌を守り、乾燥による小じわを防ぎます。
このメカニズムと効果によって、ナイアシンアミドは肌荒れ成分として効能を取得し、医薬部外品の有効成分として使用されます。

ナイアシンアミドには抗炎症作用があり、ニキビや肌荒れの改善に効果的です。炎症性サイトカインの産生を抑制し、赤みや腫れを和らげます。
また、肌のターンオーバーを正常化する作用もあるため、ニキビ跡の改善にも効果が期待できます。

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ナイアシンアミドの効果について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1.ナイアシンアミドはいつ使えばよいですか？
A: ナイアシンアミドは朝夜どちらでも使用できます。紫外線に対する感受性を高める心配がないため、朝の使用も安全です。むしろ、皮脂分泌抑制効果により、日中のテカリ防止にも効果的です。

Q2.効果を感じるまでにどのくらいかかりますか？
A: 個人差がありますが、一般的には以下のような目安があります：

・皮脂分泌の改善：2～4週間
・シワや毛穴の改善：4～8週間

なお、シミ・色素沈着に関しては、予防や薄いシミが改善しますが、濃いシミの改善は難しいです。
継続的な使用が重要で、少なくとも2～3か月は使い続けることをおすすめします。

Q3.ナイアシンアミド配合の製品はどう選べばよいですか？
A: 以下のポイントを参考に選んでください：

他の配合成分も確認する
肌質に合ったテクスチャーを選ぶ
信頼できるメーカーの製品を選ぶ
口コミや評価も参考にする

ナイアシンアミドは、科学的な根拠に基づいた多様な美容効果を持つ優秀なスキンケア成分です。皮脂分泌の調整、毛穴の改善、シミ・色素沈着の改善、エイジングケア、抗炎症作用など、まさに「万能成分」と呼ぶにふさわしい働きを持っています。
ただし、どんなに優秀な成分でも、適切な使用方法と継続的な使用が効果を実感するための鍵となります。
ナイアシンアミドを上手に活用して、健やかで美しい肌を目指してみてはいかがでしょうか。あなたのスキンケアライフがより充実したものになることを願っています。

（富本 充昭／エイジングケアやスキンケアのアドバイザー）